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熟姉と弟・魔性の血淫 その1

 甘い匂いが鼻孔をくすぐっていた。
 青柳俊之は森のなかにいた。深い森だった。どこまでも見渡すかぎり、木々は幾重にも折り重なり、木漏れ日が空気に幾筋もの模様を描いていた。
 匂いは森の奥から漂っていた。何ともいえない、いい匂いだった。いつかどこかで嗅いだ匂い。俊之は期待に胸を躍らせながら進んだ。
 森の奥に小さな湖があった。ぱしゃっという水を弾く音が、すぐ傍で聞こえた。
 俊之は草叢に身を隠し、音のしたほうを見つめた。
 裸の女が水浴びをしていた。胸の奥にぐっとくる感覚があった。俊之は目を見開き、女を見つめた。
 そこに目を向ける前から分かっていた。水浴びしていたのは俊之の八つ年上の姉、小夜子だった。小夜子はこちらに背中を向け、両手で水を掬い、体に浴びていた。水が小夜子の体で弾け、きらきらとした飛沫になって散っていった。
 ああ、なんて綺麗なんだ、姉さん。
 俊之はこみあげてくるような感情を堪えながら、じっと姉の肢体を見つめた。十五歳の少年には、刺激的すぎる光景だった。
 透き通るように白い肌。細い二の腕。華奢な肩。くびれた腰。そこから、すっとなだらかな線を描くように、丸みを帯びたヒップにつながっていく。後から見た体の線は、壊れそうなほど細かった。
 小夜子の身体がわずかに半身になった。身体の線とは対照的に、豊かに盛り上がった乳房が見えた。俊之は思わず身を乗り出した。
 乳房が見えたとたん、何ともいえない甘酸っぱい気持ちがこみあげてきた。同時に、下半身にエネルギーが集まっていくような感覚が訪れた。ペニスが、ぴくっと、産声をあげるように動いた。
 こっちを向いて。もっと近くにきて、姉さん。
 祈るような気持ちで見つめた。目は皿のように大きく見開いていた。
「俊之」
 真後ろから声がした。聞き間違いようのない声だった。
 俊之は首を竦めた。
「俊之」
 優しい声だ。俊之はすぐに分かったが、恐る恐る背後を振り返った。悪戯しているところを見つかった幼児のようだった。
 小夜子は微笑みながら立っていた。怒っているふうではなかった。
 いつのまにか、服を着ていた。真っ白なワンピースだった。どんな服を着ても、姉は美しかった。中でも、白は別格だ。俊之はいつもそう思っていた。
 白という色は姉の清楚な魅力を引き立たせる。俊之は目を細め、小夜子を見つめた。自然に胸がどきどきと高鳴った。
 俯せに横たわっている俊之の傍らに、四つんばいになるように小夜子はしゃがみこんだ。真っすぐに、背中までのびている髪の毛が一束、肩からはらりと落ちた。小夜子は優雅な仕草で、髪を払った。姉の些細な動作に俊之は胸の鼓動はさらに早くなった。
「起きて、俊之」
 声は遠くから聞こえていた。小夜子の顔がぼうっと霞んでいった。
 嫌だ。起きたくない。
 俊之は首を横に振ろうとした。身体がうまく動かせない。理想の世界が音をたてて崩れていくのが分かった。
 肩を揺するリアルな感触が、俊之を現実の世界に引き戻していた。
「俊之。ねえ、起きて」
 俊之ははっと目を見開いた。目の前に小夜子の顔があった。喉の奥に心臓があるように、動悸が唇からこぼれ落ちてきそうだった。
 何が起こったのか理解するのにしばらく時間が掛かった。周囲を素早く見渡した。自分の寝室だった。いつのまにか、うたた寝をして、夢を見ていたのだ。
「何時?」
 俊之は擦れた声でいった。
「まだ、十一時よ」
 小夜子は左手の腕時計を見ていった。
「姉さん?」
「ごめんね、寝てるのに」
 寝室のなかは、ベッドサイドのランプに照らされているだけだった。薄暗い室内に、小夜子の姿がようやく浮かんできた。そこに姉がいるという実感がわいてこなかった。夢の続きを見ている気分で、俊之は小夜子の顔を見つめた。
 少女のような卵形の小さな顔のなかの整った目鼻立ち。濃い眉は弧の字を描いている。目はわりと大きめで、ちょっと釣り上がった猫のような目だ。鼻は高くはないが、すっと筋が通っている。薄めの唇には、いつも変わらぬ微笑みが浮かんでいる。間違いなく、姉の小夜子だった。
 突然起こされて、ドキドキしはじめた心臓は、いつまでたっても普通のスピードに戻ろうとしなかった。甘美な感情が、身体を支配していた。
 夢じゃない?
