2012年12月30日

なぜ元日のNHKスペシャルに出演したのか、について

 今までテレビ出演の依頼はいくつか頂いていたのですが、断ってきました。
じゃ、なぜNHKスペシャルの依頼を断らなかったのか?
「NHK スペシャル 2013 世界とどう向き合うか」1月1日 午後9時〜」

実は、元旦のNHKスペシャルは、外交問題の話なので
「もしも誰かの気に入らない事を言ってしまったら、大変だよ。やめた方がいいんじゃない?」
という友人も何人かいて。

ある友人は「娘さんとか、いじめられないかな。大丈夫かな?」とまで言われてしまいました。


 それでも、でようと思ったのは、友人が
「あなたみたいに、【戦争しちゃいけない】なんて言ってると、ネットで叩かれるよ」
と言われた時でした。

その時に、とっさに、本当にとっさになんですけど。。。出演しようと決めました。

私を叩くかもしれないだろう、その人たちの命も守るんだ。

いや、なんかヘンで突飛な話に聞こえるかもしれませんが、本当にそう強く思ったのです。。。


 それは、私が経験で学んだことからきています。

 私は、2001年の911の時にニューヨーク郊外に住んでいました。だから、米国がイラク戦争に突入していった様子を見てきました。多くの人が、大量破壊兵器はないかもしれない、と思いつつ、そういう落ちついた議論が言いだせない雰囲気になっていきました。

「やらなかったら、自分達がやられるんだぞ」

 その怖さから、誰も何も言えなくなりました。
ジョンレノンのイマジンがラジオで放送自粛になり、夜中、笑いながら政治批判するコメディアンの番組が突然打ち切りになりました。あの言論が自由と信じていた国アメリカが一瞬で、反対意見を何も言いにくくなる国になり、そして戦争へと突入していきました。

 そして、愛国を叫ぶ若者たちが兵隊に志願し、次々と亡くなっていきました。その時、軍は志願兵を沢山探したのです。多くの18歳19歳の若者がリクルートされて軍の最前線に行くことになりました。

 そして米国人兵士4千488人の人が亡くなりました。

 それは、毎日、毎日のことでした。毎日多くの人が亡くなるので、全国放送にもなりません。地方放送で、その地方で育って亡くなった人の写真が数秒流れます。それだけです。


 戦死者はヒーローだと言ってもらえます。でもそれだけです。
私は、その地方テレビのニュースを、ただ、ただ茫然と毎日見ていました。
 
 たぶんこの戦争がなければショッピングモールで買い物したり恋人とデートしたりしていただろうと思われる若い人たちの笑顔の写真を見るのが、本当にいたたまれませんでした。


 そして、この戦争で、イラクの民間人(まったく戦争に決定権もなく、そこに生まれ育った人たち)の米軍主導の有志連合軍に直接殺害された数は1万4千705人。
その中で、子供は1201人。何もしていないのに、その国に生まれ育ってきただけで、子供を殺されたイラクのお母さんが、どんなに辛い思いをしたか。。。。

 死者は人数だけ見たら、顔がみえません。もしも、あなたの子供が殺されたら、あなたはどうしますか?殺した人を殺したいと思ってしまうかもしれません。そして米国兵の方々が子供を殺す事それは命令であったり、誤爆であっただけで、その子たちを本当に殺したいと思っていたとは、私は決して思いません。

 でも、それが戦争なのです。

 

 そして、イラク戦争について国連のアナン事務総長はイラク戦争は「国連憲章に照らしても違法」と言明しました。


 

 私は決して、明日平和な世の中がくるとは思っていません。
 そんな楽観主義者でもありません。

 でも、私は、これから、日本は、日本なりの【哲学】をつくっていかなければ、問題はいつまでたっても解決しないと思っています。

 実は私は国際機関でアドバイザーをしていて、日本が多くの国に好かれている、信頼されていることを肌身で感じます。国内では、日本は駄目だ、駄目だと言っていますが、今でも日本のような国を目指したいと思っている国も沢山あります。日本も日本人も実は世界からとても信頼されています。

そして、「世界唯一の被爆国」として、「宗教戦争をしていない国」として、「戦争をしない国」として、やれることはものすごく沢山あります。

 平和交渉、武装解除、災害緊急支援、貧困地区への保健活動、マイクロファイナンス。知識人の交流。グローバルヘルス、説得するコミュニケーションの技術の研磨。教育。世界を平和にする実務的戦略は実は、数えきれないくらいにあるのです。

