◆第十九話 『ついてない女』
脚本:古沢良太 監督:和泉聖治
ゲスト:鈴木杏樹
そういや相棒って話のテンポの良さも売りの1つだったよなぁー
そんなことを今日の放送を見てて思い出しました。
今シーズン入ってから、決して悪くはないんだけど、
小気味良いテンポで流れていく話って少なかったものでついつい忘れていたんですが。
ヤクザの愛人をやってる女が、そのヤクザを銃殺して海外へ高飛びしようとするものの、
運悪く特命係に遭遇し、あれこれ調べ上げられて計画はご破談してしまうという話。
それがテンポ良く描かれていたのが、今回の話ですねー
さて鈴木杏樹演じるこの逃げてる女、
月本幸子(つきもとさちこ)という
まるで某ラッキーマンに出てきそうな名前なんですが(追手内洋一
彼女がもう兎にも角にも
「ついてない」
毎週ロト6の抽選結果をお知らせしてるとは思えないほどについてないのです。
その不運遍歴を見ると
・おみくじ引けば大抵凶
・中学時、出発前日に盲腸になり修学旅行に行けず
・高校時、初デートに行った海で
波にさらわれ死にかけて
・大学受験時、
自宅が火事に
・新婚旅行に行けば、
家が空き巣に入られる。
・そして司法書士の旦那はヤクザの片棒担がされて殺され、
・残った自分はヤクザの愛人になって食いつないでいくしかないといった状況。
こんな現状を打破すべく、愛人の向島を殺してフランスで全てをやり直そうとする幸子。
しかし相変わらずのつきの無さが、事を思い通りには進めてくれないわけで。
まず、空港に向かう為に乗ってた外車が
突然のエンストでついてない1
で、助けに来てくれたのが警察関係者だったのがついてない2
その警察関係者が事もあろうに特命係だったということが運の尽き。
これより変人警部・右京さんの性格悪過ぎな追求が始まって行くのでした。
つか本当に特命ヒマだな
成田に向かうバスに乗る幸子に追随する形で、同じバスに乗り込む右京さん、
そしてそこからメールを通じて出される指示で、幸子周辺を洗っていく薫ちゃん。
この流れが今回、何か小気味良かったなぁーと感じるのですよ。
実際、
右京さんの携帯メール打つ早さとか鬼のように早いし。しかも人差し指使用。
……まぁそれは別にテンポとはあんまり関係ないですけど。
バスの中で右京さんがねちっこい推理と追求を進めていく一方で、
バスの外では特命係の
頭脳系以外担当の薫ちゃんが、当に肉体派な捜査を進めていく。
ほぼ暴力団事務所と同等なサラ金屋に単身で乗り込んでいく行為とか、
そんなん肉体派でないとホント出来ない仕事ですよ。
もしくはただの無鉄砲
離れて動いても、いやむしろ離れて動いていたからこそ、
特命の2人の役割分担が明確に見えましたね。
そんな特命の連係プレーで、最後には撃たれた向島が見つかってしまい、
敢え無く御用となってしまうついてない女・幸子。ただ実際高飛びしてても、
名義偽造屋が既に逮捕されていたのでどの道捕まる運命だったのですが。
そこを日本で捕まっただけまだ運が良かったと慰める右京さん。
更に殺した向島が実は生きていて、殺人ではなく傷害で済む事も判明。
いやそれはラッキーと言うか、
貴女ホントは殺したかったんちゃうんかいと思ったんですが、
幸子本人がすごいいい笑顔でいたので、まぁそれで良かったんでしょうな。
ちなみにラスト、このついてない女の話を聞いて
「私も男運に恵まれなかったから」と
前夫右京さんの前で口走るたまきさん素敵。
右京さんあからさまに拗ねてるし、
薫ちゃん大爆笑してるし。
とりあえず、年明け以降の話の中では一番純粋に面白かったと言える内容でしたね
んで来週アレですやん、ゲスト、京都日報の
タコ城戸部長ですやんっ
まぁもちろん役柄は違うでしょうけど、西田さん楽しみだわー
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【今日のいたみん】 |
・第十九話。
レアル杉並(向島所属の草サッカーチーム)のメンバー確認が
思った以上にめんどくさい作業になると思った特亀、
応援を頼もうと本庁に連絡→その電話を取った相手が、よりにもよって伊丹。
つか
「その生理的に受け付けない声は特命係の亀山さんですか」と名乗る前に判別してるし。
藁にも縋りたい気分の薫ちゃんは、相手が伊丹でも仕方なく協力を要請。
が、
「お前からの頼みごととは大変愉快だねぇー」と
物凄い悪い顔しながら応対のいたみん。
結局薫ちゃんの方も意地になっちゃって
「もう頼まねぇよ」と電話切っちまうのですが。

その後いたみん、一瞬何かを思う表情を見せたので
何だかんだいって協力してやるのかぁーと思っていたら、
米沢さんから情報聞き出して
「特命に出し抜かれて堪るか」と勝手に動き出すし。
協力……ではないわなぁ。
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