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【コラム 撃戦記】

女流棋士・里見さんは「空手バカ一代」好き「極真空手」通

2012年9月14日

 「空手は怖くないですか」「練習が嫌になったことは」「行き詰まったりしませんか」「けがでやめようと思ったことは」「精神面はどうやって鍛えるのですか…」

 先月、女流棋士の里見香奈さん(20)が上京。女流王位獲得の表彰式で話をした。格闘技好きの父・彰さん(51)の影響で劇画「空手バカ一代」の大ファン。将棋好きの父と兄が戦うのを幼いころから見ていて棋士に興味を持ち、12歳でプロになった。初タイトルは16歳。今は女流4冠。それが私のファンと聞いた。

 半信半疑で会場に行って、また驚いた。「空手バカ一代」は対局の気晴らしになっていたそうで「父と一緒にテレビやビデオもよく見てました」とか。極真空手の詳しさにも驚かされたが、鋭い問い掛けに勝負師の厳しさが伝わってきた。

 帰郷後にお父さんから礼状をいただいた。将棋といえば映画「王将」の阪田三吉を知るくらい。武道は目と顔色で相手を読むが、将棋と違って読みは浅く、ひと呼吸のコンビネーションで勝負する。インターネットを見ていたら「ゴキゲン中飛車も指しこなす」とあった。どんな攻略法か知らないが、気がついたら里見棋士の笑顔に意のまま。ファンになった。 (格闘技評論家)

 

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