著者プロフィール: 音で覚れば全てが解決: 覚えて話す英会話:
目次
1. 英語を話すには2000時間は必用... 4
2. どうすれば200時間で英語を話せるか... 4
3. 200時間を2つのステップで... 5
4. 400時間英会話マスター... 6
5. 英語を話せる英語力のレベルとは... 7
6. 効果的な英語会話学習のモデルは我々の日本語学習... 7
7. 総合的に効果のある言語習得方法とは... 8
8. ネイティブの音声は音のストリーム... 9
9. Linguisticsでも音声は音のストリーム... 9
10. 繋がった音の方が聞き易い... 11
11. 音のストリームで英会話を自動化... 11
12. 効果的な記憶は音のストリーム... 12
13. プライミング効果... 13
14. 日本語はどうして話せるようになったのか... 14
15. 英語を話すためには覚えるだけ... 15
16. 加速度的に英語を覚える... 15
17. 脳の編集能力... 16
18. 発音とリスニングを効率的に学ぶ... 17
19. 最初から自然な速さの英語を聞いて話す... 17
20. 音のストリームで最適化と自動化... 18
21. 復唱と暗唱を使い分ける... 19
22. 反復練習は意欲を高める... 20
23. 反復練習は直感も生む... 21
24. 反復練習の落とし穴... 22
25. フィードバックとモチベーション... 22
26. 聴覚を英語に適応させる... 23
27. 練習機材とスマートフォン... 23
28. 英語学習データの共有... 24
29. 集中して、徹底的に学ぶ... 25
30. ニッチ時間の活用... 26
31. どうやって始めるか... 26
32. ファースト・ステップ... 27
33. セカンド・ステップ... 28
34. 聞く量を前提にしないで弱点を克服... 30
35. 英語を忘れ難い形で覚える... 31
36. 英語を加速度的に覚える... 31
37. 無料ブログモニター募集... 32
38. もっと音のストリーム理論を詳しく... 34
39. 無料問い合せ... 34
私たちが、日本語を話すのにどれ位の時間を必要としたのかを考えてみましょう。日本人は、だいたい3才ごろ、相手の話す日本語を聞いてかなり内容を理解できるようになるといわれています。それまでに、日本語の音声に触れる時間は、およそ2000時間だと言われています。
次のサイトには「言語学習2000時間の法則」という言葉がどこから出たかを説明しております。
http://oshiete.goo.ne.jp/qa/3476028.html
英語学習に2000時間必要というのは、アメリカ国務省の資料でも同様の事を言っているようです。この数字は必ずしもまったく根拠のない数字でもないようです。
これに対して、中学・高校での英語の授業は約800時間、大学まで入れても約1,000時間に過ぎないといわれています。現在の教育のままであれば、仮にその合計時間を2,000時間にしても、大きな違いはないかも知れません。
独習の場合にはTOEIC400レベルの人が2,000時間でTOEIC900レベルにまで達するようなことが書かれています。独習では、TOEIC400レベルの人が2,000時間の学習でTOEIC600〜730レベルに達すると、かなり順調な方だと言われています。
しかし、英語の資格試験のテストは文法や英作、和訳、リスニング、スピーキング、語彙力と言う試験があり、学習時間を音声と文字に分散する事により大変に効率の悪い学習になります。
それではその10分の1の200時間で英語を話す事は可能でしょうか。答えはもちろん可能です。その条件として日本語が話せ、英語の教育も高校生くらいまでは受けた方です。まったく英語をゼロから始まるのでなく、英語を話すための基礎的な知識と能力があります。そして英語を音声英語と文字英語に分けた場合に英語を話すための発音とリスニングの音声英語だけを集中的に学ぶなら十分に可能だと言えます。
つまり十分に言語の音の作り方は知っております、そして英語も日本語も文字を見れば理解できます。この知識を使い、英語を話す事に専念すれば十分に可能です。
この200時間で英語を話す学習プランは単なる願望でなく、下記のページでは多くの方がその目標に向かい学習中です。かなりの人はその学習計画に沿って進んでおります。
http://oboeru.info/blogs.html
また次のような形でどんどん英語の対話練習で英語表現を加速度的に覚えております。
http://oboeru.info/onsei/taiwaonseieasy.html
http://oboeru.info/onsei/taiwaonseimedium.html
そして音声を音のストリームとして捉える事により、発音を良くして加速度的に覚える事が可能になります。
そのためには発音やリスニングや表現を覚える学習を並行して進める事です。すると全ての学習が記憶を促進する学習となり、覚えた記憶が次の記憶を呼び起こす事ができます。
その200時間の使い方は多くの方に英語を教えている経験から、平均的には次のような時間の割り振りが考えられます。この200時間で二千弱の英語会話文を覚える事ができます。話せて聞ける状態になります。それだけではありません、二千弱の英語会話文を覚えると多くの英語のパターンが記憶にありますから新しい表現が覚えやすくなります。
ファースト・ステップ(約20〜40時間)
このステップでは基本の英語の例文をネイティブに近い自然な発音にします。そしてこの期間には良く使われる400〜600例文は完全に覚え、自然な発音に近付ける事が重要です。日本語の意味を見たら英語が言えるようになる必用があります。
セカンド・ステップ(160〜180時間)
このステップでは使える英語表現を加速度的に増やす事です。ここでは文例でなく、英語の会話音を使い、短い表現からどんどん覚えていきます。この場合に大事な事は単独の例文でなく、対話の音声が最も効果的です。
その理由は英語を音で覚え易いからです。対話音声の場合には前後の表現があります。そして話者が男性の場合も、女性の場合もあります。子供や大人の声もあります。対話には目的がありますから感情のこもった音になります。
すると対話音声にはいろいろな情報が付加されているので覚えやすくなります。そして対話の英語はどんどん話が展開していきますから、練習が楽しいと言う事もあります。
この160時間で1600例文くらい覚える事が可能です。すると合計では200時間で500例文に1600例文を加えると2,100例文くらいになります。
このくらいの時間の割り振りなら十分に英語を話す事は可能な時間です。つまり旅行に行ってホテルやレストン、買い物等に十分な英語を覚える事可能です。
そしてここまで覚えるとさらにどんどん覚えるのが楽になりなり、仕事で使う表現も覚えるのが楽になります。
参考までに、遠藤メソッドによる400時間英会話マスターがあります。
http://www.pasocon-eikaiwa.com/infocart/hyoujyun/hyoujyun.html
この場合に発音教材で60時間をかけています。しかも残念なのは発音記号を口の形で覚えるために、これだけの時間をかけているのです。実際には発音記号を覚えてだけでは何も発音できません。正しくは、発音記号に準じた発音はロボテックな発音となり、良くない発音の典型となります。
音のストリーム・ベースの学習では最初の40時間で500の基本例文をネイティブに近い発音で覚えてしまいます。
