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この作品は<R-18>です。
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邂逅(KAI‐KOU)
作者:切人破門
※注意 排泄の描写多し
    普通のエロは無し
 桧口瑞希が目覚めたのは、朝の五時前でした。
 梅雨入り前の五月の朝ですが、まだ夜明けには少々間のある時刻です。次第にあかるくなりつつある窓の外を見やりながら、瑞希はベッドから起き上がり、床に降りて、まだ眠い眼を擦りました。
 昨夜は二時まで勉強していました。寝不足の眼はやや腫れぼったくなって、眠さと共に降りてきそうになります。それを必死で追い払いながら、大きなあくびを一つ、彼女はしました。
 伸び上がると、バランスの取れた少女の体がパジャマの薄物の下から浮かび上がりました。均整の取れた十五歳の体は、徐々に膨らみを得て、若々しい瑞々しさを誇っています。肩甲骨の辺りまで伸びているストレートヘアが、伸び上がった拍子にサラリと音を立てました。
「ふう」
 息を継いで両手を降ろすと、瑞希は勉強机の上にあった水色のリボンを取って、頭の後ろで結びました。勉強の邪魔にならないように、後の髪はリボンでいつも止めています。
昨夜はおそくまで勉強を続けていました。今年は受験が待っている瑞希は、三年生に上がった時から日夜勉強を欠かしていません。
「ふわぁ…」
 まだ眠そうな声を上げると、瑞希はチラリと窓の外に視線を落としました。外は随分と明るくなってきました。しかし、今日は土曜の朝です。本来ならもっと寝ていても良い曜日でした。しかし、これから瑞希にはしなければならないことがあったのです。
「う…」
 今度は瑞希はパジャマの上から腹部を撫でました。先程伸び上がった時に、そこのラインは少し盛り上がって見えたのですが、今、手で押さえたその部分の下では、何やらグルグルという腸蠕動の音が響いていました。
「効いてきた…みたい」
 ちょっと顔をしかめて、瑞希は何度も下腹部を撫でました。次第に、大腸の動きは活発になって来ていました。昨夜、お風呂から上がった後の十時ごろに飲んだ便秘薬が、その効果を現わしてきたのでした。
 思春期における多数の少女がそうであるように、瑞希は便秘症でした。たいてい一週間は不通の状態が続き、常に腹部の膨張感と不快感にとらわれていました。
 全ては受験のためのストレスが原因でした。最初は「あれ?出ないな?」という程度のものであったのですが、四日、五日とそういう状態が続き、最後にはカチカチになってようやく出てきます。
 出ればまだいいのですが、不通状態の間は体調的には最悪で、ロクに勉強など手に付きません。そんな瑞希が手を付けたのが、便秘薬でした。市販のありふれたものですが、寝る前に服用すれば、朝にはきちんと出るものが出てくれます。
 ただ、常用すると効果が弱くなるので、最近は、一週間経っても出ない時だけ、薬を飲むようにしていました。昨日で六日経っても排泄できなかったので、瑞希はその薬を飲んだのです。
「あ…痛…」
 わずかに顔をしかめて、瑞希は下腹部を、円を描くようにマッサージしました。
 時と共に腹痛のような痛みがお腹を押さえ付けて、お尻の穴に、次第に圧力がかかってくるのがわかりました。ぐいぐいと固まりが下って、お腹がゴロゴロしてきます。ですが、まだ便意は、排泄までに至りません。便秘症の瑞希のお腹は、少しくらいの便意では、もう排泄できなくなっているのです。
 直腸の感覚は極端に鈍くなり、動きもそれと同時に鈍くなっていました。まだ、排泄できるまでには、相当の時間、腹痛と戦わなければならないのです。
 瑞希は、女の子らしい可愛いタンスを空けると、ジョギングパンツにランニングシャツを取り出しました。青っぽい薄物の、いかにもこれからの季節にふさわしい運動着です。
