2012-06-04 23:56:43

NHKスペシャル「追跡!世界キティ旋風のナゾ」(その16)

テーマ:ハローキティ

それを可能にしたのも、他ならぬ山口裕子さんだった。

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実は、山口さんはキティの3代目のデザイナー(注:初代・清水侑子(1974~1976)、2代目・米窪節子

(1976~1980)、3代目・山口裕子(1980~) )。

就任した当時、キティは売れないキャラクターだった。

子どもたちの評判も、いまひとつだった。

山口「キティちゃん好き?」

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子ども「ううん。あんまり…」

山口「どうしてキティちゃん好きじゃないの?」

子ども「なんか、冷たい感じがするし…」

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山口「そうかぁ」

どうして冷たいと言われてしまうんだろう。

ぬいぐるみを手にした山口さんは、あることに気がついた。

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デザイン画の太くて黒い輪郭線。

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ぬいぐるみにはない。

これを消せばいいのかも。

しかし、ある不安が頭をよぎる。

それは彼女が入社したばかりの頃の記憶だった。

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先輩デザイナーがキティの顔を切り離し、体だけを書いていたのだ。

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山口「『どうして元から書かないんですか?』って聞いたら、『キティちゃんは、顔をいじっちゃいけないって、

初代の人に言われているから』なんだって聞いたんですけど」。

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確かに、それまでのデザインを見ていると服やポーズは変えているものの、顔は全く同じだ。

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しかし、山口さんは決断する。

子どもたちに受け入れてもらうには、顔のデザインを変えるしかない。

出来上がったのが、この右のデザイン。

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太い輪郭線をなくし、顔の向きも少し変えた。

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「変えなければダメなんですよ。そのときにこれを作っていなければ、私はもうキティはマンネリ化して、

その時点で終わっていたと。輪郭を取ったりとか、いろいろこうしていなければ完全にアウトだったでしょうね。

と思いますね」。

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いまや日本を代表するロングラン・キャラクター、それを支えたのは、山口さんのピンクを貫いた信念と、

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世の中のニーズを絶えず取り込み続ける柔軟な姿勢だ。

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小学生の頃、キティファンになったという神田うのさん。

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37歳になった今も、グッズを集めている。

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「他のキャラクターって、その世界観があって、その世界観だけの世界観。その時、バチッと合っても、やっぱり

流行って古くなって、ファッションもそうだし、全部すべてが。キティちゃんの顔自体はそのままでも、


そのキティちゃんがその世界観みたいなものっていうのは、毎回毎回、こう作品としてどんどん新しく


変わってゆくから、だから生きているんですね。キティちゃんは、常に時代を生きているというか…」。

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(続く)

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