400時間英会話マスターではその後に単語を覚える練習にはいります。音のストリーム・ベースの200時間では約40時間以降は通常の会話を聞いて、発音する練習に入ります。
400時間英会話マスターでは独自の教材を使っておりますが、音のストリーム・ベースの200時間では通常のネイティブの会話音声を使っております。この違いは大きなものとなります。それは音のストリームのように通常の会話音声が学習教材として使えるなら、英語で会話をしたり、英語の映画やDVDやテレビを見たりする事も同様に学習教材となり、それらを見る事が学習の一助となっていきます。
このように見ていくと、400時間英会話マスターは時間的には音のストリームと比べ大変に効率の悪い使い方をしており、400時間で英会話マスターはかなり難しいものとなります。
英語を話せるとはいろいろなレベルがあります。もちろん英語のテストなどで測れるものでありません。
ここで英語が話せるとは、次のようなレベルを指しています。
まず、英語ネイティブが普通の速度で会話を話しかけても十分に理解できる能力です。英語文化圏で生活しても、自分で分からない単語、聞きとれない単語は普通に質問できる英語力があります。また会話のキャッチボールだけでなく、自分が見た映画とか、テレビ等の番組を順序だてて自分の英語で説明できるくらいの英語力を指します。
対話と言うのは質問ができますので、やりとりが比較的簡単です。短い話しであっても自分の記憶をたどりながら英語で話すためにはかなりの英語力が必用です。
英語が話せるとは、日本人のいない外国へ行っても多少のトラブルは自分の力だけで解決できるくらいの英語力を指します。
特にホテル、レストン、ビデオショップ、空港、旅行代理店、パーティー、学校等である程度の会話ができるくらいを意味しております。
ここではとりあえず英文の数でいえば約2,000例文くらいを音のストリームで覚え使える状態を指しています。ここまで覚える事ができると、新しい表現は多少練習をすればどんどん覚えられる力が付きます。
このくらいの英語力があれば、英語を話す事により、英語の映画、テレビ、DVD、ラジオを聞く事により自分の好きな、必用な表現をどんどん覚えられます。そして分からない単語に出会ってもその意味を推定する能力が高まります。この英語力なら英語を楽しみながら継続的な学習ができます。
英語を話す事は日本語を話すのと同様に、壮大な慣れと言う事です。日本語でもたくさん覚えて使いました。そして文字や発音記号でなく、音のつらなり、つまり音のストリームで学びました。では英語を日本語の同様に学ぶ事ができるかと言えば、全て同じにする事は無理です。
それは生理的な問題で、臨界期を過ぎると聴覚が衰えます。そして幼児の時ならフルタイムの日本語の教師が何人もいましたが、英語では金が十分にあっても無理な事です。日本語と英語の学習の違いはこれくらいでしょう。
英語の場合は聴覚の衰えをカバーする手立てが必用です。そして英語の場合は相手になってくれる人がいませんから、自力で使える表現を覚える必要があります。
英語を日本語とまったく同じ方法で学ぶ事は不可能としても、その手順や基本的な方法はそれを真似る事ができます。英会話を学ぶ場合にはなるべく日本語の学習手順にそって、そして母語である日本語でできた事が英語ではできない場合に、その代替え案として理想的な方法を使う事が最も賢い考え方であると思っています。
英会話の習得を効果的にするためには全体的な学習の効率を考える必用があります。言語学習は定められた事を覚えるだけではなく、どんどん新しい表現を必用とするからです。そのためには最初から最後まで同じような学習方法でできるなら理想的です。
英語の能力を維持するためには日本語と同様に映画やテレビやDVDや話す事つまり、英語を使う事が学習の場となれば最も効果的と言えます。母語である日本語は学校に入学するまで、そして卒業してからはほとんどこの形式で日本語学習を継続しております。
すると英語の場合でもなるべく早く、英会話学習方法が映画やテレビやDVDや話す事になれば理想的だと言えます。つまり通常のネイティブが話す英語を使える英語力があると理想的です。これらの教材を早く生かすためには、その能力をいかに短時間で身につけるかと言う事になります。
簡単に言ってしまえば、ネイティブの聞いた音を理解して、そのまま真似る事ができ、覚える事ができるようになれば、自分の英語の学習ともなります。このようなネイティブの音声はネットでも、映画でもDVDでも多く入手できます。多くのこのような教材はPM3等のかなり汎用性のあるデータで存在しますから、“200時間で英語を話す”の学習スタイルで最初から最後まで進める事ができます。
特殊な英語学校などの教育方法で学んだ場合には、その方法が良ければ良い程その方法に拘束されます。良い先生のおかげで英語が話せるようになったとすれば、その先生の教育や教材がずっと必用になりますから、できるだけ簡単に入手できる教材が使える学習方法が理想と言えます。
言語音とは日本語も英語でも、音素(発音記号)並べたものではありません。日本語の東京は“トウキョウ”でも“Tokyo”でもなく、連続的に変化している音です。英語ネイティブの発音は流れるようなきれいな自然な音です。それではこの音の特徴は何でしょうか。最大の特徴は大変に自然な音で発音し易い音であると言う事です。英語の発音を単独で学習すると明瞭な音だけが強調され、発音のし易さを軽視しされてしまいます。しかし、英語の発音は他人に聞かせて自慢するものでなく、話すために必用な運動です。そうであれば、英語を話す事を目的として発音に発音できるような練習すべきなのです。
ネイティブの会話の発話は発音のし易さが優先されており、やや聞き難いと言う欠点があります。しかし、十分に理解される音ですから我々が真似るべき音はこの発音し易い音です。
従来の音素ベースの発音学習は見掛け上の正しさが優先され、その誤った正しさのために逆に発音がし難しくなると言う結果になってしまいました。ある音声学者は音素ベースの発音はロボテックな音になると弊害を認めています。ネイティブの話す発音であれば発音も楽で、覚えるのも楽、聞くのも楽になるのです。
音声学で従来は英語の音声には45の音素(発音記号と同じようなもの)があると教えられてきました。しかし、音素は辞書でも定義されているように概念の音であり架空の音で、そのような45の物理的な音は存在しません。45の音素に分けると音を分類したり、比較したりするための概念の音です。その結果概念の音を基本とする音素ベースでは発音はし難くロボテックな発音となり、聞き取りも難く、その結果として覚え難い音でもあります。
最近の科学的な研究で詳細に調べると言語の音声を音素が並んだものでなく、連続的に音が変化する最適化された音のストリームであることが判明しました。詳しくは音のストリーム理論のサイトを参照してください。
Linguisticsと言う世界的に有名な学術書があります。この本は下記のサイトに詳細があります。
http://www.amazon.co.jp/Linguistics-5th-Introduction-Language-Communication/dp/0262511231
1995年に第4版が出版され、そして2010年版、第6版 SIXTH EDITIONが発売されました。
日本人で英語を教える立場にある方には読んでおいたほうが良いと言われる本です。それは、著者達は、過去のLinguisticsに関する文献をかなりの数読みこなしていて、そのエッセンスを本書で伝えようとしているからです。
著者は、以下の4人の共同です。4人の著者も高齢となり、おそらく、第7版は発売されないかもしれません。Adrian Akmajian Richard A. Demers Ann K. Farmer Robert M.