 それをベッドの上に置くと、瑞希はダボッとした大きめのパジャマを脱ぎ捨てました。まだ成長が見込める小振りな胸。くびれたウエストが顕になりました。少女の半裸の肢体が外気の下に晒されました。
 しかし、その均整の取れた中で、瑞希の腹部だけが不釣り合いに膨らんでいました。盛り上がっている、というほどではないのですが、くびれのあるウエストの中で、おヘソの辺りだけが凹まず、そして、ゴロゴロという腸の蠕動音をそこから響かせているのでした。
 瑞希はジョギングパンツを穿き、ランニングシャツに体を通しました。すっかり、走る準備は出来ました。それは、この日にだけ行なわれる、瑞希の朝の運動でした。
 まだ家族のものは寝静まっているように見えました。瑞希の家はいわゆる新興住宅地にあり、辺りは新しい庭付きの家が密集しています。道にはぼんやりと霧が降りていて、人の姿は見えません。
「一回りすれば、ちょうどいいわね…」
 玄関口から道へ降りる石段をゆっくりと降りながら、またそっと瑞希はお腹を押さえました。さっきよりも内部からの圧迫感は強くなってきていました。そして、久しぶりの便意が、肛門の奥に生まれ、それが少しずつ強まってきているのがわかりました。
 そのように、便意が次第に強くなって来ているにもかかわらず、瑞希は足取りも軽やかにダッシュして、霧のなかにその姿を消していきました。


 瑞希が自宅を出て、意味不明のジョギングに出掛けてから僅か数分後、桧口家のドアが再び開いて、今度はそこから、可愛らしいショートカットの、ちょっと見ると女の子にも見えそうな少年が姿を現わしました。
 白いランニングにジョギングパンツを穿いた少年は、瑞希の弟、優人です。
 今年の四月に●学校に上がったばかりのローティーンで、男というのには華奢なその体付きは、いかにも、という感じの美少年です。ショートでうまくまとめた髪型がいかにも中性的な感じを与えます。
 その美少年の顔は、どこか上気していました。なんと、その股間は立派にそそり立って、テントを張っているのでした。
「…ジョギング…いかないと…」
 ポツリと、自分に言い聞かせるように呟くと、優人は震える手つきで、ジョギングパンツをずらしました。ペロンと皮がむけるようにパンツが、内側の下着と一緒にズリ降ろされました。
「はあ…」
 敏感な部分を外気に触れさせた冷たさに、少年は眼を閉じてうっとりとしたため息を漏らしました。
 まだ半分皮のかむったそれは、凝集した血液が集まって堅くなっていました。先端の噴出口には、僅かに粘液が滲んでいました。そして、そのまま、屹立した股間を晒しながら、優人は姉の後を追って走っていきました。


 優人は学校でもおとなしく、目立たない生徒でした。ただ、この一点の、特殊な性癖を除いては、ごく不通の可愛らしい少年でした。
 優人が、人に、見られるという不思議な快感に目覚めたのは、ほんの一年ほど前のことでした。それは、身体検査の後、友達の悪ふざけに付き合って、保健室から教室まで、裸で帰ったことに端を発していました。
 もちろん、その時はほんの罰ゲーム程度のもので、ほとんど誰にも見つかってはいませんでした。
 けれども、授業中で静まりかえった廊下を、全裸で駆け抜け、誰かに見つかるかも知れないということを思った時、優人はいいようのない快感を感じてしまったのでした。
 普段、誰にも注目されないだけに、人に見られるかもという気持ちが、優人の心理に一層の歓楽を芽生えさせていました。それから、まだ十三歳の少年の、歪んだ性癖の生活が始まったのでした。
 初めは朝、裸で家のまわりを歩き回る程度でした。それでも、その頃は十分な快楽を感じ、道路に精液を撒き散らすことができました。
 やがて、姉の瑞希が時々ジョギングに出ることがわかった時、優人の心のなかでは、姉の後についていくというイタズラが思いついていました。
 ズボンを下げて、股間を露出させた状態で、姉の後を付けていく。それは、見つかるかもしれないという恐怖を更に増大させ、同時に快感も増幅させるのでした。