 俊之はやっと悟った。本当に、目の前に姉がいるのだ。俊之はその思いを心のなかでじっくり噛み締めるように味わった。
 姉さんがぼくの部屋にいるんだ。
 心が弾んだ。一週間前にはありえないことだった。今までに何度も見たことがある裸の姉の夢より、服は着ていても現実の姉のほうがいい。
「ちょっと、いい?」
 小夜子はすまなそうにいった。
 俊之は弾かれたように、ベッドに半身起き上がった。よく見ると、小夜子の唇に微笑みはなかった。姉の美しさを際立たせる、天使のような微笑みが。
 また、母さんと喧嘩したのか。
 ちくっと針で刺されたような痛みが胸に走った。昔から、母は小夜子になにかというとつらくあたることがあった。
 小夜子は五年前、十八歳で結婚した。子供が出来たからだ。あの頃がいちばんひどかった。母は口汚く、姉を罵っていた。
 結婚以来、小夜子は一度も実家に顔をださなかった。俊之にとってはつらい五年間だった。この五年の間に、俊之は自分の姉に対する想いをはっきり知った。小夜子を奪っていった男を激しく憎んだ。だが、それももうすんだことだ。
 いま、ここに姉がいる。
 俊之にとってそれ以上のことはなかった。
「いいよ」
 俊之は微笑みを浮かべた。
 応えるように小夜子の唇も広がった。それだけで、俊之は踊りだしたくなるほど、うれしかった。俊之はこの世の何より、小夜子の笑顔が好きだった。
 小夜子はベッドの端に腰を降ろした。白いネグリジェ姿だった。ベッドサイドのランプが、小夜子の身体の線をシルエットにして浮かび上がらせていた。夢で見た裸とは違う、本物の女体の存在感があった。
 俊之は舐めるように姉の身体を見つめた。狭い肩幅。ネグリジェの袖からのびた細くて華奢な腕。キュッと引き締まったウエスト。ふくよかなヒップ。大きな林檎ほどもある乳房はネグリジェの生地をこんもりと持ち上げていた。
 俊之は自分の記憶力に感心した。夢で見た姉の裸とほぼ変わらない。乳房だけは五年前より大きくなったようだった。
 毛布の下で、俊之の下半身の中心がもぞもぞと動いていた。男の寝起きの生理だけではない。俊之は、自分が食い入るように小夜子の乳房を見つめていたことに気づいて、あわてて俯いた。あんな夢を見たあとだけに、なおさら姉の肉体が生々しく感じられた。
 小夜子が駈け落ち同然で、家をでていったときはまだ子供だった。こんな気持ちで、姉のことを見ていなかった。
 でも、いまはもう十五歳だ。女性の身体には人並みに興味があった。雑誌のヌードグラビアを見れば、若々しい少年の股間の肉棒は敏感に反応した。けれど、俊之はどんなに綺麗な女性の裸にも、周りの友達ほど興味をもっていたわけではなかった。
 身近に小夜子がいたからだ。小夜子はどんなモデルより素晴らしい身体をしていた。そして、女優にも負けないほど綺麗だった。
 離婚し、実家に戻ってきた姉を久しぶりに見たとき、俊之はそう感じた。俊之にとって小夜子より美しい女性などこの世にひとりも存在しなかった。
 これからまた、姉さんと一緒に暮らせるんだ。
 その日は喜びで、眠れなかったほどだ。
 俊之は頬が紅潮しているのを感じた。ちらっと横目で小夜子を見た。小夜子は俊之に背を向けたまま、部屋の反対にあるドアを見つめていた。俊之はほっとした。
 おっぱいを見ていたこと、気づかれなかった。
 小夜子が見ていないことがわかると、俊之の視線は大胆になった。姉の身体の細部をもっと見てみたいという欲求が強くなった。
 ネグリジェから露出しているのは腕だけだった。白磁のように透き通って、シルクのようにすべすべとした肌だった。
 なんて綺麗な肌なんだ。
 俊之は胸の奥にたまっていくふしだらな欲求を必死に堪えながら、姉の肌を見つめた。ため息が洩れそうになった。
 小夜子が結婚する前はよく一緒にお風呂に入った。けれど、俊之は小夜子の身体の細かい部分を覚えていなかった。夢で見る姉の裸は雑誌のグラビアで見たことのあるモデルの裸とごっちゃになっている。いまではさすがに一緒にお風呂には入ってくれないだろう。そう思うと、より一層姉の裸が見てみたかった。
 俊之は腰からお尻へと急に丸みを帯びる小夜子のお尻を見つめた。やわらかそうなお尻だった。触ってみたいという衝動がこみあげてくる。ふざけたふりをすればいい。しかし、俊之には実行する度胸がなかった。
 小夜子はずっと俊之に背中を向けたままだった。
 俊之は不安になった。小夜子が落ち込んでいると、哀しくなる。
 何でもいい、姉さんを慰めなきゃ。
「麻美ちゃんは?」
 俊之は小夜子の顔を自分に向けたくて、いった。
「寝たわ。ぐっすり」
 小夜子は振り返った。瞳が俊之をとらえた。
 また、どきんと胸が鳴った。娘のことを話すときだけ、小夜子は大人の女の顔になる。五年前と変わった、いちばん大きなところだ。
「お母さんは?」
「寝たでしょ。たぶん」
「また、喧嘩したの?」
 俊之は恐る恐る切り出した。
 小夜子はくすっと笑いながら、首を横に振った。無理して作った笑顔に見えた。顔が再びドアのほうを向いた。両手を口の前で合わせている。両腕に挟み込まれた乳房が、ネグリジェの下でぐっと盛り上がった。
 俊之の視線は豊かな膨らみに釘づけになった。ベッドの下から炙られているように下半身が熱くなった。熱はペニスにむかって集まっている。俊之の敏感な肉棒は若さを誇示するように隆起しはじめていた。
 俊之は懸命に顔を反らせた。本心では、まだ姉の胸の膨らみを見ていたかった。だが、これ以上肉棒が大きくなると我慢が出来なくなる。すでに、毛布の下では指が勝手に肉棒をいじっていた。
 姉さんのおっぱい見つめながらオナニーすることが出来たら、どんなにいいだろう。
 俊之はふと思い立ったアイデアにうっとりとした。出来るわけはないことは分かっていた。本当は考えるだけでもいけないことなのだ。理屈では分かっていたが、本心を偽ることは出来そうもなかった。
 小夜子の視線が俊之に戻った。
 俊之は素早く視線を姉の顔にあげた。
「心配してくれてたの?」
「そりゃあ…」
 心配しないわけがない。
 小夜子が娘の麻美と一緒にこの家に戻ってきてからの一週間、喧嘩の絶えた日はなかった。
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