Harnish (1972年に、MIT PhD Philosophy取得。
この本は The MIT
Pressから出版されています。
本書は、実質20年近くかけて書かれたと考えても良い、Lingusiticsの入門書です。The University of Arizonaで教科書として使用されております。多くの先生や学生からもフィードバックを取り入れて改訂を続けています。Lingusiticsと言うタイトルですが、実質はEnglishの分析を行っています。ですから他の言語がどうなっているかの例として日本語と英語の対照的もあります。
この書の全体を通して、英語とは何であるか、どうして話者が話したことを聞き手が理解することが出来るのかを解明しようとしています。したがって、本書に書かれていることを充分に身につけることが出来れば、自分の英語の学習の次のステップをどうしたら良いのかと言うヒントがたくさん見つかります。
日本でも多くの英語教育者がこの本をバイブルのように愛読しています。
この本の中で音声を、continuous
streams of soundと表現しております。日本語にすれば”連続的な音のストリーム”とでも訳せるかも知れません。音声は音素の並んだものでなく、音が連続的に変化したものであると説明しています。
この書を愛読している英語耳の松澤喜好氏の「英語耳・多読」では最初から音を連続的に発音するように、つまり音のストリームで教えています。
しかし、音のストリーム・ベースで学ぶなら英語耳等の音素ベース(発音記号)の練習をしない方が、ロボテックになる発音弊害も避けられ、大幅な時間の短縮にもなり、レベルの高い英語が習得できます。
音声をこのように捉えると英語を覚える音声学習が大きく変わってきます。音素が並んでいないのであれば、音素をベースにした発音練習や、音素の聞き取り練習は効果的でありません。効果的でないと言うよりは弊害とも言えるかもしれません。音声を音のストリーム・ベースにすると確かに発音し易く、覚え易い音になります。それだけでなく脳はニューラル・ネットワークで形成され、音声認識などの連続的な音のストリーム状のアナログのデータの処理に向いているからです。
ネイティブの発音は最適化された音のストリームです。幸いにも、この音のストリームは音声を聞く場合にも楽になります。幸いにも、連続的に変化する音は発音記号が並べた音よりも聞き易いのです。
下記の母音連結のサイト見て、AとBの音を聞き比べてみてください。
http://www.brl.ntt.co.jp/IllusionForum/a/concatenatedVowels/ja/index.html
この母音連結はアイウエオを録音したものです。Aは連続的に変化する部分を取り除き、アイウエオの安定した部分だけを並べた音声です。Bは普通に連続的に変化させた普通の発音による音声です。AとBは明らかにBの方が聞き易いと思います。つまり音声は音素(発音記号)だけを並べるよりは、連続的に変化させる方が聞き易くなるのです。
英語で話すためには言いたい日本語を文法とか単語を使い文章を作って英訳する暇はありません。日本語では文法を習う前に話し始めています。だからと言って文法的に間違いの多い日本語を話していた訳ではありません。多くの人が使う日本語を覚えればそれが文法に沿ったものであり、誤りを心配する事はありません。
英語でも気楽に話すのであればその英語を作文するのでなく、英語を覚えていてあまり意識せずに話せる練習をしなければ、何年英語文化圏に住んでも、もちろん外人の教える英語学校に何年行っても英語を話せるようになりません。英作文をしないで英借文をしろと言う本がありますが、それも正しいアプローチだと思います。
大人になってから日本に10年以上滞在している外国人でも上手な日本語を話す人は少ないものです。これは外国人に限ったことでなく、アメリカや他の外国に長期滞在している日本人でも英語なり現地の言葉を高いレベルで駆使している人も稀です。もちろん留学したからと言って言葉駆使できるまでになる人は稀なのです。
少なくとも言語を話すのにはその国に行くとか、留学する事は解決になりません。つまり言葉を話すにはその文化に浸かるとか、長い間住むと言う事は言葉を駆使する事の解決策にならない事は事実のようです。
それは英語を話すために最低必要な表現を英語で覚えて話せるように自動化をする事が不可欠だからです。英語で話すためにはあまり意識しなくても英語を発音やリスニングができるように最適化された状態で自動化するのが理想的です。この自動化は反復練習により可能ですが、このプロセスを最も効果的に実現ができるのが、ネイティブの発音する音のストリームなのです。それは音のストリームにより、最適化された調音方法なのです。
その英語の音や発音運動を効率的に記憶するためには、脳の短期記憶から長期記憶に効果的に保存する必要があります。効果的に記憶をするためには学習をうまく活用します。この場合の学習とは心理学で言うリハーサルを意味し、音のストリーム・ベースの学習では短期記憶の忘却を防ぎ長期記憶に転送するために、いろいろな試行錯誤をしながら、発音や聞き取りを何度も繰り返します。
単なる繰り返しでなく、いろいろな試行錯誤で学習することが最も効果的に覚えられる大事な秘訣です。それは大脳生理学の記憶のメカニズムを知る事により、理解できます。
心理学のリハーサルには維持リハーサルと精緻化リハーサルの2つに分けられます。精緻化リハーサルも維持リハーサルとは短期記憶内に記憶を維持し、忘却を防ぐためのリハーサルとなります。これらは短期記憶から長期記憶に記憶を転送し、長期記憶の構造に統合するためのリハーサルとなります。
そのために日本語でも英語でも同じことなのですが、言葉を話すために繰り返し練習する必要があります。英会話学習を効果的に進めるには、このリハーサルをどう活用するかと言う事です。
効果的な学習をするのであれば英語の表現や文を繰り返して維持リハーサルをして、発音矯正をして発音を改善することにより精緻化リハーサルします。
つまりネイティブの音になるべく近付ける努力や練習は音を最適化すると同時に記憶も促進してくれる利点があります。
英語の音声には定められ音素が並んでおらず、連続的に変化する音のストリームですから、発音練習においては録音して自分の発音を聞きながら、発音を矯正して精緻化リハーサルをしていくのがベストの方法です。ポイントは発音を良くして学習のモチベーションを高めながら、繰り返し練習する事です。発音が良くなる事で最適化が実現でき、繰り返すことにより自動化ができ、最適化と自動化を同時に可能にしてくれるのです。
しかし、だからかと言って全ての英語表現を維持リハーサルや精緻化リハーサルの繰り返し覚えるのはあまり効率が良くありません。すべての英語の表現に維持リハーサルや精緻化リハーサルをしていたのでは覚えるかも知れませんが、覚えられる表現は限られてきます。
それでは日本語ではどうしているのでしょうか。日本語でも繰り返しとか、学校に行って表現を増やしているのではなく、日常の会話やテレビや映画やネット情報等で新しい表現を覚えています。だからと言って辞書を引く人はあまり多くないと思います。
日本語の表現で言えば、自分の知らない表現が出た時にその意味は前後から類推して理解して、そして覚えてしまい、使っている場合が多いのです。もちろんこうやって覚えても忘れてしまうかも知れません。しかし、知らない表現をこのような形で一度
聞いて覚えてどんどんメンテナンスして、使っている事実があるのです。日本語ではこのような加速度的な学習ができるのです。
英語はどうすれば効率的に、できれば加速度的に覚えられるのでしょうか。そのためには記憶が次の新しい記憶を増殖させるプライミング効果を活用します。これは記憶の中に先行した類似事項とか、先行する関連事項は容易に覚えてしまうと言う効果です。我々が大量の言葉を発音でき、無限とも思える音声を聞いてその意味を解釈できるのは、多くの場合はプライミング記憶のおかげです。覚える事によりさらに加速度的に覚えられるはこのプライミング記憶によるものです。
