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[ボクシング]宮崎「夢だった」涙の世界奪取…WBA世界ミニマム級

新王者に輝いた宮崎亮(中)は井岡一法トレーナー(左)から祝福されて感極まる

 ◆プロボクシング WBA世界ミニマム級王座決定戦 ○同級2位・宮崎亮(判定2―1)同級4位・ポンサワン・ポープラムック●(31日、大阪・ボディメーカーコロシアム)WBA世界ミニマム級2位の宮崎亮(24)=井岡=が、元王者で同級4位のポンサワン・ポープラムック(34)=タイ=に2―1の判定勝ち。悲願の世界王座奪取を果たした。

 涙が止まらない。113―114、116―112、116―111。2―1での判定勝ちで勝者コールされ、宮崎は井岡弘樹会長(43)と一法トレーナー(45)にかつがれて号泣した。「本当にうれしい。夢だったので…」。リングを下り、控室にたどり着くまで、ずっと泣き通した。

 打たれ強さから「ターミネーター」と言われる元王者に中盤は苦しんだ。4回。右フックを打ち込まれ、一瞬よろめく。5、7、8回と流れを渡したが、厳しいラウンド間にもリング下にいる応援団を見渡して笑顔を見せた。11回、左フックが疲れの見えた34歳の顔面をとらえ、怒とうの連打。4か月かけて減量した初のミニマム級で「パワーが出なかった」が、終盤のポイントで勝ちきった。

7回、ポンサワンにパンチを浴びせる宮崎(右)

 小学5年の時に両親が離婚。大阪・堺市の浜寺中時代は路上でケンカが絶えず鑑別所も経験した。中学3年時の担任教諭に井岡ジムを紹介され、「父代わりになった」という一法トレーナーに出会った。日本生命に勤めながら3きょうだいを育ててくれた母・恵美子さん(50)に「楽をさせたい」の一心で臨んだ世界挑戦だった。

 次戦は暫定王者で1位のヘスス・シルペストレ(メキシコ)との指名試合の見込みで同級防衛を目指す。日本王者になる数年前には「俺らはボクシング界のレアル・マドリードになりたい」と宣言していた宮崎。一翔とのツートップで世界の軽量級戦線をけん引していく。

 ◆宮崎亮(みやざき・りょう)1988年8月20日、大阪・堺市生まれ。24歳。中学3年から井岡ジムでボクシングを始め、興国高2年時にフライ級で高校総体優勝。アマ戦績30勝(21KO・RSC)4敗。06年12月、プロデビュー。09年10月、日本ライトフライ級王座を獲得し、1度防衛後に返上。10年6月、東洋太平洋同級王座を獲得し4度防衛後に返上。155センチの右ボクサーファイター。戦績は18勝(10KO)3分け。家族は母、弟、妹。

(2013年1月1日06時03分  スポーツ報知)

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