 そして実際にそれを実行している人たちも日本には沢山いる。


 実は、日本は、「戦争をしない国として」ではなく、もう一段皆で上にあがって、世界の平和を構築するリーダーとして生きる道があるのじゃないかとひそかに期待しているのです。

 これ想像するだけで、めちゃくちゃカッコイイ国じゃないですか? 笑

 

 でも、同時に私は現実主義者です。自衛隊をなくしたいと言っていません。
どこかの国の肩を持つつもりも全くありません。日本の国境でのいざこざも、充分承知しているつもりです。わけのわからないことを言う、行う国にもちろん腹がたちます。それでも、同じ土俵で戦っていたら、歴史は同じことを繰り返すことを証明しています。

 新しい道を模索しないと、また沢山の(ふつうに生きてきた人たちの)命を奪う。

 「戦争をしない」と決めることは、「戦争をすること」よりも何倍もの勇気がいります。

そして「戦争をさせない」ということは、それこそ何百倍の外交努力と知恵と叡智が必要になります。

 

 なぜなら、怒って、武器をとることの方が単純明快そして簡単だからです。市民全体を恐怖に陥れて、「やらなければやられる」と煽動し国内をまとめる方が、単純でたやすいからです。弱腰だと言われないように、強く叫ぶ。そのほうが楽なんです。
 どの国でも同じです。


 でも、軍事力は暴力です。暴力は暴力で一時的に押さえ込むことはできても、家族を殺された側の人々の心に残った恨みは、押さえ込むことができません。歪みは残ります。

 その恨みはいつか、別の場所でテロとして現れるのです。そしてその犠牲者はあなたの大切な人になるかもしれません。


 
実は「世界の平和構築をリードする」を堂々と国の方針として率先できる国は世界中見渡しても、ものすごく少ないのです。でも日本は言える

そして、もしそんなことを言いだせば、馬鹿じゃないかとせせら笑う人が山ほどでるでしょう。そんなことは、百も承知で言います。他国の大国が口をあんぐりさせるでしょう。苦笑

でも、いいんです。口あけさせとけば。(苦笑) 堂々とやればいいんです。戦略はいくらでもあります。2013年ですから。

 だってそろそろ新しい考えを誰かが提唱していかないと同じことを繰り返すの、馬鹿馬鹿しくないですか?

 そして、日本が何かのリーダーになってもいい時期にきている気がするのです。
 ポイントは、平和を構築するために、暴力以外の面ですべて戦略的に徹底的に強くなることです。

 子供が日本に生まれた事を心から誇りに思えるような国に。


親友が、「でもさ〜、平和が大事、とか言ってたら、全く浮いたへんな人みたいに聞こえるよ〜」
って心配して私がテレビにでてそういうことを言うのを一生懸命止めてくれました。

「誰も戦争なんかはじまるなんて夢にも思ってないんだから」

たぶんそうですよね。

でも、空気読めないのは、私が、あんなに言論が自由だと信じていたアメリカで戦争を経験したからなんです。今の日本はあの時のような雰囲気がある。
何が起こるかわからない。一瞬で何も言えない空気になる、と思います。
そう流れはじめたら、もう止める事はとても難しくなります。
まだまだその前だから、発言しよう、って。


そんなわけで、私ひとり空気を読んでいない浮いた感じの人みたいに、元旦のNHKスペシャルにうつってしまっていると思います。。



なぜ、沢山の人に嫌われるかもしれないのに、そんな元旦の夜のメジャーな番組にでたのか。

それは、たぶん、私がふつうのひとりの母親であるからだと思います。
広島で、長崎で、沖縄で、サイパンで。。。そして多くの空襲で、戦争で、自分の子を亡くしたお母さんたちの気持ちを考えたら、同じ親として責任をもちたいと思いました。

あんな悲惨なことをもう起こさないために。


Happy Holidays and Happy New Year
皆さん よいお年を!