維持リハーサルと精緻化リハーサルで長期記憶に保存されると、プライマリ効果が発揮されます。それは類似の音であるとか、関連性のある事柄とか、先行する記憶があると大変に記憶が楽になります。それをプライマリ効果と呼んでいます。そのために英語の基本となる音を自然な音である音のストリームを基本とします。
思った事を自由に話すためには、例文を500文や1,000文覚えたくらいでは十分でありません。新しい表現を必要に応じてどんどん覚えられるようにするために、聴覚を英語に適応させる練習をします。
記憶を最大とするためにはなるべく早く維持リハーサルと精緻化リハーサルで先行する記憶を増やし、プライミング効果を最大限に生かす必要があります。英語や日本語の膨大な数の表現を覚えられるのは音のストリームには類似の音の特徴が存在するから覚え易いのです。英語を母国語とする人が日本語を話すと英語調になるのはそのためです。
言語を覚える場合に発音記号のような言語の基本となる音がありませんので、覚える順序もありません。ではそのような日本語を我々はどう覚えたのでしょうか。幼児は日本語でも英語でも覚え易い短い音のストリームから覚えています。文章や単語で覚えています。ですから大人でも最初に覚えるべき音は覚え易い音から覚えた方が賢明だと思います。覚えていればとりあえず会話で使えるし、聞いて認識できるからです。
人間の脳の働きから見れば、その記憶や認識の処理は日本語も英語も同じはずです。英語が話せないとか聞きとれないのはその記憶が少ないだけで、処理そのものはまったく同じだと考えられます。すると英語も日本語を同じ手順で覚えるのが最も自然な学習方法です。自分が持っている能力を生かすのですから、なんとも効率の良い方法です。
英語の表現を覚える場合には単語の状態で覚えるのでなく、使える状態で覚えて自動化しておくことです。文法には拘る必要はなく、自然な形で使える文章とかフレーズで覚えておくべきです。自動化された文章やフレーズがあれば次の類似の音は覚え易くなるので、とにかく覚え易い音から覚えてください。
加速度的に覚えるには、少なくとも400から600例文を暗記していからにした方が賢明です。そのころになれば、必要な例文がかなり難しい発音でもそれ程苦労しなくても覚えられる程になるからです。
音で覚えた表現を増やしておけば、確率的にみれば英語で話したり映画を見たりした時に聞き取れる英語の表現が増え、モチベーションも高まります。英会話学習ではモチベーションを維持するのは非常に重要ですから、覚えている表現の絶対的な数と言うのは初期の段階では重要になります。
日本語が話せるのは文法を知ったからでなく、多くの日本語の表現を知っているに過ぎません。
話せるようになるために英語を覚える場合と日本語を覚えた時は、話せるまでの練習方法が違います。母語の場合には小さい時に言葉を覚えますから、覚えながら話す事が可能です。幼児あれば一言二言話すだけで回りの人が喜んで相手してくれます。幼児は無条件で大人がいつまでも相手にしてくれます。
しかし、人間も10才くらいになると大人らしくなり、言葉の話せない学習者には大人も子供もそう簡単には相手になって話してくれません。おもしろくないからです。これは英語文化圏に行っても、外国の大学に行っても状況は変わりません。ですからまわりが相手にして面白く話せるようになるまでは、英語のような第二言語の場合に独自に使える表現を覚える必用があります。
英語を話せば英語覚えると勘違いする人があります。英語でも日本語でも覚えていなければ話す事はできません。人間の脳は凄い能力があるものの、マジックでないから、無い情報を出す事はできません。覚えていないと、無理して日本語をベースに英語を作ります。発音も下手であるため、作文した英語は余計に理解されません。そして更に英語を話す自信を無くしていきます。
英語文化圏に5年以上住んでいても自然な会話が話せる保証はありません。買い物や挨拶はできるかもしれませんが、自然な大人の会話はできません。自分で覚える工夫や覚える練習をしなければ話せるようにはなりません。英会話学校へ通うとか留学は英語が話せるようになってからすべき学習方法です。覚えている表現がなければ話せないのです。
自動化のために覚えるのであれば、英語の単語や表現を全部覚えてしまえば良いのですが、人間が覚える事ができる量や速度には限界があります。そして人間の記憶装置である脳は言葉でも使わないと自然に忘れていく特性を持っています。
人間は必要に応じて単語や英語の表現を覚えて、不必要な単語や英語を忘れることで脳の最適化を図っています。そのためには英語を聞いたら直ぐに覚えられ、必要に応じて覚える能力があると理想的です。いくら自動化ができても言葉の場合には非常に多くの表現がありますから、覚える方法も加速度的に増やせる方が理想的です。
そのために音のストリームで英会話の学習をする目的は聴覚を英語に適応させる事にあります。別の表現をすると臨界期の克服し、聴覚を英語に適応させると言う事です。聴覚が英語に適応すると会話や映画などで聞いた英語が理解できるだけでなく、好きな表現を加速度的に記憶して次回の会話に使える事を意味しています。
我々の2才から5才くらいは聞いた事は全てを覚えるような感じで母語を覚えていきます。これは聴覚が母語に適応した起きた現象です。もちろん大人でもこれに近い状況を作る事が可能です。その方法が自動化と最適化を生かす反復練習です。
英語を話すためには非常に多くの表現を覚える必要があります。しかし、だからその表現を全部覚えているのではなく、断片的な表現の断片(ピース)を上手に組み合わせているからです。つまり知っている表現の断片(ピース)を増やす事と、その断片(ピース)の組み合わせを増やす事により、無限とも言える表現が可能になります。それ脳の編集能力によばれているものです。
人間の脳はコンピュータに似た部分と違う部分があります。コンピュータは覚えたら絶対に忘れないのですが、人間は忘れますし、時々思い出せない場合もあります。これは脳の神経回路の情報伝達は毎回違い、回路がつながるからでななく化学物質により情報伝達が行われために発生します。
その代わり脳には優れた編集能力があります。多くの表現を覚えると脳の持つ編集能力がその覚えた表現のストリームのパーツを組み合わせたり、一部を置き換えたり、またその組み合わせで無限の表現が可能となります。脳の編集能力は実際に英語で話す機会を増やす事です。この編集能力を高めるためには実際に会話をして瞬発的な編集力を使うことです。
もし英語を実際に話す機会がなければ、一人で英語を話して自分の記憶にある英語を駆使する練習をする事です。また、日本語を聞きながら英語に訳す練習も英語の編集能力を高めてくれます。
もちろん実際に対人でまたスカイプ等で英語を話す事も編集能力を高めてくれます。
この“200時間で英語を話す”では最後のステップで覚えた英語を駆使する練習をします。
英語の聞き取りは難しい、でも英語の音を聞き取れなければ喋れない、それならば発音と聞き取りのどちらから始めるべきでしょう。音のストリームの学習は最も効果が上がるよう発音練習を軸に発音とリスニングを同時に学んでいくのが最も効果的な方法です。我々の日本語も、英語ネイティブが英語を学んだ時も発音とリスニングは同時に学んでいるのは、発音とリスニングに相互関係があるからなのです。
発音を重視するのは繰り返しの発音練習では大脳基底核、とりわけ線条体に獲得した動作パターンや本能的な動作パターンが蓄積されていくからです。この線条体はリスニングの時に必要とする直感を生みます。また、線条体の腹側には、腹側被蓋から快感にかかわるドーパミン系が投射されており、黒質からは微細な動作の調整にかかわる別のドーパミン系が投射されて行動の準備やコントロールと快感がこの線条体で結びついているからです。簡単に言えば発音練習が直感ややる気を生むと言う事です。
