いつも、Remixペポニさんが招待してくださっても、ほとんど見られない時間しかないので、今回は8月5日の日曜日を休診にさせていただき、初めて午前中から行くことができました。ご協力ありがとうございました。 今年のレプタイルズショーでは、トークショーのゲストは森泉さん。主催者であるレップジャパンの白輪剛史さんから新たな動物園の開園のお知らせもあり、店舗数も増えてより賑やかなイベントとなりました。日本全国、海外からの出店も含め100社以上のメーカーや販売業者、有名ブリーダーさんなど一同に集まっていました。 今回も爬虫類を中心に哺乳類、昆虫、飼育用品の新製品の発売などいろいろ気になるブースだらけでしたが、ショップさんでは、快くいろいろな事を丁寧に教えてくださったアントルームさんを中心にご紹介致します。 Ant Room アントルーム ここは、名前の通りアリのお店です。普通あまり聞かないペットですが、アリをペットとしてお迎えできるように飼育セットやアリを販売していました。 店長の島田拓さんにいろいろ教えていただきました。 アリは社会性のある生き物なので、コロニー(集団)で飼育できるようにするそうです。女王アリ、兵隊アリ、働きアリなどの役割をもっておりそれぞれが存在する状態でコロニーごと飼育する事となります。 この大きさで約100匹のコロニー飼育ができるそうです。社会が成り立ちもっと大きなコロニーになれば、このキットをつなげて大きくすることもできるそうです。 このように、部屋がたくさんあり、それぞれの部屋に役割があり、そこに適したアリ達が担当しているそうです。 このアリの巣の掃除はどうしているのか?お聞きしたところ、アリはとてもきれい好きで、ゴミになったいらない物は巣の上にちゃんと出していくそうです。そのため、巣の上のエリアにちょっとしたゴミ収集所がありました。そのゴミを人が捨てやすいように、そこだけをパカッと開けられるように工夫されています。 エサも、水分の摂取もキット化され、見事に飼育しやすいように工夫された飼育用品となっていました。 アリを捕獲する道具があるということでこちらを見せてくださいました。 握り部分を握るとノズルから吸い込むようになっています。実際に吸い込み体験をさせていただきまました。意外な勢いでシュポッと簡単に吸い込んでいきました。 アリの捕獲はこの吸い込む方法と巣ごとシャベルで掘ってコロニーをごっそり捕獲するそうです。 長い時間かなり変わった質問をしたにもかかわらず、島田さんは優しく丁寧に全てを答えてくださいました。正直ビックリしました。相当アリのことを勉強したからこそできる仕事ですね。 トークショーの様子 左側が白輪剛史さん、右側は司会の だっくす小峰 さんです。だっくす小峰さんは以前からジャパンレプタイルズショーのMCを務めています。 だっくすさんが簡潔な質問をして、白輪さんが実体験をこめて答えていました。 ワニガメとカミツキガメでは扱いが異なります。 白輪さんは、いろんなこれらの生き物を通して、危険要素の真実を語っていました。 白輪剛史さんは(有)レップジャパンの代表取締を務めておられます。 この日本最大の爬虫類イベントのジャパンレプタイルズショーの主催者でもあります 今回のジャパンレプタイルズショー2012のパンフレットには、伊豆アンディランドの特別飼育研究員のだっくす小峰さんが白輪さんに、このショーの事と伊豆アンディランドについてのインタビューの模様も紹介されてます。今後の展開の興味深い内容が書かれています。 バックヤードでお会いした白輪さんは、「新施設の『iZOO』(イズー)を、どうぞよろしくお願いしますね。オープンを楽しみにしていてください。」とのことでした。 ジャパンレプタイルズショーと言えばこんな物も見られます。 どちらも本物です。卵から次々に生まれてきているのが見れました。 こんな鳥も販売してました。 もちろんRemix ペポニも出店してます。 イグアナと言えば黄緑のイメージが定着していますが、最近はレッド、ブルーなどきれいなイグアナが出てきていますね。 今回も、たくさんの珍しい爬虫類や珍獣が販売されていました。 ヒトは、みんなが飼っていない生き物こそレア物として欲しくなる心理があるようですが、扱い方一つで大変危険なことになったり、寿命を全うできないかわいそうな運命になることもあります。また、種類によっては “動物の愛護及び管理に関する法律(動物愛護管理法)” に規定する特定動物に指定されており、飼育に許可が必要で、一定の基準を満たした施設やマイクロチップ等による個体識別措置などが義務づけられています。当然移動には制限があります。それどころか “特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律(外来生物法)” による特定外来生物は新たに飼育したり、移動させるのは原則禁止です。よく調べてから飼育しましょう。 その飼育動物が、寿命まで元気な姿で飼育できますか?寿命は何年ですか?どのくらい大きくなりますか?エサはどんなものですか?エサは滞りなく手に入れられますか?飼育作業に要する時間はとれますか?飼育にかかる費用は今後も大丈夫ですか?動物が不調になった時、どうしますか?などなど、調べる方法はいくらでもある時代となりましたので、現実をよく知り、飼育する動物の一生涯を事前に想像できるぐらい勉強してから購入する事をおススメします。飼育が困難で、一般的でない動物はそのほとんどが動物園や水族館で見れるという事も忘れないでくださいね。 こんなショップ店員さんもいました。 ついついこの頭の質問をしたら、快くぐるっと一周お披露目。メインを写真アップしましたが、どの面も見事です。 今回のゲストの森泉さんにちなんでこの日のためにバリカンで刈り込み、このイベントが終了したら、一機に刈上げるとのことです(笑)。 今回注目の特別展示 ガラパゴスゾウガメと言えば今年6月24日にガラパゴス諸島ピンタ島のピンタゾウガメ 通称 “ロンサムジョージ” が亡くなってしまったニュースをご存知の方も多いと思います。“ロンサム” は “孤独=独りぼっちの” という意味で、ピンタゾウガメ最後の1頭と言われており、世界一有名なリクガメでした。 このラックもガラパゴスゾウガメで、ガラパゴス諸島サンタ・クルス島のサンタクルスゾウガメです。 右:伊豆アンディランドから連れてきてくれた千田さんです(この写真、カメラの遠近法で千田さんの方が大きく見えますが、実際はラックの大きさは大迫力です。 会場の様子 当院患者さんもたくさん参加されたようです。 カメを購入した方が一番多いかな。他にも昆虫を購入された方、フクロモモンガを購入された方いろいろでしたね。声をかけてくださった患者さんの皆さんありがとうございました。 最後に、このブログに協力してくださった関係者の皆様、改めて感謝申し上げます。 次回のジャパンレプタイルズショーは、来年2013年8月3・4日の予定です。 では、その時お会いできることを楽しみにしています。 |
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