雪が積もるコネチカットのホテルより  
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2012年12月20日

週刊ダイヤモンド2013年総予測&元日のNHKスペシャルに出演します

えっと。。。

今週の週刊ダイヤモンドの2013年総予測に私もお話させて頂きました。
そしたら、見出しに日本を代表する実業家の稲森和夫さんと並んで載せてもらうなんていう、ありえない状態になっており。。。心底びびりました。。。
本当に人生は長く生きるといろんなことがあるもんです。

2013


表紙はこんな感じなので、もし見かけたら読んでみてください。

ダイヤモンド


記事の中身は、「プレゼント」や「結婚のずっと前」書いてたり、観光庁でアドバイザーしてたり、とは全く違う顔の私です。


でもね〜写真がちょっとね〜〜ちょっとね〜〜〜もう少し可愛く細くうつしてほしかったな〜〜〜笑


そして、もうひとつ、お知らせ。
元日のNHKスペシャル(総合)夜9時に出演させて頂く事になりました。
(゚ロ゚;)エェッ!?ですよね

出演依頼がきた時には、沢山の方が出演されるのだろうと思っていたので、気軽にうけてしまったのですが、7人しか出演者がいらっしゃらないみたいで。。

そして、元日のNHKスペシャルなんて、よくよく考えたら
「これ、もしかしたらマジで大変なことなのでないですか??」( ̄▽ ̄;)
と、わかってきて、今は、あまり深く考えないようにしてます。。。苦笑
  
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2012年12月15日

選挙に行かない男とは別れよう

フローレンスの駒崎くんのFacebookエントリが卓越すぎなので、転載するね。

◎選挙に行かない男と、付き合ってはいけない5つの理由

特に20代女子の皆さんに、おっさんから忠告しよう。
選挙に行かない男と付き合ってはならない。

もし彼氏が選挙に行かない男だったら、今すぐ別れを考えた方が良い。

暴論を吐いてアクセス数を稼ぐおっさんめ、と思われたかも知れない。しかしこれは事実だ。
なぜか、を君の彼氏の代わりに解説しよう。5分もあれば読める。

1.選挙に行くのが「面倒くさい」ということだったら

選挙に行かない理由が、「面倒くさい」だったら。
投票所はほとんどの場合、自分の家の近所だ。15分以内と言って良いだろう。
15分以内のところに休日行くのが面倒くさかったら、おそらく彼氏は君の子どもをどこにも連れて行きはしないだろう。そんなやつとは結婚しない方が良い。別れよう。

2.選挙に行かないのが「どこに入れても同じ」だとしたら

彼が「どこに入れても同じだよね」と言っていたら、彼は日本語を読む能力が欠けている。
例えば、消費税に対し、民主党は「消費税引き上げの増収分は社会保障の財源に」と言い、共産党は「消費税増税中止法案を提出」と言っている。小学校五年生でも両者は全く反対のことを言っている、ということが分かる。

つまり、彼は小学校五年生レベルの読解力もない、ということになる。それだと社会に出てから苦労する。今すぐ別れたほうが良い。

3.選挙に行かないのが「なんだかよく分からない」なら

社会で働くということは、「なんだかよく分からない」ことも何とか調べて、分かったふりをしながらこなしていくことだ。ホンダの営業マンは日産よりも自社の軽自動車がイケてるのを、マニュアルとにらめっこしながら勉強して、お客にアピるだろう。でなきゃボーナスに響く。

ということは「なんだかよく分からない」ことに対して何もしないのが君の彼氏、ということになるので、仕事できないやつである可能性が高い。将来苦労する。考えなおそう。

4.選挙に行かないのが「その日用事ある」なら

期日前投票という制度がある。やり方はグーグルに書いてある。彼氏はおそらくグーグルを使うことができないのだ。若いのにインターネットを使えないというのは、職場における存在価値はほぼゼロだ。そんなやつに未来はない。別れよう。

5.選挙に行かないのが「政治家信頼していない」だったら

おそらく彼氏はそうやって斜に構えているのが格好良いと思っている可能性が高い。
そして99%の確率で、「政治家信頼していない」というほど、政治家についてよく知らない。

マスメディアからの「政治家はダメだ」というシンプルな情報とレッテルを鵜呑みにして、信じきっていなければ、そんな発言はできない。

なぜなら、「政治家」と言っても多種多様で、実際に政治家と会って話せば、ひとくくりにできないことは分かるからだ。それはあたかも「中国人は信頼出来ない」「日本人は良い人」というレッテルと同じようにナンセンスだ。現地に住んでいれば、信頼出来る人もいればできない人もいて、良い人もいれば良い人じゃない人もいる、ということは誰にでも分かる。