音のストリームを使った英会話の学習の特徴は発音とリスニングだけでなく英語の意味も同時に記憶していきます。それはそれぞれ関連付けた方が記憶を促進するからです。そして発音とリスニングは密接な関係があり、音を正しく聞き取れなくては、正しい発音はできないからです。
また発音の方がリスニングの練習より、容易であり、上達が速く、自分でチェックできるからです。発音が上達する事により英会話学習の意欲が高まります。
発音練習は具体的に反復練習が維持リハーサルとなり、発音矯正は精緻化リハーサルとなります。つまり発音練習を進めながら英語の音と意味を長期記憶に保存します。
練習して脳が省エネで稼働すれば覚えるのも、発音も楽になります。多くの英会話学習者は発音が大変で脳が省エネにならない、大変負荷の大きい状態のままです。これでは覚えるのは非常に大変な作業となります。
英語を話そうとするのであれば、最初からネイティブが話す普通の速度で練習する事は大変重要です。音声は連続的に変化する音です。すると速度を遅くしてもその並んでいる音は聞き取れません。遅い方が聞き取り難い場合もあります。我々の目指す所は自然なネイティブの発音を聞いてどんどん学べる事を目標にしております。そのために200時間かけて、その音を捉えて真似る事ができるようにしたいのです。
すると全部の音を真似ようとするとどうしても時間が掛かってしまいます。急ぐとどうしても個々の音がいい加減になります。ですから初期の内は速さを優先してください。個々の音がいい加減が音になっても構いません。音声認識で重要なのはリズムやイントネーションです。リズムやイントネーションは最初からしっかりと真似する事を心掛けてください。
人間が視覚情報を得て何かを認識する時には全体を見て、段々重要な部分に視点を移し、そして重要な部分を見ています。全体から細部へ関心を移行します。聴覚の場合には音素等の細部や要素を聞いて全体を聞く傾向にあります。聴覚の場合にも全体を優先して捉える事が重要です。脳が最も得意としている情報の処理方法なのです。
段々、発音が上手になってきたらメリハリのあるきれいな英語を心掛けてください。リズムとイントネーションが捉えられると覚え易いだけでなく、相手にも聞き取り易い音になります。
英語を聞き取れない人は速すぎると言います。しかし、実際には繋がった音を覚えていないからです。速度をゆっくりしても、発音が記号の音が並んでいないので、聞き事はできません。その連続音を聞きとるためにはその音をと意味を覚える。音のストリームで覚えた音はかなり速く発音されても問題なく聞き取れます。
脳に記憶させるべき最適化された英語の音声とは、英語ネイティブが通常会話で使っている自然な音です。英会話教材についてくるモデル音はきれいな音ですが、発音し易い音ではありません。通常話されている会話の音は人類と同じ年月をかけ発達して、基本的には発音のし易さが言語に大きな影響を与えてきました。連続的に変化する音のストリーム は非常に発音し易い音ですが、これは人類が長い間発音し易い音として最適化された発音によるものです。
最適化された音はどのような音声かと言えば、ネイティブが自然な会話で自然に発話するあの発音形式です。日本人で言えば、自然な会話で使っている日本語会話の発音です。
いろいろな科学的な研究では脳は繰り返しをして維持リハーサルや精緻化リハーサルで習熟すると脳は省エネで動くようになることが分かっています。これは英語の発音が最適化されますので脳への負荷が軽減されるのです。
日本語でもあまり意識せずにきれいな発音ができるのは、小さい時からの訓練により、最適化された音で自動化されているからです。
音のストリームは発音し易い
音声が音のストリームとして捉える方法は人間を生物として考えると大変に自然な考え方になります。ネイティブが話す英語は正に連続的に変化する音のストリームであり、発音運動が最適化されて始めて可能となります。その音のストリームを意識すれば、発音は随分楽になり、ネイティブに近い発音になります。
音のストリームは記憶し易い
同じ音のストリームでも記憶するためには多くの情報が付加していると覚え易くなります。英語の発音を覚えるならなるべく音に拘り、イントネーション、リズム、アクセントを明確にして覚える方が覚え易くなります。
そして発生器官が最適化された動きは最も効率的であり、記憶のための容量も少なく、その結果覚えるのも楽になります。
音のストリームは聞き易い
音声は耳で聞くと文字のように音が切れているように思いますがそれはどうも錯覚のようです。生物で
ある人間の発声器官が作る音は連続的に変化する音のストリームです。音声の認識で大事な音の要素はフォルマントの時間的変化です。その連続的な音をどう切れた音に聞き易くするかが発音のテクニックです。
音のストリームを最も効率良く認識するためには覚えている音を最適な方法で認識するのが音の変化を感じ取るこの音の動的認識なのです。
音を全体的に捉えられると記憶にも有利な条件となります。物事を覚える場合には最初に全体を捉えて、細かい部分を後にする方が覚え易くなります。人間の記憶は機械的に長期記憶に残るのでなく、関連する事柄とか、納得のいく事柄とか、嬉しい事柄などは速く覚えるからです。記憶するためには、まず英語の音を全体的な音のストリームとして捉え全体音を覚えてから、ディテールの部分を修正する方が記憶も良くなり、発音も良くなります。
発音練習においてはモデル音を聞いて真似るのでなく、その英語を覚えてしまい暗唱します。そしてその音声を録音して矯正します。それは復唱よりは暗唱の方が脳に負荷がかかり、実際に会話する状態は復唱よりは暗唱の方に近いのです。脳の働きも暗唱と復唱ではかなり違ってきます。発音練習で自分の発音を録音して聞く事は特に音の特徴を聞き取る事です。その特徴が音声に反映されてないと、自然な発音には聞こえません。その音の特徴を聞くと言う事は取りも直さずリスニング練習でもあります。
音のストリームの基本例文の発音練習では反復して暗唱する事により、脳の働きを最適化する訓練をしいます。話す状態に近い条件で発音練習をします。
しかし、英語の表現を加速度的に覚える段階に入れば、脳の負荷の少ない復唱、つまり聞いた英語表現を聞いてそれを覚えて使える方が理想的です。するとこの場合は復唱の時のように、聞いた音を記憶してそのまま発音することになります。
諏訪東京理科大学共通教育センター主任・教授(脳科学、健康教育学)の篠原菊紀氏はつぎのように言っています。
”最近の脳科学で「直感」を考えるとき、主役として考えられているのは大脳基底核、とりわけ線条体だ。線条体は脳の奥の方にベロのように左右二対ある核だ。尾状核と被穀からなる。自転車がこげるようになると意識しなくとも無意識にこげるようになるが、このとき線条体に運動プログラムが写しこまれると考えられている。獲得した動作パターンや本能的な動作パターン、それらが蓄積されていく器官という。
おもしろいことにこの線条体の腹側には、腹側被蓋から快感にかかわるドーパミン系が投射している。また、黒質からは微細な動作の調整にかかわる別のドーパミン系が投射している。行動の準備やコントロールと、快感がこの線条体で結びついている。“
このドーパミンによる快感が学習意欲のもたらし、覚えると更なる快感を生みモチベーションを高めます。
音のストリームの学習の全体を通して留意する事は常に目的意識を持って学習する事です。脳は快楽主義で単純作業を嫌います。単純な練習回数や時間で覚えるものではありません。例えば発音練習は音のストリームをどうすれば聞き易くなるか意識を持って発音する必要があります。そしてその録音を聞く時にはその意識した発音に表現できているか聞き取るべきです。そのような意識を持って学習すると自然に工夫が生まれてきます。工夫をする事は必ずしも改善を意味する訳でありませんが、変化が期待できます。首尾よく改善できれば嬉しくなり、更に意識して考える事により「ひらめき」や「気付き」が多くなります。短期間に最適化できない場合でも、発音の状況を正しく判断して反復練習ができていれば問題はありません。
