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原木しいたけの除染実験始まる 茨城
12月26日 4時12分

原木しいたけの除染実験始まる 茨城
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原発事故の影響で基準を超える放射性物質が検出されたために一部の地域で出荷できなくなっている「原木しいたけ」について、茨城県は、放射性セシウムを吸着するゼオライトを周辺の土の上にまいて除染する実験を始めました。

茨城県は、コナラやクヌギの原木に菌を植え付けて栽培する「原木しいたけ」の全国有数の生産地ですが、原発事故のあと、国の基準を超える放射性物質が検出され、県内19の市と町で今も出荷できなくなっています。
このため茨城県は、今月から来年3月までの予定で、日立市内の広さ6400平方メートルの林で、しいたけの生産場を除染する実験を行うことになりました。
実験は、しいたけの菌を植え付けた原木周辺の落ち葉を取り除いたり、放射性セシウムを吸着する性質を持つゼオライトを周辺の土にまいたりして、原木の放射線量を測定し、どの方法が最も効果的かを検証します。
25日は、作業員がバケツを持って林の中を歩きながらゼオライトの粉をまきました。
茨城県林政課の金川聡係長は「実験によって効果的な方法が分かれば農家の人に伝えたい」と話していました。

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