2013.1.1 20:45

「真犯人」からメールか PC遠隔操作事件

 パソコン遠隔操作事件の「真犯人」とみられる人物から、東京都内の弁護士や報道機関の記者ら計25のアドレスに「新しいゲームのご案内」などと記したメールが届いたことが1日、分かった。発信元は昨年10月と11月に、弁護士らに送られた犯行声明メールと同じアドレス。

 メールのリンク先をたどると、遠隔操作ウイルスのデータを記憶媒体に入れ、東京近郊の山中に埋めたとの内容が記されていた。警視庁など4都府県警の合同捜査本部は1日、周辺を捜索したが、記憶媒体は見つからなかった。今後は発信元の特定を進め、遠隔操作事件との関連を調べる。

 新たなメールのタイトルは「謹賀新年」で、1日午前0時18分に届いた。新年のあいさつに続き「添付のパズルを解くと、私からの長文のメッセージが自動的に入手できる仕掛けになっています」などと書かれている。

 リンク先を解読すると、記憶媒体を埋めたとみられる山中の写真や説明書きがあった。「今回のゲームは死ぬとか殺すとかの犯罪的な要素は一切無いので、急いで通報する必要はありません」とも記されていた。(共同)