 自分と違って快活で活発な姉が弟の痴態を見たら…そんな事を考えても、また優人はゾクゾクと身震いをし、快感に身をもだえさせてしまうのでした。
 優人はジョギングパンツを足の付け根のところまでずらし、股間を露出させた状態で、住宅街を一面に包んでいる霧の中に走りだしました。
 この時間では近所の人がいることはほとんどないのですが、それでもやはり、見つかるかもしれないという恐怖が、また少年の股間に新しい力を与えてしまうのです。
 こうして、もはや救いようがなく歪んだ十三歳は、そのリビドーを垂れ流しにして、アスファルトにシューズの音を刻み付けていきました。


 その頃、瑞希は住宅地を抜け、公園の入り口に差し掛っていました。顔は、先刻家を出た時とは違って、苦痛と我慢の表情に変わっていました。
 いつも見せている明るい笑顔は微塵も無く、整った鼻筋が歪んで、強い苦痛の様相がそこに現れていました。頭の後ろで結んだ髪の毛が、激しく揺れていました。
 足取りは荒々しいのですが、その割にスピードは、歩くよりいくらか早い程度のものです。左はお腹の上に置いて、僅かに触れる程度の強さでそこを押さえていました。青いランニングシャツの下からは、断続的にグルグルという音が響いて来ました。
(今日は…ちょっと…キツイ…)
 いつもより強い腹痛を覚えて、瑞希は顔をしかめました。この強さの腹痛は、いつもならゴール直前、家の手前百メートル前辺りで感じるものでした。
 瑞希もまた、人には言えない性癖を持っていました。それは、強度の便秘によって引き起こされたものでした。
 普段ため込んでいるために、瑞希の排泄は便秘薬を飲まないと起こりません。また、便秘薬を飲んでも、単純には出ないのでした。便意が起こり、それが最高潮に達した時に開放しないと、腸内の汚物は排出されないのです。
 便秘薬を使用していた初期の頃は、便器に座って、じっと我慢をし、便意が最高潮に達するのを待っていました。しかし、それは往々にして失敗を引き起こしました。
 便意が高まる前にお尻の穴を開放してしまい、身ではなく、内部に溜まったガスを、けたたましい音とともに排出してしまうことがよくおこったのです。
 そうなるとその日はもう駄目で、翌日あたりにもう一度薬を飲んで、今度は一層苦しい便意を堪えて、排泄するよりなくなるのでした。
 そんな複雑な事情を持つ瑞希が行なうようになったのはジョギングでした。それも、下剤を飲んだ翌日の朝にだけ行なうものでした。公園まで行って帰ると、そのころには丁度いいお腹具合になっていて、帰ってすぐにトイレに駆け込めば、山盛りの大量の排泄物を盛り上げることができるのでした。
 もちろん、初めから瑞希がこういう変態的な行為を行なうようになったわけではありません。廊下をウロウロしてみたり、自分の部屋で、便意が高まるまで待ってみたりしたこともありました。
 しかし、タイミングがうまく図れず失敗したことが幾度もあり、そのような試行錯誤の結果、こういう行動に辿り着いたのでした。
 また、我慢に我慢を重ねての排泄が、瑞希にとって一種の快感を与えていたのも事実です。今はむしろ、我慢することに快感を見出だして、このような行為を行なっているという部分も多分にありました。そういう点で、やはりこの姉妹は変態ではありました。
(あ…そうだった…昨夜はひょっとしたら、一粒多かったのかも…)
 瑞希は昨夜飲んだ下剤の量を思い出しました。一度に五粒を服用しなければならない薬でしたが、昨夜飲んだ数量は、もしかすれば通常よりも、わずかに度を過ごしていた可能性がありました。
 それは単純な数え間違いだったのですが、今やそれは致命的な過ちとなって瑞希を襲っていました。
「う…うう…」
 苦しげにうつむいて瑞希は両方の手でお腹を押さえました。強い腹痛が一気に襲って来ました。 断続的に腸内がグルグルとうごめいています。大腸に詰まっていた大量の排泄物が、擦れ、腸内を捩れながら、文字通りの糞出口を目掛けて、一気に下っていくのでした。
「あ…」
