仕事内容:柔道整復師
将来1軍で活躍する選手を育成するチーフトレーナーとして奮闘中!
常に選手の心理面も考慮しながらケアにあたります
高校卒の選手との年齢差は倍ほどあり、以前にもまして気軽に声をかけてもらうように心がけています。テーピングなどの救急処置、マッサージやストレッチなどのコンディショニング、怪我や故障のリハビリテーションなど、スポーツトレーナーの仕事は多岐。プロとして専門技術を発揮するためには、日頃から選手たちとスムーズに話しができる雰囲気づくりが大切です。またコミュニケーションは、選手たちのメンタルな面をケアする意味もあり、バッティングピッチャーなどをして、いろんな会話を交わすように務めています。かつて私もグラウンドで白球を追いかけた身ですから、彼らの目線に立ってスポーツトレーナーとして能力を発揮したいですね。
いま、スポーツ、健康増進やケアの現場、さらにリハビリテーション施設などでの医療系の資格者のニーズは高まっています。たとえば、柔道整復師の資格を取得して自ら整骨院を経営したり、私のようにスポーツトレーナーとしてプロ野球の世界で活躍するなど、職域はますます広がってくるでしょう。ただ、私の場合でも3軍制の導入で仕事の内容は大きく変わってきています。その状況に柔軟に対応するためには、専門的な視野だけではダメ。学生時代には、アルバイトでいろんな仕事を経験したり、さまざまな人と交流を深めたり、人間的な幅を広げることが大切ですね。そうした経験が必ず役に立つ日がやってきます。
2011年ヤフードームは日本一で湧きました
実技中心のカリキュラム
柔道整復学科は、捻挫、打撲、肉ばなれ、脱臼、骨折などの外傷の施術を行う柔道整復師を育成。医師が行う治療とは異なり、柔道整復師の場合、身体の持つ治癒力を生かし、人体の構造に従って施術を行います。損傷を的確に改善するには医師と同様に、高い専門知識と熟練した技術が必要です。したがって解剖学などの基礎医学、診断学、整形外科学などの臨床医学の知識は必須です。本校の教育は「実技」を重視していますが、映像診断やスポーツ医学にも注目し、運動療法、柔整手技療法、物理療法など多くの加療技術を採り入れています。また栄養学、心理学、経営学なども含んでおり、開業を視野に入れた将来にも備えています。
※パンフ請求はリクルート進学ネットで行います
2007年のペナントシーズンの途中から1軍のベンチ入りをして、スポーツトレーナーとしてソフトバンクホークスの活躍を側面から支えてきました。その後球団が3軍制を導入して2010年に2軍をサポート、2011年からは3軍のチーフトレーナーとして選手育成に関わっています。1軍選手に接していた頃と大きく変わったのは、「自分はこうなりたい!」という意思表示をどんどんするようにアドバイスをしている点です。スター選手はみな個性が強く、1軍で活躍するには身体能力はもちろん、プレーに対する強い思い入れが不可欠です。こうしたアドバイスが実を結び、選手の行動が目に見えて変わってくると、すごくやりがいを感じます。