はじめに
最初の出会い
第二次邂逅
第三次邂逅
契機
かりそめの収束
再攻
逆切れ、そして反撃
狂気
意思表明
おしまいに
おまけ
第二次邂逅
日本サービスでの出来事も記憶から薄れかけてきた2011年8月のことでした。
私はこのゲームに関しての記事を中心にしたブログを続けています。そのブログに、「桜那」を名乗る人物からの書き込みがありました。

正直に言うと、私は大変にうろたえ、そして怖がりました。その様子は友人がよく知っています(笑)。
何故私のところに問い合わせをしてくるのか、わかりませんでした。また、かつて感じた生理的な嫌悪感が蘇ったのかもしれません。
私があまりにも怖がるので、友人は自分が代わりに問い合わせを受けましょう、と日本サービス内でこの人にメールを送ってくれました。私とこの友人とは普段IRCというチャットサービスで話をするのですが、ここで「送ったよ」と報告をいただいています。
いい友人がいて助かったと思いつつ、私と友人とは、相手からの返信を待ちました。
メールを送ったその日のうちには、返信できないこともあるでしょう。
翌日になっても、まだ返信はないという話。 そしてその翌日、私のブログにはこんなコメントが書き込まれていました。

友人からのメールを受け取っていながら、それに対して返信することはなく、更にメールを寄越せというのです。
私は友人にこれを見せました。
そして二人で話をして、この人から返信があるまでこちらでは対応しないことにしましょう、と決めました。
私は、メールを受け取ったら返信するのが最低限の礼儀だろうと考えています。
もちろん返信の必要がないものもありますし、相手の方から返信は不要である旨記載があれば、その限りではありません。
友人は、この人の質問に答えるために、…私がこのゲーム内でこの人にメールを送ることができないので(止めていたのでゲームクライアントをインストールしていなかった)、代役として自分が窓口になる旨のメールを送って下さったのだと思いますが、それに対して友人宛にまずメールで返信するべきでしょう。
ネットゲームですから、それぞれのプレイヤーのプレイ時間はまちまちです。ゲーム内には時間の指定があるイベントなどもありますが、その時間にプレイができない人もざらにいます。
ですから、ゲーム内でコンタクトをとろうとする時には、メールや或いは伝言システムのようなものを利用して、互いに時間を確認しあったり、またはメールなどだけでやりとりを行って用件を済ませたりするものです。
そして、メールを一方的に送るだけ受け取るだけ、ではコミュニケーションが成立しません。
コミュニケーションの成立しないところに対応の余地はない、と私は考えます。
私と友人はそのまま、相手からのメールを待つことにしました。
そして、それはついに…少なくともつい最近までは…来なかったのでした。
諦めたのかなと思った頃に、またブログにコメントが書き込まれました。