 肛門の内側に強い圧迫感を感じて、瑞希は周章てて左手をお尻の穴の上にやりました。
 もっとも直接押さえたわけではなく、あくまでジョギングパンツの上から、手の甲をあてがったのみです。 お尻の割れ目の間を押さえ、必死で括約筋を彼女は閉めました。
 いつもは出てほしくてたまらない代物が、よりによってこんな危険な状態で、限界に達してしまいかかっていたのです。
(早く…早く帰ろう…)
 瑞希は踵を返して、足を家に向けました。一段高くなった、高床式の和式便器が瑞希の脳裏に浮かびました。 今、そこにしゃがみこんで、存分に出したらどんなに気持ちがいいか。
 瑞希は自然と排便する自分の姿を思い浮べていました。ジョギングパンツを下着のパンティーと一緒に膝まで降ろし、便器にしゃがみこます。数度の放屁との後、ニュルニュルと極太の大量の汚物が、開いた肛門から流れて便器の底に溜まる。そして、うっとりとした表情でため息をつく自分自身。
 瑞希の妄想は、排便時の快感を想像すると共に次第にエスカレートしていきました。しかし、現実はあまりに苛酷でした。
 瑞希は公園から折り返して家に向かったのですが、便意は一足ごとに重く、苦しくなってきました。帰路の三分の一も進まないうちに、もう瑞希の足取りは、一歩進むのに千歩も費やしたような気分に陥っていました。
 ほとんど、限界に近いことは明らかでした。いつもより、少しだけ強い便秘薬が、瑞希の腸内を激しくかき回していました。
 青いランニングシャツの下でお腹が、グルグルキュルキュルと音を立て、腸が絞れるような腹痛が間断なく瑞希を襲います。お尻には相変わらず左手を当てたままです。もし、この手を離したら、一気に決壊し、ジョギングパンツの中に山を築いてしまうかもしれません。
「うぐっ…」
 急激に、肛門に、力強い一撃が内部より加わりました。奥の方でドロドロに溶けた汚物が、濁流となって出口に向けて襲いかかってきます。
 出口には便秘で固まった巨大な固まりが栓をしているので、液体が漏れることはありません。しかし、それが決壊した時に、瑞希は茶色の汚物を容赦なくブチまけてしまうでしょう。
(も…もう…家までは…)
 両手でお尻を抱えた妙な格好で瑞希は歯を食いしばっていました。我慢の表情は美しく歪んで、どこか被虐的な性欲を見るものに与えます。
 しかし、瑞希当人は本当に苦しんでいました。下剤を飲んだまま、ジョギングに出るという軽率さを彼女は悔いました。
 また、妙な快感に気を奪われて、このような行為を繰り返したことを、心底責めました。
 しかし、そんな後悔も役に立たず、お尻の穴は益々限界に近付いてきていました。
 このままでは漏らすしかないのは明らかでした。家までの距離はまだ当分あります。となれば、後は路上で排泄するしかありません。
 しかし、今瑞希が走っているのは、家が立ち並ぶ住宅地です。朝靄がかかっている今では、まだ人通りはありません。しかし、誰かがどこかで見ている可能性も十分にあるのです。それが、同じ学校に通う人間の家で、下級生が自分の姿を見ていたとしたら。
 そんな危険な場所でパンツを下げ、下半身を丸出しにして野外排泄する…瑞希は考えただけで青ざめました。
 変態的な行為に取りつかれていたとはいえ、瑞希の羞恥心はまだ正常の域でした。少なくとも、こんな住宅地の路上で、堂々と排泄を、しかも大きい方を行なうだけの勇気はありませんでした。
 しかし、このまま放っておいてもオモラシをするだけです。水色のジョギングパンツをずっしりと重い汚物であふれかえさせる。それもまた、瑞希にとっては堪え難い屈辱でした。
(そうだわ…戻ろう…)
 我慢のためにやや朦朧としてきた意識のなかで、瑞希はそんな事を考えました。漏らしてはいけない。ただ、その一点だけが瑞希を支えていました。
 排泄をギリギリまで堪えて、溜まったものを一気に放出する快感。変態的な快楽に取りつかれていた少女ではありましたが、その点ではまだ正常の領域に留まっていたのです。