脳科学的には“ひらめき”とは大脳皮質体と言う論理をつかさどる部位によりもたらされます。しかし、“直観”は線状体がつかさどる事が分かっています。
諏訪東京理科大学共通教育センター主任・教授(脳科学、健康教育学)の篠原菊紀氏はこう説明しています。
“私達がある種の経験を繰り返し重ねていくと、その際の判断や行動パターンはある程度無意識化して、線条体に蓄えられていく。経験の積み重ねによる自動的な判断、それが「直感」の大元らしいのだ。しかも漠然と経験を重ねたのでは直観は育ちにくいらしい。判断や行動に、いちいち、「いい感じ」「嫌な感じ」の快不快のタグを張っておくことが、論理を一気に超えながら、結果、論理的な判断であるような「直感」を生むらしいのだ。この快不快のタグがないと、どんなに経験を重ねても優柔不断になっていくだけらしいのだ。
経験を重ね、その経験に快不快のタグを張り続ける。これが直感を高めるコツだ。幸いなことに最近の研究では、線条体は年を重ねるほどに育っていくらしい。経験のある年寄りの直観は信じるに足るわけだ。ただ経験するのではなく、いい感じ、いやな感じの判断を付け加えておくこと。世のため人のためかどうか、次世代のためとしてどうか、地球のためとしてどうか、そういう判断を情動的に行っておくことが「正しい」直観につながっていくのであろう。“
池谷祐二氏は体にかかわる記憶と直感の特徴には2つの共通があると言っています。
1.無意識でかつ自動的でかつ正確である。
2.繰り返しの訓練によって身に付く。
直感とは無意識の脳部位つまり線状体に厳密な計算によって編み出した結果であることを、最近の科学的研究が教えてくれています。
英語では発音よりも無数の人のいろいろなアクセントの英語を聞くリスニングの方が何倍も難しいものです。そのリスニングには直感が必要です。発音練習で発音と録音を繰り返して練習します。この繰り返し練習は発音を矯正する目的ですが、実は直感を養う目的もあるのです。
直感が養えると言うのであれば、発音の繰り返し練習も苦痛ではないと思います。
反復練習は効果があります。しかし、大きな落とし穴をもあります。それは単純な繰り返しや、時間をかけることが記憶につながる訳でありません。覚え難い音は何度も繰り返しても覚えないし、逆に簡単に覚えてしまうものもあります。
人間の脳の長期記憶に保存するためには繰り返しが効果的ではありますが、単なる繰り返しのマンネリ学習は時間の無駄となってしまいます。上手に反復練習をしないと意欲を高める事も、直感も生まなくなってしまいます。
反復練習する場合に、反復のための反復でなく、目的意識を持って学習する必要があります。例えば発音であれば自分の発音の悪い部分を探し、それが矯正できているかを確認します。すると発音練習では常に僅かながら上達しているのであれば、自分の発音の録音を聞いて矯正する反復練習ではいつも違う音声を聞いている事になります。そして良くなっているかの判断ができます。
繰り返す事は大事なのですが、常に目的意識を持った学習が必用です。回数を数え始めると学習の目的が数える事になってしまい効果は上がりません。最終目的は自然な音で覚える事ですから、自然な音にする事、覚える事を念頭において学習する必用があります。
発音を繰りかえし練習すると自動化され無意識に話せるようになります。このとき線条体に運動プログラムが写しこまれると考えられています。獲得した動作パターンや本能的な動作パターン、それらが蓄積されていく器官なのです。おもしろいことにこの線条体の腹側には、腹側被蓋から快感にかかわるドーパミン系が投射しており、また黒質からは別のドーパミン系が投射しています。この線条体が活性されると快感を得るのです。
音のストリームで英会話の学習をする場合に一番問題として重視しているのはモチベーションをどう維持するかと言う事です。
そのために繰り返し練習で線条体を活性化してやる気を生み、維持リハーサル、精緻化リハーサル、プライミング効果を最大限に使い、学習する楽しみを感じます。発音練習を数時間しただけでも、その成果を録音して聞き取れるようにしたいのです。自分で聞いて確かに上達がしていれば励みとなりますからフィードバックの大事な役割です。
1日に定められた時間を練習するのでなく、上達が実感できるように勉強します。多少の時間を掛けても上達した実感があれば、次の学習への意欲が湧きます。発音の練習に録音して聞くことにより、音の特徴を捉えると同時に自分の発音が上達する事が確認できます。音声を音のストリームとして練習する方法はより自然に近い、かつ音声の実体に近い方法なので上達の速度は音素ベースより速くなります。発音の上達が実感できれば嬉しさが高まりまた練習に励む事ができます。
そして最大の喜びは映画や会話で聞いた表現を覚えて、自分の表現として使えるようになることです。ある程度記憶された英語の表現が増えるにつけ、気に入った表現などであれば一度聞いた英語でも聞き取れて覚えられるかも知れません。
英会話の習得は終わりがありませんが、この音のストリームでの英会話の習得では、最終目的は英語の基本的表現を覚えて、同時に聴覚を英語に適応させることです。少なくとも自分の考えている事、聞きたい事が英語で会話ができ、聴覚が英語に適応すると聞いた英語を直ぐに覚えて、使う事ができるようになります。
日本語の場合でも子供が3才から4才くらいになると急に話す言葉が増えますが、まさにあの状態は聴覚が言語に適応した状態です。この時期からプライミング効果が最大に発揮できるのです。
そのために音のストリームの教材では基本の500の例文を使いながら音のストリームをベースに発音を軸にしながら、リスニングと記憶の学習を並行に進めていきます。そして次の段階では音のストリームをたくさん聞いて、音のストリームの音と意味を覚える学習をします。
もうこのレベルになればスカイプを使い英語ネイティブと話したり英語の映画やドラマなどを見たりして、自分で気に入った表現をどんどん覚える事ができます。
この英会話習得を効果的に進めるために教材や機材が必要になります。これらの機材はすべて市販されているものです。英語学習は汎用性のある機材で汎用性のあるデータを使う事が最も賢明です。
教材を効率良く発音と記憶学習をするために単語カードかスマートフォンのアプリを使うと便利です。単語カードは35mmx95mmのサイズが使い易いと思います。
単語カードとかスマートフォンのアプリのような電子カードを使うのは覚えたかどうか、選択的に学習をするためです。スマートフォンのアプリでは覚えたデータを一時的に非表示にして覚えていない例文を集中的に学習できます。またシャッフル機能を使い、ランダムに表示して学ぶ多彩の機能が使えます。効率的に学ぶにはこのような小道具を活用すべきです。
また録音して聞くためには録音できる機材が必要です。カセット・レコーダやパソコンでも録音して使う事ができます。録音して何度も自分の発音聞くのは次の理由からです。私達がある種の経験を繰り返し重ねていくと、その際の判断や行動パターンはある程度無意識化して、線条体に蓄積されます。経験の積み重ねによる自動的な判断、それが「直感」の大元になります。しかも漠然と経験を重ねたのでは直観は育ち難いのです。判断や行動に、いちいち、「いい感じ」「嫌な感じ」の快不快のタグを張っておくことが、論理を一気に超えながら、結果、論理的な判断であるような「直感」を生むのです。そのために録音して自分の発音を矯正するだけでなく、「いい感じ」「嫌な感じ」の快不快のタグをつけ、直観が養えるようにします。
効果的な学習をするのであれば繰り返し発音とリスニング練習するために、ICレコーダやスマートフォンが大変に便利です。携帯性にも優れているだけでなく、パソコンとの連携がとれます。
音のストリーム学習に絶対必要な機材はカードと録音機です。テープレコーダやMDレコーダでも構いませんが、ICレコーダが一番使い易いと思います。それは録音と再生が容易なので簡単に発音のチェックができます。また録音データをPCと連携して保存できますので、自分の発音の学習過程を記録できます。音を頻繁に録音しますので再生専用機は使うことができません。発音学習の初期の段階では精緻化リハーサルが不可欠ですから必須の機材です。
