松井は完璧な「ヤンキー」だった 担当スカウト語る
スポニチアネックス 2012年12月31日(月)7時23分配信
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ファールフライを好捕するヤンキース時代の松井秀喜 |
02年オフにヤンキースの環太平洋スカウトとして、現役引退を表明した松井秀喜氏(38)を獲得したジョン・コックス氏(66=現ジャイアンツ環太平洋スカウト)がインタビューに答えた。獲得の経緯、評価、そして今後期待する日本の打者などについて語った。
【写真】夏の甲子園の明徳義塾戦で、5打席連続で敬遠された星稜・松井
「ヤンキース松井」の生みの親となったコックス氏。00年ごろから日本でスカウト活動を始め、運命的な出会いを果たしたのが当時巨人で4番を打っていた松井だった。
「イチローがマリナーズに決まり、他にどんな選手がいるか調べるのが目的だったが、素晴らしい選手だった。足も肩も普通だったが、守備範囲は広かった。正しい守備位置で打球を予知し、動き出しが早かった」
日本では松井=打者のイメージが強いが、意外にも真っ先に挙げたのは守備の印象。しかし、そこには、コックス氏ならではの着眼点があった。
「日本では本塁打が一番の魅力だったのは理解している。しかしスカウトとして、完璧な選手であることを高く評価していた。基本に忠実で、絶対に手を抜かない。ジョー・トーリ監督が絶対に気に入ると思った」
9番まで強打者がそろっていた当時のヤンキース。欲しいのはホームラン打者ではなく、チームの一員として勝利に貢献できる選手だった。そして常に全力プレーを心掛ける姿勢は、伝統や規則も重んじるヤ軍にフィットすると確信した。1年目の春季キャンプでは、守備で左翼・松井の中継役を務める遊撃手ジーターに「返球が早いから気を付けろ。うかうかしてると後頭部に当てられるぞ」と忠告。実際に素早い返球を受けたジーターも「内野手のようだ」と目を丸くしたという。
「松井のような打者は、今後なかなか出てこない」と惜しんだコックス氏。最後に「日本ハムの中田のように、いいスイングをする若手もいる。“マツイ2世”を楽しみにしている」と結んだ。
最終更新:2012年12月31日(月)10時13分
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