 瑞希はまた足取りを公園の方へと向けました。公園の角に、汚い公衆トイレがあったことを瑞希は思い出しました。それは古くて汚れていてしかも臭く、よほどのことが無いかぎりは、とても使いたくならないようなトイレでした。
 しかし、そんなものでも、野外でブチまけたり漏らしたりするよりはずっとマシであることを理性が告げていました。到底このままでは間に合わないことも分かっていました。ならば、引き返して、そのトイレで出すしかありません。
 瑞希は自身がそのトイレに入っている姿を思い浮べていました。
 汚いタイルの床に、所々散らばったティッシュペーパー。
 いつ掃除したのかわからないような便器の彼方此方に付着した汚物の固まり。
 男女共用で、しかも扉は薄い壁。
 和式便器にしゃがみこんでパンツを降ろし、尻開き、溜りに溜まったものを一気に便器に叩きつける。
 我慢に我慢を重ねた上での排泄の快感を想像すると、瑞希はまたもや全身がゾクゾクと震えてくるのが分かりました。
 出したい。
 とにかく出したい。
 溜まったものを排出したい。
 今や少女の思考は、全てそれに捉われていました。
 公園をめざして、瑞希の行進が始まりました。右手を下腹部に当て、前かがみになりながら、足を一歩一歩と前に進めていきます。
 左手をお尻の割れ目の上にやって、迫り来る便意と戦いながら、瑞希は足を進めました。
 しかし、その表情はどこか恍惚としたものがありました。少女の正常な意識は、今や全て排泄の欲求と妄想に侵され初め、既にまともとは言い難い状況になってしまっていたのでした。


 さて、その頃、どう考えてもまともではない少年の方は、公園で一人、露出の喜びに震えていました。
下半身を曝け出し、ランニングシャツ一枚の姿で、彼はその辺りをうろうろと歩き回りました。
 この公園に確かに姉の瑞希が入った所までは見ていました。しかし、そこから優人は瑞希を見失ってしまったのです。原因は、瑞希がすぐに公園から出てしまったことにありました。
 優人は姉を追って公園のなかに入ったのですが、それと入違いになるように瑞希は出ていってしまったのです。
 朝の公園はまだ霧が深く、視界もよくありません。ですから、優人は瑞希をまったく認めることなくすれ違ってしまったのです。
(あ…ひょっとして…トイレ?)
 ごく自然な思考で優人はそのことを考えました。もっとも、彼の、トイレという思考はごく平常なもので、まさか瑞希が特大の便意に苦しめられて身を捩っているなどとは到底想像がつかないのでした。
(トイレの近くで待っていたらお姉ちゃんに会えるかも)
 ふと、変態的な、露出狂の衝動が、少年の脊髄を貫きました。公園の角に汚く古い公衆トイレがあったことを優人は思い出しました。コンクリートブロックで作られ、苔むした部分もある汚く臭いそこに、姉が篭もっていると優人は予想しました。
 その出入口の近くで待ってていて、姉がトイレから出てきたら…そう思うと、外気に晒している少年のそれは、また再び硬い力を加えていくのでした。
 人に見られたら。もし、見つかったら。その可能性を考えるだけで、優人は身震いし、いきり立った陰茎の先からは透明な体液が滴って来るのでした。
 自分は変態だ。
そのことは自身でも十分理解していました。しかし、優人は止められませんでした。熱にうかされたように彼は公衆便所へ走り寄りました。
 公衆便所は入り口だけ男女に別れていて、内部は一つのタイプでした。優人は女子用の入り口の横に身を隠しました。便所は男子用の入り口が公園の出入口に近く、女子側は木陰に隠れるようになっています。
瑞希が出てきたら、またこっそり後を付けようと優人は思いました。素早く動けるように、膝まで降ろした短パンを彼は脱ぎ捨ててしまいました。
こうして、完璧な下半身露出の少年が出来上がりました。今、彼は姉に見つかるかもという興奮に震えていて、それ以外のことは頭に入っていませんでした。ですから、そのトイレには、実は瑞希がいないということを彼はまるで知らなかったのです。