最近でスマートフォンが単語カード、録音、そしてスカイプまで使えるようですから、スマートフォンお持ちの方はすべてが1台で解決できます。
英語を最適化して自動化すると言う事は、いかに長い時間英語に触れるかでも、いかに長い時間英語文化で生活するかと言うのでもありません。実際にはどれほど英語文化圏で生活をしても、配偶者が英語のネイティブでも英語が上手になる保証はありません。学習者の最適化して自動化をする工夫と努力が必要です。
そのためには英会話学習のためのデータつまり情報を効果的に使う事です。従来の印刷の本とCDではその本でなければ読めませんしCDのプレヤーでなければ音が聴けません。多くの添付されたCDの英語の音源は自動再生できるものの、どのような音のファイルであるかも分からない場合が多く、他の端末で利用する事はほとんど不可能です。
効率的な学習のためにはパソコンやiPodやデジタル・プレーヤーや携帯電話やICレコーダやメモリボWでデータを共有して最適化や自動化の工夫と努力が必要になります。すると英会話に不可欠な音声データはMP3のような多くの機材や端末で使えるフォーマットが必要になります。
するとモデル音やサンプル音や学習者の方の音声はパソコン、iPod、携帯電話、ICレコーダ、各種デジタル・プレーヤーでの使用が可能となります。
また文字データであればPDFとかテキストとかCSVのようないろいろな機材で共有できるフォーマットが最適です。なるべく持ち運べる状態にして、どこで学べる状態にする事です。
母語である日本語は生まれて12ヵ月くらいで最初の言葉を話し、その後は数日に一つくらいのペースで単語を覚えていきます。しかし、3才くらいになると急に覚えるペースが速くなります。第二言語である英語場合にはこのような学習はできませんし、必用もありません。それは既に日本語が話せるので、その日本語の知識を最大限に利用して、日本語が話せる弊害にも注意する事により、母語よりは効果的に学習できます。
第二言語である英語の場合には1日に20分とかを長くするのでなく、ある程度集中して勉強する事です。それは時間をかけたから覚えが良い訳で無いし、英語の面白さを知るためにはある程度集中した勉強が必用です。
母語の習得の場合には何時でも先生がいてくれますから、自分の好きな時に勉強をすれば良いし、ゆっくりと覚えるのも構いません。いつでも言語学習の環境があります。
臨界期を過ぎた大人になると、勉強する意欲は自分で保持する必要があります。すると自分でも学習意欲の湧く英語学習方法で、学ぶ楽しさを探すとなれば、どうしても1日に1時間以上は必用だと思います。同じ時間英語を学習するなら1年間でやるより、6ヶ月やる方が断然に効果的です。それだけ忘れる時間が減るからです。そして多くの表現を覚えるとお互いが記憶の関連となって、忘れ難くなるからです。
英会話の学習を効率的にやるのであれば、毎日30分とかに定めるのは賢明な方法ではありません。できればなるべく多くの時間を有効に活用できるようにニッチな時間を使う事です。通勤の時間、ウオーキングの時間、運転している時間、歩いている時間、待っている時間、家事をしている時間空いているニッチの時間はかなりあるはずです。
このニッチの時間を最大限に有効に使うのがICレコーダであり、単語カードや電子カードのメモリボです。持ち運びに便利ですからポケットやカバンに入れて、どこでもすぐに使う事ができます。私は個人的には歩きながら練習をするのは快適で大好きです。
このように時間を有効に使い、できればなるべく活用できる時間を増やすことです。記憶は次の記憶を呼びますので記憶量が増えた方が覚えはよくなります。そのためにも記憶やなるべく最初は早く増やす方が効果的です。
まず発音とリスニングの練習用の例文を400から600文くらい用意します。最初は英語の例文を読んで発音して録音します。もし、例文の単語やイントネーション等の発音が分からない場合には、正しい音声聞いてターゲット音を記憶してください。基本の500例文に関しては、この文書の最後にあるサイトでは例文の音声も販売していますので、それを活用してください。
自分の録音を聞いて、悪い部分を矯正して、自然な発音に矯正してください。悪い部分を直そうとする事により、聴覚が敏感になり、音の特徴をとらえるのが上手になります。何度も練習する内に暗唱してしまいます。なるべく早く覚えてしまい、例文を覚えたら、次には日本語を見て英語で言ってみてください。そして録音して聞いてみてください。発音し易い音で、自然な音になり、その英語を覚えてしまえば英会話で使えるはずです。
このように少なくとも400から600例文は練習して覚えてください。これらの例文を音で覚えてしまい、ネイティブの特徴に似た発音ができれば、この例文または関連した例文は間違いなく聞き取れるはずです。このように聞き取れる音のストリームをどんどん増やす事により、聞きとれる音のストリームも、発音できる音のストリームも増えていきます。
録音してそのログを保存して聞き比べる事により、自分の発音が改善するのを確認できると思います。
練習する英文は日本語を英語にしたものでなく、映画やテレビで使われる表現を選んでください。そしてなるべく直訳調の和訳をつけ、日本語をみたら英語を思い出し易く和訳して使ってください。
ファースト・ステップでは基本となる例文の発音と記憶を練習します。
このステップでは基本の英語の例文をネイティブに近い自然な発音にします。そしてこの期間には良く使われる500例文は完全に覚え、自然な発音に近付ける事が重要です。
最初例文のサンプルを紹介します。
342 An apple a day keeps the doctor away. 342 1日1個のりんごで医者いらず。
343 Here you go again. 343 あなたはまた始まった。
344 I'll get right on it. 344 私は直ぐに取り掛かります。
345 Think twice, before you do it. 345 それをする前に2度考えてください。
346 I told you not to tell anybody. 346 私はあなたに誰にも言わないように言いました。
347 May I have your name, please? 347 どうぞ名前をお聞かせください。
教材は英語のフレーズや文章を単語カードに書いて使う事を勧めます。英会話の発音の練習だけでなく、記憶の学習も並行して進めますから必須の小道具です。電子的単語カードのメモリボも使う事ができます。
教材は下記サイトでは500例文や音声を販売しております。
http://oboeru.info/
もちろん自分で作る事も可能です。なるべく映画やテレビ等で英語のネイティが良く使う表現を選びます。そしてなるべく覚え易い、響きの良い例文を選びます。覚え易い、発音し易い例文を選びます。
もしこの500例文を覚えるなら40時間くらいで覚える事が可能だと思います。
セカンド・ステップでは使える表現を増やすために、聞いて理解してそのまま言える練習をします。下記のサイトは通常の会話音が収録されており大変に良い教材があります。
http://www.esl-lab.com/
実際に使われている音声を聞いて、理解して、その表現を覚えて使えるのが理想です。そのためにはなるべく実際に近い対話の音声を使う事が賢明です。音声を学ぶ訳ですから画像は無い方が良いのです。もちろん何か見える物を覚えるなら画像があった方が覚え易のですが、英語の表現を覚えるなら音に集中できる方が効果的です。
合計4,000英文の無料教材
下記の3つの対話教材には約合計4,000英文が使用されております。この対話集では映画や会話で良く使われる、自然な表現がたくさんあります。使い易い、発音し易い英語表現の宝庫です。楽しみながら覚える事ができます。