だとしたら、彼氏は本当の君を見るのではなく、君を「女子大生」とか「読者モデル」というレッテルで判断している、ということもこの発言から分かる。時間がもったいない。今が別れる時だ。

年齢別




【まとめ】
さて、若いうちから選挙に行かないとか言っている男とは別れたほうが良い、ということは分かってもらえたかな。

最後に言いたい。選挙を放棄するということは、君にも君たちの子どもの将来にも、本気では関心ないよ、ということと一緒なんだ。

知っているかい?若者があまりに投票しないから、国の支出は子ども:高齢者で1:11というひどい状態になっていることを。投票しない、ということはそういうことだ。

そう、選挙に行かない彼氏は、将来君たちの間に生まれる子どもたちに、良い教育や医療を与えなくても全然OKだよ、って言っているに等しいんだ。

つまり、社会の将来について考えられないやつは、君との将来も本当の意味では考えられない。

だって日本がズタボロになっていって誰よりも損するのは、君と君の彼氏の間に生まれる、愛する子ども達なんだもの。



親友の駒ちゃんが、あんまりに、私がいつも言ってることをきちんと代弁してくれたので、思いっきり拡散の為に転載しました。今日選挙だよ。 

  
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2012年12月11日

福田さんのお土産

私には、「絶滅危惧種」というニックネームを命名した男友達がいます。
それは、ソニーデジタルエンタメの社長の福田さん。

とりあえず、「女子は歩いちゃいかん」とタクシー乗せてくれるわ。いつも、美味しいレストラン連れてっておごってくれるわ。

しかも、それ、私だけにではなく、平等に女友達、皆にやさしい。バブル期の男の人そのもので、今では、外界でほぼ見かけないので、私は彼を「絶滅危惧種」に指定したのでした。笑
(大事に保護しましょう

彼との出会いは、モザンビークで一人で貧困層の子供達を助ける活動するプラ子ちゃんと私が出会い、彼女の活動資金をブログの文章を若者層に配信することでつくれないですか?とお願いして、快諾してくれたのが最初。
今では、新聞、テレビ。本も出版しているプラ子ちゃんですが、すべては福田さんとの出会いがはじまりです。


福田さんは、いつもNPOや児童福祉施設をこっそりと応援していて、昨日も、福田さんがTeach for Japanの松田代表を私に会わせたいと設定して下さったのでした。


その帰りに、「これ娘ちゃんにお土産、美味しいお菓子だよ」 って、これ↓

ブルガリ



さすがに絶滅危惧種!です。こんなの小学3年生に、くれるか?笑

早速帰って、娘にあげると、目を大きく開けて「ママこれ〜なんだか高級そうだね〜」
「うわ〜〜〜金の包み紙だよ〜」と興奮w


「そうだね〜ママも一度も表参道何回も歩いてるけど、5年で一度も入ったことなかったよ〜この店」
と答えると、

そのお菓子を開けた娘が、駆け寄って来て、



「大変だよ、ママ〜。実はただの栗だったよ」

娘よ。いや、違う、それはマロングラッセって言うのだよ。ただの栗じゃない。
私が説得していると、娘キッパリ。

「どう見ても、ふつ〜の栗が大げさにしてるとしかおもえない」

私吹き出してしまいました。

ごめん。福田さん。
これが、猫に小判 というもんだわ。


福田さんのブログ週刊フクダデスガ (今みたら、私の本のこと書いてくれてるw )

  
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2012年12月09日

「PRESENT プレゼント」出版記念プレゼント!

