パソコンのメモリ容量を確認する方法(WindowsXP)
Windows XPのメモリ容量をチェックしてみよう!
パソコンを使っていると、「動作が重いわぁ、いややわぁ」などと感じることがあります。
その原因は、パソコンによってさまざまですが、ひとつの要因として、パソコンのメモリの容量が不足していることが考えられます。
そこで今回は、お使いになっているパソコンのメモリの容量が、現状、足りているのか?どうなのか?確認する方法をご紹介いたします。
「メモリって、何じゃらほい?」という人は、記事『CPU、メモリ、ハードディスクとは?その違いは?』をご覧ください。
メモリ不足が原因で、重いと考えられる状態とは?
1:「仮想メモリ最小値が低すぎます」というメッセージ
次のようなメッセージが毎日のように、あるいは頻繁(ひんぱん)に表示されはじめたら、どうやら「メモリ容量が不足している」と考えていただく方が良いかもしれません。
Windows - 仮想メモリ最小値が低すぎます
システムの仮想メモリがなくなって来ています。仮想メモリ ページファイルサイズを増やしています。この処理の間、いくつかのアプリケーションのメモリ要求が拒否されることがあります。詳細情報に関してはヘルプを参照してください。
2:メッセージが表示されたら?
「Windows - 仮想メモリ最小値が低すぎます」というメッセージが表示されたら、まず次の 2つについて、思い当たることがないかチェックしてみると良いかもしれません。
(1)メモリを大量に使用するソフトウェアを使用していませんか?
例えば、画像編集ソフトや、ゲームソフト、無駄に重いアンチウィルスソフト、異常な大きさのデータファイルなどは、非常に多くのメモリを使用する傾向があります。
とりあえず、メッセージが出ないようにするためには、仮想メモリの指定値を変更してあげれば、表示されなくなります。
ただ、仮想メモリの領域が増えても、一般的にはパソコンの動作は遅くなってしまいます。メモリの増設を検討する方が良いかもしれません。
(2)いっぱいソフトウェアを起ち上げていませんか?
使っていないソフトウェアを、大量に上げっぱなしにしておくことは無駄が多いかもしれません。(ブラウザのタブを開きすぎている場合も同様です)
使い続けないソフトウェアや、すぐに必要とならないデータファイルは、一度閉じて(終了して)しまう方が、パソコンへの負荷が軽減されて良いかもしれません。
仮想メモリの領域を増やすとは?
「仮想メモリ ページファイルサイズを増やしています。」というのは、次のようなイメージになります。
まず、仮想メモリが作成された状態です。無理な使い方さえしなければ、多少パソコンの動作が遅くなる程度で済みます、
しかし、メモリの容量が少ないにもかかわらず、メモリを大量に使用するソフトウェアを使用したり、いっぱいソフトウェアを起ち上げてしまうと、メモリだけでなく、仮想メモリまであふれてしまう場合があります。
このような場合に、「仮想メモリのサイズを、もう少し広げましょか」ということになるわけです。
しかし、本来メモリがやるべき仕事を、ハードディスクがさらに大きく負担することになるわけですから、さらにパソコンの動作が遅くなることが考えられます。
パソコンのメモリ容量を確認する方法(WindowsXP)
それでは、パソコンのメモリ容量の状態を確認してみることにしましょう。
1:Windowsタスクマネージャ(パフォーマンス)の表示方法
(01)
パソコンを起ち上げます。
パソコンが起ち上がったら、他の作業をする前に、[ctrl]+[shift]+[esc]キーを同時に打鍵しましょう。
WindowsXPの場合は、[ctrl]+[shift]+[esc]キーでも、[ctrl]+[alt]+[del]キーでも良さそうです。
(02)
Windowsタスクマネージャ(プロセス)が表示されるはずです。
たいていの場合、「プロセス」が表示されていると思います。「パフォーマンス」タブをクリックしましょう。
2:コミットチャージ、物理メモリの確認
(03)
Windowsタスクマネージャ(パフォーマンス)が表示されます。今回とくに着目していただきたい箇所は、次の2箇所になります。
- (1)物理メモリの合計(KB)
- 「どのくらいメモリが使えるのか?」という値です。
- (2)コミットチャージの合計(KB)