Easy
35話 1,000英文 http://oboeru.info/kyozai/easy.pdf
Medium
36話 1,500英文 http://oboeru.info/kyozai/medium.pdf
Difficult
30話 1,500英文 http://oboeru.info/kyozai/difficult.pdf
このEasyには次の35話、英文にして1,000文が使われています。
目次
1.1. Reading Time(本を読んで)
1.2. Snack Time(スナックタイム)
1.3. Phone Message(電話の伝言)
1.4. A Fun Day (楽しい日)
1.5. Happy Birthday(誕生日おめでとう
1.6. A Day at School(学校でのでき事)
1.7. Family Activities(家族の出来事)
1.8. Family Relationships(家族関係)
1.9. Spending Money(お金の使い方)
1.10. Shopping for the Day(今日の買い物)
1.11. Christmas is Coming(クリスマスがやって来る)
1.12. Getting Around Tokyo(東京を知る).
1.13. Train Tickets(電車の切符)
1.14. Party Time(パーティー)
1.15. DVD Movie Rentals(貸しビデオ)
1.16. Video Rental Shop-Version B(ビデオレンタルB)
1.17. Apartments for Rent(貸しアパート)
1.18. Camping Under the Stars(星空の下でキャンプ)
1.19. Clothing Styles(衣類の準備)
1.20. College Life(学生生活)
1.21. Daily Schedule(日々のスケジュール)
1.22. What a Busy Day(多忙な日)
1.23. What's the Matter?(どうしたの)3
1.24. First Date(最初のデート)
1.25. Joe’s Hamburger
Restaurant(ジョーのハンバーグショップ)
1.26. Heavenly Pies Restaurant(ヘブンリー・パイ・レストラン)
1.27. Sightseeing in Town(市街見物)
1.28. Travel Arrangements(旅行の手配)
1.29. Hotel Reservations(ホテルの予約)
1.30. Immigration and Customs(税関と検疫)
1.31. Meeting Singles(独身者の合コン)
1.32. Nice to Meet You(始めまして)
1.33. Where are you from?(どちらのご出身ですか)
1.34. Picnic Preparations(ピクニック準備)
1.35. Business Communications(ビジネス連絡)
このEasyの35話の1,000英文を覚えると英語が話せるくらいの表現を覚える事ができます。海外旅行などで店屋、レストラン、ホテル、ビデオショップ、パーティー等の会話ができます。
そして合計200時間の学習時間ならMedium の16番くらいまではできると思います。
2.1.Saturday's Chores(土曜日の仕事)
2.2.Snacks and Candy(スナックとキャンディ)
2.3.Parenting(親業).
2.4.World of Computers(コンピュータの世界)
2.5.Emergency Call(緊急電話)
2.6.A Healthy Lifestyle(健康的な生活)
2.7.Leisure Activities(遊び仲間)
2.8.A Japanese Bath(日本の公衆風呂)
2.9.TV Guide(テレビガイド)
2.10.Medical Advice(医者のアドバイス)
2.11.Traffic Ticket(交通違反)
2.12.Dinner Time(夕食時)
2.13.Party Invitations(パーティーへの招待)
2.14.Towing Service(レッカー・サービス)
2.15.World Cup Soccer(サッカー・ワールドカップ)
2.16.Personal Security(個人の安全)
ここでは家族の会話や病院や緊急時の会話やスポーツ関連の表現なども覚える事ができます。
すると基本の500英文そしてEasyで1,000英文となり、Mediumの16番くらいで更に500英文となり、3つの合計で約2,000英文となります。
このくらいの英語が駆使できれば十分に英語が話せる段階と言えます。
とにかく英語が話せない、英語の会話の音が聞き取れないのは、音を覚えていないだけです。その音のストリームをどんどん覚えて聞き取れる音を増やします。そして同時になるべく聞き取れた音を自分の表現として使えるようにします。特に気に入った表現とか心地良い響きの音は覚えられるものです。
次のサイトには対話練習の生徒さん達の音声がたくさん公開されています。
http://oboeru.info/onsei.html
この段階で聞きとれなかった部分がどう言う理由なのかを知る事が必用になります。リスニングの教材で何千時間も聞けというのもあります。その理由はたくさん聞けばそれだけ聞く力が付くと考えるからです。それは基本的には間違いではありませんが、マラソンの選手にできるだけ走れと言うようなもので、あまり賢い学習方法ではありません。
リスニングの場合もフィードバックを得て何が聞きとれなかったかを理解すべきです。英語脳や英語耳ができないから聞きとれないのでなく、聞きとれない場合にはそれなりの理由があります。その理由を明確にして自分の弱点を克服すべきです。知らない単語が聞きとれないのはネイティブでもある事です。大きな問題は英語の文字で記述されていれば分かるのに、音声になると聞きとれない場合です。これは原因を追及して、その弱点を克服する学習が大切です。基本的には覚えていない音は聞き取れません。そして英語の音声は連続的に変化する音のストリームなのです。
最も大事な事は知らない音のストリームはどんどん音と意味を覚え事です。この意味と音のストリームの対応をしなければ、いくら聞いてもリスニングが改善できませ。
全ての英語表現を維持リハーサルや精緻化リハーサルの繰り返し覚えるのはあまり効率が良く無い事を説明しました。記憶が次の記憶を増殖させるためにプライミング効果を活用します。特にこのファイナル・ステップにおいては磨きをかけたいのです。このステップまでには多くの英語を聞いて、発音して、理解してきました。するとこの聞いた表現から自分で使える表現の割合が多ければ歩留まりを高くなり、多くの英語表現が使えます。
通訳をやっている人でも、聞いて理解できる音を全て使える分けでありません。ある程度の自信がないと使えないものです。するとセカンド・ステップで聞き取り練習をする際に何回か発音練習もして、使えるまでに練習した表現であれば、会話で使える可能性が高まります。
英会話をする段階では、多くの英語を聞くインプットを増やすよりは、聞いた音声から使える表現を増やす事により、英語表現は豊かになります。聞けば聞く程良いものでなく、聞いた表現から使える表現を増やす方が効率的な学習になります。これが歩留まりを高める事になります。
英語の表現を覚えるためにはどんどん覚える以上に覚えたら忘れ難い形で覚える事により、使える英語表現がどんどん増えていきます。
英語話す場合には多くの表現が必要になります。できればなるべく速く覚える必要があります。音のストリーム・ベースで数千に英文を覚えることにより、新しい表現がどんどん覚えやすくなります。それは脳のニューラル・ネットワークがパターンで学習し、パターンで認識するからです。
加速度的に覚えるなら、同じパターンで覚える事です。このパターンは文型の事ではなく、音の流れの特徴です。言ってみれば英語の音が持つ英語らしい音です。
そして会話調の音の特徴で覚えるべきです。英語の発音教材に付いてくる発音モデルは聞きやすいのですが、大変に不自然な音です。英語文化圏では映画やDVDで聞くような英語を話します。あの会話調の音は大変速いのですが、慣れると大変に覚えやすい音なのです。
あの会話調の発音の持つ音の特徴が最も発音し易い音です。発音し易いと言うのは覚えるのが楽になります。
覚えにくい状態で英語を覚え、加速度的に覚えるなら、使える英語表現はどんどん増えていきます。また会話調の教材であれば、ネットやDVDやテレビからでも入手ができ、学習教材が大変に豊富にあります。
とにかく加速度的に覚えるなら、自然な英語表現を確実に覚えていくことです。これは日本語の習得とまったく同じです。
詳しくは次のサイトの説明をご覧ください。
http://www.eikaiwanopl.jp/shop/otherfiles/boshu.html
16.
楽しく英語を覚えるサイト
音のストリーム・ベースで学び方は次のサイトに詳しく書いてあります。
いろいろな無料、有料の教材が入手できます。
http://oboeru.info/
コンテンツや各種サービスにご質問がありましたら、下記のスカイプ名を使いスカイプでお問い合わせください。
スカイプ名:sakurai.keizo
日本人講師のブログ
http://ameblo.jp/sakuraikeizo/
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