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被災地で活動した難民たちが報告12月26日 21時32分
母国の治安の悪化などで日本に滞在している難民の人たちが、26日、都内で講演し、東日本大震災の被災地で行ったボランティア活動などについて報告しました。
この講演会は、日本に滞在している難民の人たちなどが、日本の力になりたいと被災地で行ったボランティア活動などについて報告してもらうため、東京の支援団体が開いたものです。
講演した9人は、いずれもことばの壁を乗り越えて日本の大学や大学院に進学した人たちで、「日本社会に伝えたいこと」をテーマに、ことし8月宮城県で行った被災者との交流の様子などについて報告しました。
このうち、今も紛争が続くアフガニスタンから難民として10年前に来日した大学3年生の今見ムスターファさん(21)は、「津波で家や建物が流された被災地の映像は、戦争で破壊されたアフガニスタンの様子と重なって見えた。被災地での経験を多くの人に伝えたい」と話していました。
また、8歳のときにベトナム難民として来日した大学院生のレー・ティ・ニャット・クイさん(24)は、「大切な人を失いながら、当時の様子を語ってくれる被災者の姿に感動した。私たちは、平和に暮らすことができる今の日常生活を大切にしなければならない」と訴えていました。
講演会に参加した人たちは「難民の人たちが、これからの日本を支える貴重な人材であるということが良く分かった」と話していました。
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