- 「どのくらいメモリを使っているのか?」という値です。
※:それぞれの意味は、語弊をおそれず、かみ砕いて書いています。
現状、パソコンを起ち上げたばかりなので、メモリは、いわばニュートラルな状態といえます。
つまり、最低限必要となるシステム系のプログラムや、常駐のソフトウェアだけがメモリを使っている状態です。
3:必要なメモリ容量の確認
(04)
次に、いつも通り、パソコンの作業を行ってみてください。「Windowsタスクマネージャ」は、そのままでも構いません。(邪魔なら閉じても構いません)
日頃、どのようなソフトウェアを使い、どのようなデータファイルを使っているか?実際に起ち上げて使ってみてください。
例えば私だったら、ブログ記事を書くときに、次のようなソフトウェアを同時に起ち上げて作業する場合があります。
- Firefox(タブは 3つくらい)
- Terapad
- Fireworks
こういった、普段もっともパソコンを酷使していると思われる状態を作ってください。
「コミットチャージの合計」を見ながら、ソフトウェアなどを起動させると、メモリ使用量の増えていくさまが分かります。
(05)
適当に作業したら、「Windowsタスクマネージャ」を見てみましょう。(閉じてしまった人は、[ctrl]+[shift]+[esc]キーを打鍵して表示してください)
おそらく、前述(03)のときよりも、「コミットチャージの合計」の値が高くなっているはずです。(この値は利用状況によって変動します)
それでは、メモリ容量の状態を、計算してみましょう。
「(1)物理メモリの合計」-「(2)コミットチャージの合計」
「(1)物理メモリの合計」から「(2)コミットチャージの合計」を引いてあげれば、おおよその数値が算出できます。
227,760 - 442,240 = -214,480(KB)
算出した値は、次のように考えることができます。
- 【算出した値がプラスの場合】
- 物理メモリの方が大きいわけですから、メモリの容量は足りています。問題なさそうです。
- 【算出した値がマイナスの場合】
- マイナスであれば、メモリの容量が不足していると考えられます。差が激しい場合は、メモリの増設を検討した方が良いかもしれません。
4:「仮想メモリ最小値が低すぎます」がよく表示される場合
(06)
また、メッセージ「Windows - 仮想メモリ最小値が低すぎます」がよく表示されるという人は、メッセージが表示されたあとに、もう一度チェックしてみてください。
おそらく、「コミットチャージの合計」の値が、さらに高くなっているはずです。
同じように計算すれば、メモリの不足が、もっとひどい状態であることが分かるはずです。
227,760 - 493,976 = -266,216(KB)
5:KB(キロバイト)を、MB(メガバイト)単位にする
(07)
「どの程度メモリの増設が必要なのか?」を考えるときに(調べる場合も、買う場合も)、KB単位ではちょっと分かり難いので、MB単位にしておきましょう。
266,216(KB)÷ 1,024 = 259.9765625(MB)
私のパソコンの場合は、約260(MB)ほどメモリが足りないということが分かりました。(あるいは、もっと足りていないかもしれませんけどね)
漠然とは、「遅いなぁ、どうにかしないとな~」とは思ってはいましたが、ここまでひどいとは思っていませんでした。(数値を見てびっくり)
みなさんも、会社のパソコンなど、「重いです」と上司に言ってもスルーされるかもしれませんが、数値で示せば、増設くらいは検討してくれるかもしれません。
「1,024」で割るのは、1MB = 1,024KBだからです。1,000で割らないようご注意ください。
次回予告
次回は、さらに増設するときのお話などをご紹介しようと思います。(その前に「Research Artisanサービス終了のお知らせ」について書きました)
関連記事
パソコンの使い方に関連する記事を、ご紹介します。
1:パソコンを上手に使う
作成日:2010/04/05 更新日:2010/04/06
コメントありがとうございます。
お手数ですが、コメント前に留意事項をご覧くださいませ。
また、現在ご質問にお答えする余裕がない状態にあります。よろしくお願いいたします。
愛の×モリー
美しい人生を!
