芸能人“うそブログ”元凶は誰? 報酬ビジネス存在も実態は…

2012.12.25


タレントブログの信用を落としたほしのあき【拡大】

 入札のたびに手数料がかかる「ペニーオークション」で、芸能人が商品を落札したと、うそのブログを書いていたことが次々と発覚した。それぞれ謝罪する事態となり、消費者庁も芸能人に自覚を持つよう苦言。一方で背後関係は分からず、書き込みまでの経緯は不透明なままだ。

 ペニーオークションは入札が多数回にわたることもあるが、落札できなくても手数料は返還されず、国民生活センターなどに苦情が寄せられていた。そんな中、大阪のサイト運営者ら4人が手数料をだまし取ったとして詐欺容疑で逮捕された。

 2010年12月、タレントのほしのあき(35)は自身のブログに、オークションサイトで空気清浄器を手に入れたと書き込んだ。実際には落札しておらず、4人が逮捕された後の今年12月に謝罪。所属事務所によると、タレントの松金ようこ(30)に依頼され、謝礼を受け取っていたという。

 このほか人気お笑いコンビ「ピース」の綾部祐二(35)やタレントの熊田曜子(30)らもオークションサイトで同様の書き込みをしていたことも判明した。

 それぞれ依頼者がいたとみられるが、その先にさらに別の依頼者がいるケースもあり、ある芸能関係者は「大本がどこなのか全く分からない」と話している。

 口コミによるマーケティングを扱う業界団体「WOMマーケティング協議会」(東京都)は、芸能人のブログによる宣伝に、報酬を支払うビジネスが存在するとみているが、規模や形態については把握できていないという。「ペニーオークションに限らず、ずっと前からこの手のブログはある」(芸能関係者)との声もある。

 協議会は「商品の提供元と、情報の発信者の関係を明らかにしていないブログはなくしていくべきだ」と指摘。消費者庁の阿南久長官も記者会見で「影響力の大きさを自覚し、気を付けてほしい」と注文を付けた。

 事件を受け、ほしのらが書き込んでいたブログを運営する会社は、著名人が商品を紹介する際のガイドラインを見直し「ブログ記事内の偽装行為は禁止」との項目を追加している。

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