 そして、トイレに入っているはずの少女は、そのトイレをめざして、苦しい戦いの時間を繰り広げていました。
そして、邂逅の時間は間もなく訪れたのでした。


(ああ…痛い…き…きた…駄目っ…)
 何度目かの鋭い腹痛と共に、貯留された土砂が瑞希の肛門をコジ開けようとしました。
キリキリと腸がねじれるような激痛が走り、少しでも気を抜くと決壊が起こりそうな調子です。 実際、我慢ももう限界でした。既に何度も危ない場面を乗り切ってきましたが、今度こそ限界のように瑞希には感じられました。
 強い疲労と、痛みを堪えた脂汗が、瑞希の清楚な顔に浮かんでいました。まさか、誰もこの美しい少女が、排便の欲求と戦っているとは思わなかったでしょう。
 しかし、彼女の排欲が最高値となっていることは、腹部と尻の割れ目にそれぞれ置いた手の形から明らかでした。
 それでも瑞希はほとんど超人的な忍耐力で、なんとか公園の門をくぐりました。
 一度、本当にもう駄目だと思い、思わずしゃがんでその場でひり出してしまいそうになった時間もありました。しかし、さすがに野外排泄だけはという思いから、括約筋に全精神力を集中してここまで乗り切ったのです。
 公園に戻った時、優人は既に便所の陰に潜んだ後でした。もっとも、傍に居ても、直視しないかぎり瑞希は優人に気付き得なかったでしょう。それだけ、瑞希のお尻の具合は切羽詰まったものだったのです。
 既に足元はヨロヨロとしておぼつかなく、少しでも気を抜くと出そうな感じになっていました。腸内がかき回されるように暑く、痛く、ねじれていました。出口付近に固まったものが栓をしているので出ませんが、内部はおそらくドロドロになったものが暴れ回っているのでしょう。
 トイレの姿が見えた時、瑞希は安堵しました。あと少しです。あと少しで、お尻をおおっているパンツを投げ捨てて肛門を外気にさらし、思う存分暴れ回っている貯留物を放出することができるのです。
 前にも述べましたが、男子側の入り口が公園の門に近く、女子側が陰になっていました。瑞希はそのまま便所に入ろうとしましたが、自分が男子の方をくぐろうとしているのを知り、慌てて引き返しました。
 こんな切羽詰まった状況ではどうでもよさそうなものなのですが、やはり思春期の女の子としては、きちんと女子側の方から入りたいという気持ちがありました。
 しかし、それが邂逅の始まりで、運命の別れ道になったのです。
 暴れ回るお腹と、決壊寸前の肛門を抱えて、瑞希はぐるりと女子側の方へと回りました。
 僅か数メートルの移動でしたが、瑞希にはまるで一日も暮れてしまうかのような長さでした。
 ゆっくり、ゆっくりと瑞希は歩を刻みました。ジョギングシューズの音が、固まった土を削り、足音を立てました。
 物陰に隠れている優人は背筋を震わせました。誰かが来たらしいことは分かりました。しかし、姉はまだトイレから出てきません。誰かがこのトイレに近付いています。しかしそれはなかなか姿を表しません。
 その時に、優人の頭の中に、ある一つの悪戯が閃きました。それは悪戯というより、ほとんど変態的な行為でした。
 このまま、相手の前に飛び出して脅かしたらどうなるだろうか。
 大丈夫だ。相手があっけにとられている間に自分は逃げてしまえばいい。
 いいじゃないか。そうすれば、一瞬でも、自分の下半身丸出しのみっともない姿を他の人物に見せることができる。
 果てしなく膨らんで行く変態的な妄想に、優人はもう自分を制御できませんでした。
 足音は彼のすぐ近くまで近付いていました。まだ霧が濃いので姿ははっきりしませんが、ぼんやりとその様子は分かります。青っぽいジョギングパンツにシャツのスタイルです。
 本当ならそこで気が付くべきだったのでしょうが、優人はもはやそれを理解するだけの冷静さを持ち合わせていませんでした。
 情欲に駆られ、彼はその場に飛び出したのです。
「うわっ!」
「あっ!」
 そして、姉弟は互いにそこでハチ合わせをしました。二人は驚愕の表情で見つめ合いました。