「PRESENT プレゼント」という本を書きました。
なんだかイラストが私のイメージと違うかも(苦笑)と申し訳ない気持ちになるぐらい可愛い本に仕上がっております。
プレゼント


先日トークイベントをさせて頂いたリブロ池袋本店さんにサイン本が25冊置いてあります。
サインしながら、サイン本なんか、誰もいらないかも〜って気がして申しわけないような気持ちでサインしました。。



そして、すぐさま、発売記念で全国の、よーこさん応援店さんというのができたそうで、出版社さんが初回限定の特典をご用意して下さいました


ご購入いただいた方に、先着でポストカードのプレゼントがあります。


(50音順)
紀伊国屋書店梅田本店
紀伊國屋書店北千住マルイ店
紀伊國屋書店流山おおたかの森店
くまざわ書店池袋店
三省堂書店有楽町店
SHIBUYA TSUTAYA
ジュンク堂書店吉祥寺店
東京旭屋書店新越谷店
ブックエキスプレスエキュート上野店
ブックエキスプレスエキュート品川サウス店
ブックエキスプレス東京駅京葉ストリート店
ブックスタジオ大阪店
ブックファーストルミネ大宮店
ブックファーストルミネ北千住店
ブックファーストルミネ新宿店
明正堂アトレ上野店
有隣堂アトレ恵比寿店
有隣堂アトレ目黒店
有隣堂たまプラーザテラス店

でも、実は問題が。。。。〜前回の結婚のずっと前に比べて、かなり地味な色の本なので、売り場で驚くぐらい目立っておりません

この本は、たぶん本屋の店員さんの中でさえ、まだまだ認知されてないと思うのです。

もしも、もしも買って下さるなら、できれば、その前に一言「プレゼントどこにありますか?」って聞いてもらえたら嬉しいです。

だって店員さんに、置いてある場所覚えてもらえるからw

しかし、やっぱり表紙がとっても地味なの。。。。
でも家に連れて帰ったら、部屋の中では、案外可愛いので、よろしくね 笑
  
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2012年11月30日

新刊本のトークショー&アマゾン予約特典のお知らせ

新刊がでます!
『PRESENT プレゼント 世界で1番大切なことの見つけかた』

以下、トークイベントのお知らせです。来て頂けたら、すごく嬉しいです。
何を話そうかなぁ。。。

満員になりました ↓ありがとうございます!

日時:12月8日(土)19時より(開場18時30分)
会場:西武池袋本店別館9階池袋コミュニティ・カレッジ28番教室
お問合せ:リブロ池袋本店 03-5949-2910

12月5日発売予定『PRESENT プレゼント 世界で1番大切なことの見つけかた』の刊行を記念し、坂之上洋子さんのトークイベントを開催致します。イベント参加整理券は同書お買い上げの先着60名様に配布致します。
イベント参加整理券ご希望の方はリブロ池袋本店別館地下1階Aゾーン文芸書売場レジにてお買上げ時に係員にお申し付け下さい下さい。
※整理券は商品入荷次第発券を開始致します。
※整理券はなくなり次第配布を終了致します。 

5日に発売なので、8日までに整理券なくなってしまうかもしれないそうです。。。。

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Amazon 予約特典のお知らせ
12月8日まで、申し込みページから、壁紙をダウンロードできます。
例)
250-6090674-3744612 の場合
25060906743744612 とハイフン抜かして入力していただければ登録できます。

イラストは、オーストラリア人のグレースさん。
羊が、可愛くない? ぬいぐるみにして欲しいなぁ。


PRESENT プレゼント 世界で1番大切なことの見つけかた
PRESENT プレゼント 世界で1番大切なことの見つけかた



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2012年11月25日

なぜこんなことで、死なないといけないですか?

パレスチナとイスラエルの戦いをニュースで見ながら、たぶん全然世界の違うところの話だと思った人も多いかもしれません。

私はパレスチナの友人もイスラエルの友人もいるので、Facebookで沢山の亡くなった方々の写真を見ました。
Gaza-children-mourn-dead-baby-1114121


中に、まだ、小さい子供たちが、倒れている写真がありました。
ここであまりにも残酷な写真はのせられませんが、たぶん3歳か4歳くらいの子どももいました。子どもたちが、皆、血みどろで死んでました。

昨日まで無邪気に笑っていただろう沢山の子供たちが。

どうして、そんなことが起こるのでしょう。

パレスチナ 2

今年の4月、パレスチナ大統領が来日しました。その時に、私は日本のビジネス界の方々とのミーティングをセットアップしました。
安全になったので、是非日本のビジネス界の方々にも来てもらって、これからどんどんビジネスをやっていきたいってことでした。

今回のイスラエルの攻撃が始まった時は、正直愕然としました。

それから、一生懸命、色々な記事を読みました。イスラエルで選挙があるから、(イスラエル政府はオバマが勝つとは思っていなくロムニーに100%力を入れていた。しかし負けてしまったことでイスラエルに力がないことが露呈)イスラエルの強行派をまとめる為に、しかけたのだ、という論調が目立ちました。

そんな理由で、子供が死んでいい?