コメントありがとうございます。
ははは・・・。
実はMAXで積んで、これなのです。(´Д`;)んもう
128×2で、256MBが最大搭載のノートPCでござるよ。
そもそも、システム系と常駐ソフトだけで、
物理メモリをオーバーしちゃってるんすよね~。(;´Д`)とほほ
遅いのに慣れちゃうと、それが普通になってしまうという不思議。
作業が遅くても、がんばっていると応援したくなっちゃうから困る。
しかし、さすがにもう、新たなPC購入となりそうです。
メモリがギガ単位だなんて、すごい世の中になったものです。
予想以上の内容で、凄いでーす。
確かに数値で出すと会社の場合、メモリーを考えてくれるかもしれませんね。これでは仕事にならない・・・ と言っても通常、なかなかどうして、という世の中のようにも思えます。
常駐タスクバーも結構厄介だと思われます。Ad○be社のユーティリティーを入れれば、まず常駐タスクバーに組み込まれますし、よく、タスクバーに全快?で積まれている方を拝見します。これは、確実に動きを遅くしますね。msconfigコマンドを使うと少し ヒク? 画面が出ますが、わたしは不必要なものは外しています。恐らくメモリー負荷も軽減されるでしょうし。
一応、Windowsも使っています(汗
限りない喜びを!
コメントありがとうございます。
そうですねー、ひと頃よりずいぶん安くなったとは言うものの
なかなか厳しいですよねー。
しょうがないから、倉庫に転がっているパソコンをばらして、
メモリだけ拝借して・・・なんてことになりますかねー。
常駐のソフトも、厄介ですよねー。
私も、気付いたものは、起ち上がらないようにしちゃいます。
ただ、いつのまにか常駐の仲間入りしていると、
なかなか気付かないままに・・・。
何だっけ、これ???みたいな。(´Д`;)
この胸のときめきを
さっそくうちのパソ子ちゃんのタスクマネージャーとやらを見てみました。
するとなんと、いっとき100%まで行ったりしましたが
落ち着くと2%あたりになりました。
もちろんブログを書く用意と画像加工ソフトも起動したりしてみました。
うちのメモリさんは作業場の広さのわりに仕事があまりないみたいです。
と思ったら、有料のダウンロードするゲームを起動したら90%あたりになりました。
あっぷあっぷな感じですね。
いろいろ知らないことがたくさんあって、いつもKumaCrowさんのブログで驚いたりびっくりしたり(同じじゃん)してます。
今日、リサーチアルチザンにログインしたら、
悲しいお知らせが載ってました。
あーなたにぃういー
コメントありがとうございます。
あーそうですねー。
CPUは、けっこう激しく上下動するみたいです。
ゲームは、CPUも、メモリも食いますものね。
贅沢なソフトウェアです。
しかし、メモリさんに余裕があるようで、うらやましいッス。(´Д`;)
あ、そうなの、そうなの。
もうほんと困っちゃうよね。リサーチアルチザン!
これがあるから、無料サービスはこわい。(;´Д`)んもう
愛しあうことだけとおおお~♪
・・・重い時はあるのよね・・・
ってか、ネットが開かない時とかあるしー・・・
そんな時は「えい!」電源ぷちっ!!
原始的な治し方してたりしまするん(^0^;)ww
しかし、「普段もっともパソコンを・・・」・・・やってみたくなったりしてww
あなたは、おしえってくぅれる
コメントありがとうございます。
あら、何でしょう。
うちのパソコンと同様に、メモリ不足ですかねぇ。
大変よね、メモリが足りないと。(´Д`;)
原始的な直し方かぁ・・・、
プロセスの終了方法なども書いておこうかしら。
メモリーはメインボードの制限ギリギリまで積むのが良いかと思います。
4:のタスクマネージャーの画面が、いっぱいいっぱいで笑いました(^o^)丿
まともに動かない状態ですね・・・