 次の瞬間、ブリッという高らかなトランペットの音が瑞希のジョギングパンツから響き渡りました。
 それが邂逅の時間の始まりでした。


 優人は唖然としていました。目の前にいたのは姉の瑞希でした。トイレに入っていると信じ込んでいた姉は、実は優人の後にいたのです。
 そして、彼は今下半身裸でした。なぜ、こんなところでこんなことをしているのか。聞かれても優人には答える術がありません。
 また、今更走って逃げるわけにもいきません。よりによって、姉の正面からハチ合わせをした。これでは、何を言い訳することもできないでしょう。
 破滅、という二文字が優人の頭に点滅しました。
 変態ではありましたが、彼は自身の異常な性癖の露呈を何よりも恐れていました。それが少年ならなおさらでしょう。
 ただでさえ、人とは違う自身の嗜好に後ろめたいものを感じながらこの行為を続けてきたのです。彼が感じてみたかったのは、見られたらという恐怖心であって、自身が破滅することでは決してなかったのです。
 おしまいだ。
 そう優人が思ったと同時に、瑞希の方でも別のオシマイの時間が到達していました。
「あ…あ…」
 優人の前で高らかなファンファーレを鳴らした瑞希は内股で立ち、口を酸欠のようにパクパクと開閉させました。
 閉じた脚の間には、茶色い滴りが伝わって、それがジョギングシューズにまで届いていました。
 優人の姿を見て、瑞希は驚きました。もっとも、切羽詰まった彼女には、弟が下半身裸でいたことなど眼に入りませんでした。
 ただ、純粋に、その存在に驚いたのです。そして、驚いた結果、迎えたのは悲劇の結末でした。閉じていた肛門が広がり、そこから大きな固まりが顔をのぞかせていました。漏れ出た汚物は、それと肛門の皺の隙間から滴っていたのです。
「あ…あ…」
 口を開けたままで瑞希は呻きました。
 眼の両端からは涙が零れてきました。
 とうとう漏らしてしまったのです。しかも、肛門からは、溜まったそれが顔を出しています。
 漏れた液体を潤滑油として、ヌラヌラとパンツの中に飛び出ていくのが分かります。
「いやぁ…駄目…」
 もう、トイレに飛び込むだけの気力が瑞希には残っていませんでした。自然と彼女の手はジョギングパンツを下着ごと膝まで降ろしていました。
 ペロリとめくれたそれには、茶色い汁が滴り、真っ白なお尻にも付着していました。肛門周囲の尻たぶが漏れ出た汁で汚されていました。そして、その中央部から真っ黒なものがのたうって出てきている最中でした。
 瑞希は素早くその場にしゃがみこみました。
 途端、ブリッという音と共に発酵したガスが勢い良く大腸の奥から噴出されました。それを勢いとして、詰まっていたものが、蛇がのたうつようにとぐろとなって瑞希のお尻の下に鎮座しました。
 太さは瑞希の手首の半分ほどでしょうか。しかしそれはひどく長く、まるで腸を排泄したかのように、立派な形を保っていました。
 五十センチのそれが地面に横たわった瞬間、下剤でドロドロに溶けた大便が肛門から噴出してさらなる山を重ねました。
「ああ…あ…」
 野外排泄の屈辱と、排泄の快感を同時に感じ、半分泣いて笑った切ない顔で瑞希は声を漏らしました。肛門から濁流が流れ出る度に、お腹の中がすっきりとして軽くなっていくのが分かります。
 しかし時間とともに、死にたいほどの恥ずかしさが瑞希の内側からこみあげてきました。しゃがみこみ、大便を噴出する瑞希の前で、弟の優人は立ち尽くしていました。
 何が起こったのか彼にはことの次第がわかりませんでした。しかし、目の前で姉がウンコをしているということは分かりました。そして、ここがトイレでない以上、姉が我慢できなかったということもわかりました。
 それにしても物凄い量と臭さです。便秘だったのでしょうか。あの綺麗な姉が、このような品物をため込んでいたとは、優人にはまるで想像もつきませんでした。ただ、こうなったのが、自分のせいであるらしいことは理解できました。