正直もっともっと大事な理由があるに違いないと、他の情報も集めました。

でも、別の大きな理由があったとしても、ただ、家にいただけの子供が突然、殺されてよいはずがないのです。
どんな理由があろうとも、子供がこんなことで死んではいけない。


そして、そうこうしているうちに、怒ったパレスチナ側が報復をし、イスラエルの方々が亡くなるというニュースがありました。


絶望的な気持ちになりました。

今回の爆破で亡くなったイスラエル人、ひとりひとりに、家族がいる。今回亡くなった人々も、もしかしたら、パレスチナとの和平を望んでいたイスラエル人だったかもしれません。無差別に攻撃されているわけですから、個人の考えは関係ありません。


こうなってくると、双方正当な理由など、何も見えなくなります。
誰も憎しみで、もう訳がわからなくなるはずです。
どちらが正しいとか正しくないとか、死んだ人を目の前に言えるはずがないでしょう?
そこには憎悪しか残されません。

私だって娘が殺されたら気が狂うと思います。


戦争がはじまったら、どちらが正しくてどちらが正しくない、はなくなります。

私は911が起こった時に米国で生活していました。
だから、米国の人々が戦争へ向かっていく様子を肌で知りました。
いつのまにか、ありえないようなことまでもが、正当化されていきます。

そして、結局犠牲になるのは、普通に笑って日常を生きてきた無実の市民なんです。
多くのイラク人とともに多くの米国人も亡くなりました。

争いがなければ、仕事をし、学校に行き、恋をして、結婚する、くだらない冗談で笑ったり、美味しいもの食べて喜んだり。。そんな人たちが、どんどん亡くなっていきました。


私の娘が通っていた小学校の同級生にはパレスチナ人とイスラエル人が仲良く遊んでいました。出会っていたら、もしかしたら、親友になったかもしれない同士が殺し合う。
戦争とはそういうものです。

私は、「子供を殺してまで」「無実な人を殺してまで」守らなければならないものって、一体なんなんだろうか?と激しく憤りました。

その時に、友人の一人がこう言いました。

「人間ってそういうものだよ。やらないとやられる。
領土を守る。国を守る。日本だって同じよ。やられっぱなしで黙っておくわけにいかない」

私は彼の顔をまじまじと見ました。
自分が唾をのみこむ音が喉のところでしました。

「2012年のこの時代に、行きつく答えが、土地を守ること。国を守るために、子供を殺すことも辞さない?」 

普段まともな人がそんなことを言うなんて。


それがたとえ、無知だと言われようとナイーブだと言われようと、私は、これからちゃんと声にだそうと思います。

「それは違うよ」って。

私は自分の国も守る。でも絶対に他国の子供も殺さない。
どの国の子供も誰も、こんなことで一人も死んではいけない。

そう口にだしてちゃんと言わなければ、と最近の日本の空気も感じながら思っています。
今は「戦う、やり返せ、怖い」そういう世論がたちこめてきている。そういう緊張した世論は、歴史を見れば、誰か一人でも何かのひょうしで死んだとしたら、

一日で日本もテロ戦争に突入していくでしょう。

いろんなところで、無実の人が死にはじめると、防衛という名の殺し合いが始まります。
そしてそれは一旦始まったら終わらない。長く長く続くことになるでしょう。

私たちは知らなくてはならない。
まず、まわりの人に、以下の2点のことを広めていかなければならない。


1。テロ戦争が、軍備の強化や武器や、セキュリティチェックで決して取り除かれない、なくならないのを多くの知識人が既に知っていること。

2。愛すること。理解しようと努力すること。それだけが、人々の不安を取りのぞき平和をつくる、ということ




戯言と言う人がでてくる。
簡単じゃないと言う人がててくる。
幼稚だと笑う人がでてくる。

もちろん簡単じゃない。
でも幼稚園で、暴れまくるワガママな子供に対して、あの子を殴り返せと大人が言うでしょうか?
私たちは大人として、対処しなくてはいけないのです。

