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収穫のピークを迎えた水かけ菜=都留市内 |
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雑煮など正月料理に彩りを添える「水かけ菜」の収穫が都留市内でピークを迎えている。稲刈り後の田んぼで育つ青野菜を、農家が一本一本丁寧に引き抜いては束ねている。
平成の名水百選「十日市場・夏狩湧水群」の豊富な湧き水を生かし、農家約20軒が栽培。毎年、10月ごろに種をまき、冬でも葉は青々としている。収穫は2月末まで続き、近隣の青果市場や市内のスーパーに出荷する農家が多いという。
水かけ菜を育てている農業委員の中野為雄さん(76)によると、夏の猛暑の影響で種まきを遅らせた農家では、今月に入ってからの急激な冷え込みで成長の遅れが見られるが、「味はいつも通りに甘みがあり、あくが少なく食べやすい」と話している。〈宮川彩乃〉
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