スポーツ

[虎四ミーティング]
本田武史(プロフィギュアスケーター)<後編>「留学時代の話し相手は犬と猫」

2012年12月28日(金) スポーツコミュニケーションズ

手強い10代のライバル

二宮: 一方、女子はいかがでしょうか。やはり一番の注目は浅田真央選手。グランプリファイナル、全日本選手権と制し、完全復活を印象づけました。
本田: 今シーズンは、非常に調子を上げてきていますよね。最大の要因は、トリプルアクセルへのこだわりがなくなったことによって、他のジャンプに余裕が出てきたことにあると思います。トリプルアクセルを跳ばなくても、他のジャンプでしっかりと点数を取ることができているので、演技が安定していますよね。

二宮: ソチでは金メダルの大本命になると?
本田: そうですね。ただ、ロシアからは14歳のユリア・リブニツカヤや15歳のエリザベータ・トゥクタミシェワなどが出てきましたからね。

二宮: ジュニアで優勝した時の浅田選手の勢いを感じますよね。彼女らにとってソチは地元開催でもありますから、国は強力なバックアップ体制を敷くでしょうね。
本田: ロシア以外にも今後、若手がどんどん出てくる可能性はあると思います。特に女子は体型が変わる前の方が強いんです。これまでの五輪を見ても、1994年リレハンメルから2010年バンクーバーまで、20代はトリノの荒川静香さんだけ。あとは全て10代の選手が金メダリストになっているんです。

二宮: ということは、浅田選手のライバルは彼女よりも若い選手たちになると?
本田: ただ、同い年のキム・ヨナも調子が良さそうですからね。2年ぶりの実戦ながら今シーズン世界最高点で優勝したNRW杯での演技を見ても、ブランクは全く感じられませんでした。

二宮: バンクーバー以上に強力なライバルが増えそうですね。
本田: そうですね。浅田選手以外の日本人選手にも注目です。バンクーバー五輪にも出場した鈴木明子選手は安定感がありますし、若手のホープ村上佳菜子選手もメキメキと力をつけてきている。男女ともに世界のフィギュア界の動向に注目したいですね。

(おわり)

本田武史(ほんだ・たけし)
1981年3月23日、福島県生まれ。9歳からフィギュアスケートを始め、1996年全日本選手権では史上最年少の14歳で優勝。東北高2年時に出場した 98年長野五輪では15位。その後、米国、カナダに留学し、2002年ソルトレークシティ五輪で日本人男子最高位(当時)の4位入賞を果たした。02、 03年の世界選手権で銅メダルを獲得。06年、プロに転向し、現在はアイスショーに出演する傍ら、解説者、指導者としても活躍している。

☆本日の対談で食べた商品☆
とりそぼろ丼

 

 

 


 

「とりそぼろ丼」は、 2004年1月~2010年4月まで長くご愛顧いただいた「つゆだくとりそぼろ丼」を、ボリューム感、味ともにリニューアルした商品です。ご飯にきざみ海 苔、とりそぼろをのせ、青ねぎと白ごまをかけた丼です。とりそぼろは、ひき肉と角切りの2種類の国産鶏肉を使い、かつおと昆布だしで仕上げたほんのりと甘 くしっとりジューシーな味わいです。また、たまごを和えるとまろやかな口当たりになります。リニューアルし、さらに美味しくなった「とりそぼろ丼」を、ぜ ひお召し上がりください。

すき家 虎ノ門四丁目店
東京都港区虎ノ門四丁目1番19号


(店舗写真:守谷欣史)
すき家が世界展開にむけてつくったモデル店舗。2階建てで吹き抜けの店内は従来の牛丼チェーンにはない解放感にあふれています。おひとり様でもグループでも食事が楽しめる店舗です。

(対談写真:金澤智康、構成:斎藤寿子)

協力:ゼンショー

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