いろんな方法があるでしょう。
でもわけのわからないことを言っているから、殴り返す。が答えではないことははっきりしている。



政治もそれと同じように、「大人として」対処すればいいだけです。

絶望しててはいけない。
今は、2012年なのです。
私たちにはネットがある。


そう、「自分の子供を守る。そして他の国の子供も守る」大人がそう真剣に誓えば、その数が圧倒的に増えていきます。


数が増えれば、世論になる。

世論の前で政治は、立ち止まるのです。



市民として、これから私たちは、賢くならなければならない時代にはいったと思うのです。
大人として、絶対に洗脳されてはいけない。
子供も大人もどんな理由があろうともお互いを殺してはいけないのです。


そして、それを止められるのは、いや、止めなくては行けないのは、私たち一般市民なのです。
  
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2012年11月19日

リーマボウイが教えてくれたことについて

2012年も終わりがけ、なんだか精神的に疲れている方も多いでしょう。

仕事が上手くいかない。家庭が上手くいかない。
自分がちっぽけな存在に感じる。
なんだか、もやもやした気分であるなら、今年最後の読書としてかなりおすすめの本です。

祈りよ力となれ――リーマ・ボウイー自伝
祈りよ力となれ――リーマ・ボウイー自伝

重い本です。重量も読み応えも、実際のページ数も。

リーマ・ボウイー 2011年ノーベル平和賞受賞者の、ここまで書く?と思わされる赤裸裸な人生が語られています。

犠牲にして、頑張って頑張って来たのに、いじめられる様子など。。。
何かをやり遂げようとした人のはじまりは、とても小さく。。。。。。。

どんなに尊敬されている人でも、私たちと同じように、苦しみ、壁にぶつかり、泣き、家族の問題を抱えながら生きているというあたりまえの事実を見せてくれます。

そして、それでも目の前に何か光りがともるような。。読み応えある一冊です。

もしもなんだか疲れているならば、ゆっくりと、時間をかけて読んでみて下さい。
久々に深く深く色んな意味で息をすうことができる気持ちになれるかと思います。
  
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2012年11月15日

ブータンの王室のディナー

今回は、王室や政府の方々の招きでしたので、ちゃんと民族衣装のキラを沢山来ました。
ブータン服


歴代の王様の帽子
ブータン王様の帽子


現国王とお妃が結婚したプナカゾン
ブータン寺



ブータンでは、王室はとても尊敬されています。およばれして出てきて最初に出会った侍従長がおとぎの国から出てきた人のようでした。。。

ブータン侍従長


王室のディナーに招かれることなんてなかなかない経験です。
銀のプレートに美しい料理がのっていて見た目もとても美しいです。

しかし後で、自分のプレートの写真見て、この盛り方は、さすがに品がないだろうって思いました。。。

すごい遠慮なくすべて盛ってる。笑 
ブータン料理




それにしても、貧しい家に生まれるのも大変だけれども、王室に生まれてくるのも大変だろうな、ってちょっとだけ思いました。  
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2012年11月14日

ブータンの田舎

ブータンでは、主に医療、教育関係のリサーチをしています。
大学の理事長、教育省の事務次官、保険省の事務次官、薬の基準を決める役所のトップ等のミーティングに加え、都市部の病院から、田舎のヘルスセンターまで見て回っています。

その行く先々の写真

田舎の方に行く道のり
ヤクにはさまれる車



途中、農家の家に寄りました。
ブータンの農村


どの家にも仏間があり、信仰深さを感じさせます。

仏教


道で野菜を売っている様子。
ブータン田舎の売店


野菜売りの少女

多くの人が噛んでいるナッツのようなもの(中毒になるらしく癌になる可能性も高いらしいです)
ミントタバコガム


行く先々ででるバター茶

バター茶


すれ違うトラックはどれもこんな感じで絵が書かれています。ヘッドライトの上に目がある。

ブータンのトラック


各政府のトップとの話し合いで、印象的だったこと。

近代化の現実として流れはいる資本主義、貨幣経済のジレンマに危機感を感じつつも、国民総幸福量(GNH)を真剣にとらえているところ、でしょうか。

つまり、何かやろうとする時に、「どうすれば民が幸せになるのか」ということをいつもリーダー達が立ち止まって考えていること、その真摯な姿勢がとても印象的でした。

  
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