私は、このゲームは誰もがプレイできるものだとは思っていません。
外国のゲームなのです。
言葉がわからなくてできないというのならば、そこで諦めてもらうしかないのです。
私は、このコメントに直接返事をするのではなく、私のゲームへの姿勢の開陳として文章を書きました。
さて、今日は少し固い話をいたしましょう。
以前に、日本からの女神Onlineプレイは推奨できたものではない旨書いたことがあります(2011/8/31「立場」)。規約違反にまではなっていないものの(明確に海外IP接続を禁じた条項はない)、クローズドベータテストの段階でサービス提供範囲は香港と台湾、マレーシアであると告知されています。特にマレーシアは現地のゲームポータルに運営が委託されていて、進行状況は同一ではあるものの、キャンペーンなどは若干内容が異なったりもします。大陸からつなぐ方はこちらが中心で、合成大王でフォーラムでは有名な方がいますが、この方は大陸プレイヤーでマレーシアサーバーを活動拠点となさっていたと記憶しております。
女神Onlineサービス開始後に新しく開発されたChinesegamerのネットゲームは、規約上でこそ海外IP接続を禁じてはいないものの、ログインサーバーで台湾地区以外のIPをブロックするという手段で、事実上海外からの接続を禁じてきました(だいぶん泣きました)。女神Onlineも、いつ運営がその気になってIP制限を拡大してくるか(確かマレ鯖管轄範囲は封鎖されていたと記憶しています)、わかりません。
このように、投入した時間とお金がいつ水の泡になるかもしれないものをお勧めするというのは、詐欺の部類に入るんじゃないでしょうかw
そんなわけで「お待ちしてますよー」などとは言っていますが、本気で女神Onlineへのプレイを勧誘することはできませんし、またしてはならないことであると考えております。
にも関わらず、というかまさに自分自身がそうなのですが、様々な壁を乗り越えて女神Onlineに潜り込み、プレイをぼそぼそと続けている日本人が少なからずいます。全体数から見れば僅かなものである上に、最低限ゲーム内のルールには従って活動しているので、お目こぼしいただいているのだろうなと…まあこれは私見ですが。
ネットゲームですから、やはり人と人とのつながりが欲しくなりますし、協力しないと乗り越えられないものもあります(クエストやイベントなど)。そのために日本人が集う場として軍團YAMATOが設立され、IRCにチャンネルが開かれ、交流が可能となりました。なにしろ普通にはチャットでひらがなどころか漢字すら入力できないのです。ゲーム内での会話は半角英字、つまりローマ字会話にほぼ限定されているようなものでした。これでは、現地の人々との交流すら覚束ないですね。辛うじて日本人同士でなら何とかなる程度。それでもローマ字会話は直感的に捉えにくく、会話を楽しむというにはやや無理がありました。IRCは日本人プレイヤー同士コミュニケーション確立に大いに寄与しているのですね。
不確かな立ち位置の上で、言葉と国境の壁に四苦八苦しながら、それでも女神Onlineのプレイを続けたかった日本人たちは、互いに得た情報や知識をやりとりしつつ、イベントやクエストで助け合ってここまでやってきました。
でも、助け合いはゲーム内だけです。
手伝えるのはゲームの中で、クエスト難易度が高くてクリアできないとか、イベントを手伝ってくださいとか、よくて合成装備の融通、製造アイテムのサポートくらい。
ゲームにログインするまでは自力で出来なければならないのです。
その手前の会員登録やゲームアカウント取得、クライアントダウンロードなど、ゲームを開始するために必要な作業が自分自身でできないのであれば、残念ながらゲームに参加するには自分の力が不足しているのだと思って頂くしかありません。
そこまでの段階をある程度自身で理解できないのであれば、もしトラブルに巻き込まれた時に一体何ができるでしょう? 誰かが助けてくれるのを期待するのですか? それは誰にもできないのです。自分自身に起こった問題は自分自身で解決するしかありません。アカウント取得までの段階は、問題解決能力の最低限を試されているのと同じことだろうと、自分は考えています。それだって、本当は全然足りていませんが。
自分はこのブログでゲーム攻略のようなものを時々特集していますが、ゲームを始めるまでの解説を行ったことがないのは、そういう理由からです。(決して面倒だからとかそんなことではないですヨ)
また自分のトラブルについて知っていそうな人に解決法を尋ねることは、自力での問題解決行動ではありません。それは自身で調べる、考えるという行動を放棄した、他人依存の行為です。それが必要であったり、有効であったりする場面はもちろんあります。しかしネットゲームプレイという場面においては、プレイ能力なし、ということであろうかと自分は考えています。
かなり厳しい表現になりましたが、海外でサービスされているゲームをプレイするということを、気軽に考えないでもらえるといいな、と思う次第なのです。

まあ…
説得力がないですね、自分が言ってもw
初出:FC2ブログ内うみにっき2011/10/13付「真面目な話。
私のブログを読んでいるのだから、この文章もこの人の目に入ることだろう、と私は考えました。
そしてこの記事の後、しばらくは何の音沙汰もありませんでした。
諦めてくれたのならいいけれど、と思いつつ、私は自分自身がゲーム内である問題に直面することになって、これらのことが頭から薄れていました。