2012年の音楽業界を振り返って〜業界関係者が今年の音楽産業を総括

acpc.jpg鬼頭隆生さん
(一般社団法人コンサートプロモーターズ協会 事務局)
——2012年の音楽業界を振り返って。

国内では音楽ソフト市場が下げ止まり、夏フェスをはじめとするライブ・エンタテインメントも盛況、中堅~ベテランのアーティストが元気だったりと、明るい話題が印象に残っています。
その一方で、PandoraやSpotifyなどが浸透する海外市場との差異がだんだん大きくなっている気もします。

——印象に残った出来事。

フジロックが開催16年目にして過去最高の動員を記録(※)したこと。ラインナップの豪華さも要因のひとつですが、イノベーションや工夫を続けることで、まだまだフェスのユーザー層にも伸びしろがあると実証してくれたと思います。(※ http://www.musicman-net.com/artist/19098.html)

——2012年の各チャートに関して。

国内のあらゆるチャートに対して、Spotifyチャートの性質が完全に異なるのが興味深いです。

——音楽業界、2013年の展望について。

SNSを駆使して活きの良い若手がたくさん登場してくれることと、USではヒットチャートの定番になったEDM(Electronic Dance Music)が日本のメインストリームにも浸透して、盛り上がって くれることを期待しています。


一般社団法人コンサートプロモーターズ協会(ACPC):http://www.acpc.or.jp/