ポンサワン・ポープラムックに判定勝ちし歓喜の宮崎亮(中)=ボディメーカーコロシアムで
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◇WBA世界ミニマム級王座決定戦
「浪速の番長」が念願の世界王座をつかんだ。最終回までもつれた末に勝ち取った栄冠。「こんなしょっぱい試合してしまってすいません。でも、ボクシングをやっていたころからの夢だったベルトが取れて本当にうれしい」。宮崎は泣きじゃくった。
前に出てくるポンサワンのパンチで次第に体力を奪われた。だが、8回からフットワークを使ってパンチを打ち込んで形勢を逆転した。
アマチュア時代を含めてミニマム級は初めての階級。4カ月かけて減量した。リングサイドでは、女手一つで息子を育ててくれた母・恵美子さん(50)も観戦。減量中には野菜スープを作るなどサポートに努めてくれた。試合後にその母から「楽しませてもらってありがとう」と声をかけられると、またも男泣き。
「親孝行したい」と中学生で井岡ジムへ飛び込み、一足早く世界王者になった同い年の井岡一翔と鍛錬してきた。「防衛は15回ぐらいしたいっすね」と、気づけば威勢のいい宮崎節が戻っていた。 (永井響太)
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