私の 個人的な感情に左右されてしまうのですが、
一度里子に出した子が、先様の事情で戻ってくることになると、
どうしてもその後、もう一度出そうという気になれなかったりします。
それば別に、運が悪い子だとか不憫に思えるとか、
そういうことではなくて、
ただ単に、もう一度その子とお別れするだけの
自分の気力がないのだと思います。
一度で十分だ と思うほどの振り切り方をしているので、
もう一度同じ痛みを と思うと、
ちょっともう、勇気がいりすぎるというか。
だから私がしっかりと、
ブリーダーさん、ブルーダーさんになれないのは、
そこなんだろうと思います。メンタルが弱すぎる。
今でもみどちんは売っていますか といった
ご連絡をすごくいただくのですが、
言葉にして答えるのも億劫なくらい、
みどちんをもう一度出せそうにないです。
でもそれをはっきり公言するのも気おくれするくらい、
みどちんの処遇について、言及したくないというのが本音です。
たくさんお問い合わせいただきましたが、すみません。
ヒップは、一度手放されたご家族が、新しい環境で、
「もう一度」とおっしゃる日がもしもきたら、そのときは と思って
育てていますが、
みどちんについては、出すつもりはもうなくなりました。
そういったお問い合わせと同じくらい、残留のご希望もいただいた
稀有な小鳥さんでございましたので、
このブログと、You Tubeのほうで、
これからも活躍していただこうと思っています。
さて、そのみどちんですが、
弟妹たちとさっそく会わせたところ、
くちばしをやわらかく噛んではみはみ・・・。
そうなんです、ものすごく世話をやき出したんですー!
そして、上の写真の状態です。
暖めるし、掃除もしてやるし、
雛たちは母鳥と勘違いしているのもあるでしょうが、
すっかり安心して眠っています。
取り出したときには、だいぶおにいちゃんになっていた1号君には
母鳥ではないことが見抜かれているようですが、
末っ子ちゃんにかまっているだけでなくこうやって、
長男君にも目を届かせてかまってあげるみどちん。
どうしよう・・・便利すぎる・・・(こら)。
自分でごはんをあげることもありますが、
普段は挿し餌のサポートをしてくれます。
まるきりみどちんに餌やりをさせていれば、
それは巣から出したことにはならないので
手乗りとしては障害になるでしょうが、
みどちんの場合は、私が挿し餌をして、そのサポートで
食べる見本となりながら、雛の口元についた餌をとってあげたり、
食事のあと、一緒に眠りながら雛お顔や羽についたパウダーかすを
取ってあげたり羽鞘もほぐしてあげているようで、
なんというか、もう万全です。こわいくらい。
余談になりますが、雛は餌で亡くなるといよりも、
私はお尻で亡くなると思っています。
巣を汚してしまう母鳥の場合は、雛の踵やお尻に汚れがついたままで、
それがこびりついて栓をしてしまうと、
雛の体のなかに排出できなくなった糞がたまり、
そこから毒素がまわって死んでしまいます。
巣箱のなかで死んでしまう雛にはお尻の汚れが多くあり、
私は雛が巣箱にいる場合は、お尻が蓋されていないかどうか、
チェックすることにしています。
自然界の巣のなかではこんなことはないのかも知れません。
でも限られた空間、限られた巣箱を利用する飼い鳥の親鳥たちのなかに、
こういったケースが出てしまうことは、仕方のないことでもあると思っています。
マメはとくに、不可解というか、
水のなかにいろんなものをつめこんでみたりするくせもあり、
巣箱にせっせと水を運んでいる父鳥も見かけるため、
まだまだ巣材を汚してしまったりする、
その生態や性格がよくわかりません。
これは、もうあと五年ほどで解明したいと思っている
マメ不思議のひとつです。
そのせいもあってか、雛をピックアップしてからも、
ごはんをあげたあと、毎日お尻をチェックしてしまいます。
人工的に保温していると、乾燥のスピードが早く、
それはそれで
哺乳類も赤ちゃんの肛門あたりをペロペロと掃除するように、
鳥類の親も雛の排出口あたりの掃除は種類によってではありますが、
きっとするのだろうと思います。
だからこそ、みどちんが雛たちといてくれると、
そのあたりのチェックもしてくれるのではないかと期待していたのですが、
偶然かもしれませんが、みどちんが一緒にいるときはとくに、
お尻もどこもかしこも綺麗で、大変安心しております。
昼間は籠のなかでおもちゃや他のマメ籠に囲まれて
自分探しをしているみどちん。
夕方から朝までは、雛の鳴声につられてもぐりこみ、
自主的に面倒を見てくれること、本当にたすかっています。
以前コメントで、そのようなサポートをしていく姿を
このブログで見ていきたいと書いてくださった方がいらっしゃるのですが、
そのとおりになりました。
こんなふうに小鳥さんも働いてくれるということで、
人間が挿し餌して手乗りに育てていくなかで、
鳥さんヘルパーにそれに参加してもらうことができれば、
もっと大きい鳥など絶滅危惧種などの繁殖にも役立つんじゃね?
などという大それたことまで想像の広がるS子なのでした。
みどちん、ありがとー!
挿し餌にはいってくるみどちんです。
自分で直接弟妹たちに食べさせるためにも、
フォーミュラをちびちび口にいれています。
食べている・・・ようでもありますが・・・。
みどちんがいることで、親鳥がいると思っている雛は
簡単に口をあけてくれます。
みどが世話を焼く理由として、
母性がめばえて自分の子供と勘違いしているとなると、
もっと私が手をかけるのを怒って阻止するはずなのです。
置いていくこともできなくなります。
でもみどちんは、そうではないようです。
あくまでも、小さい子供のお世話をするのは
年長者として当然!なだけのようなのです。
だから、離しても特になんともないのです。
一緒にいて私がお世話をしていると、
自分もいそいそとあたためてやったり、
餌をやったりしてくれるのです。
ちなみに、くちばしにスプーンをいれて挿し餌をしている私の手が
ちょっと前後にゆれているとしたら、それは、
母鳥が餌をあげるときにくちばしを前後させて吐き戻して与える
その真似をしているからです。
もう癖なので、すみません。あと、奇声ほんとすいません。
撮ってるってわかってるつもりなんですが、
すぐに忘れて喋っちゃってる私のことはほんとごめんなさ・・・。
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S子さんのところの子たちは みんなお世話好きなのかもしれませんよ。
潤も私の耳たぶや唇 鼻をハミハミしてくれますw
そして 僕にもぉw って感じでカキカキをおねだりします。
みどちんの鳴き声に反応してましたよ。
遊んだこと覚えてるみたいですね。
小さなみどちんでも、弟妹といると大きく見えますね。
うちのセキセイ兄弟の兄も、自分も挿し餌をもらっているのに弟に餌をあげていました。
里子に出す時の心の痛みを伴うほどの別れがたさは、S子さんの愛情の深さだと思います。
そんな環境で育った子だからこそ、里親さん達はS子さんの元からお迎えしたいと思うのではないでしょうか?
みどちんがどんな経緯で戻ってくる事になったかは知りませんが、
みどちんはきっとS子さんの元で暮らす運命だったのだと思います。