 おそらく、姉はトイレを我慢していたのでしょう。 それを自分が脅かしたためにこうなってしまった。自分の変態的な性欲が、姉に酷い恥をかかせる結末となってしまった。
 益々強いすまなさが優人を襲っていました。
 もう、死にたいと彼は思いました。
 ただそれとは裏腹に、膨れ上がった陰茎は既に限界を越えて、辺りに白い液体を撒き散らし初めていました。
 瑞希の排泄はようやく終決に近付いてきていました。ドロドロの軟便が洗面器一杯分も出た頃に肛門の動きと直腸の蠕動は収まり、薄い毛の生えた半開きの割れ目からは黄金色の飛沫が筋を作り始めました。
 おしまいだ、と瑞希は思いました。
 排泄もオシマイでしたが、自分の運命もこれでおしまいだと思いました。
 なぜ自分はわざわざ排泄を我慢してジョギングなどに出かけたのでしょうか。
 その結果、オモラシをし、野外で排泄をし、それを弟に見られてしまった。
 全て、あってはならない恥でした。目の前で優人は下半身を露出させ、精液を撒き散らしていました。可愛らしい弟が変になってしまった。自分のせいだ、と瑞希の中で自身を責める声が響いていました。
  オシマイ。破滅。そう二人は感じました。そして、気が付けば、二人はお互い、下半身を露出したままで硬く抱き合って、その場に泣き崩れたのです。
地面には優人が撒き散らした白いものと、瑞希が盛り上げた茶色いものがまだ湯気を立てていました。霧の中で二人は抱き合い、互いのことをそれぞれ話しました。
 そして、ここに姉弟は邂逅したのです。


 それから、二人の幸せな生活が始まりました。もう、死にたいと思った二人でしたが、互いの性癖を話すうちに救われたのです。
 瑞希は優人に全てを話しました。ストレスのための便秘。そして、我慢することに快感を覚えてしまったこと。誰にも話さない、話せなかったことを、彼女は涙ながらに弟に語りました。
 優人もまた、自身の露出の性癖を話しました。人に見られると思うと快感を感じずにはいられなくなる。自分がどうして姉の後を付けてきたのかも、彼は全て話しました。
 話すことによって、二人は互いに互いを知る最高の存在であることを確認しました。歪んだ性癖を持った二人は、姉弟であるが故にお互いの秘密の共有者となったのです。
 その後も、瑞希のジョギングは続きました。そして、優人もまたジョギングを続けためです。一週間に一度、早朝の時間に限ってですが、二人はその異状な性癖にどっぷりと浸かることでストレスを解消し、お互いの理解を深めたのです。
 それどころか、互いの嗜好がそれぞれの領域を侵しはじめ、二人の傾向は次第に統一化されつつさえありました。
 今、瑞希はもう便秘薬は飲まなくなっていました。彼女が今使うようになったのは浣腸でした。直腸にグリセリンを注入し、公園まで行って走るのです。しかも、今は瑞希の方も下半身裸で走るのです。優人の趣味が伝染した姉も、人に見られることに大きな快感を覚えていました。
 また、排泄することそのものを、露出したいという願望も強くなっていました。公園の砂場で、犬の排泄物ということにして、何度もタレ流したことがあります。もっともその物凄い量は、犬というよりほとんど牛のそれでしたが。
 そして同様の趣味を優人も作りつつありました。露出するだけでなく、野外排泄をするという快感や、我慢し堪えて一気に排出する気持ち良さも優人は覚えつつありました。
 姉からもらった浣腸を注入し、下半身裸で公園まで走る。少年少女にはあるまじき変態ぶりを二人は日々繰り広げたのでするそれは、やはりこの二人が姉弟である証拠でした。
 互いに隠した性癖を、偶然の産物とはいえ顕にすることで、二人はしっかり解け合い、幸せな時間を気付いたのです。
 邂逅。偶然の出あい。めぐりあい。
 この姉弟には、互いの存在と歪んだ性欲がそれでした。しかし、こんな巡り合わせがあったので、二人は幸せであったのです。
(終)
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