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アメ横にアベ特需 年末買い物客3年ぶり200万人突破へ

正月用の食材を買い求める客でにぎわう東京・上野のアメ横商店街
正月用の食材を買い求める客でにぎわう東京・上野のアメ横商店街
Photo By 共同 

 東京都台東区のアメ横商店街は年の瀬の30日、正月用の食材を買い求める客らでにぎわった。雨模様の中、約45万人が来場。アメ横商店街連合会は、27日から31日まで年末5日間の来客を200万人以上と推定。09年の208万人に次ぐ史上2位となる見込みという。第2次安倍内閣の発足で景気回復が期待される中、連合会幹部は「財布のひもも緩みがちのようです」と“安倍効果”にホクホク顔だ。

 「どれでも1000円でいいよ!」「これおまけに付けちゃう!」。威勢のよい店員の掛け声が、商店街のあちらこちらから響く。大粒の雨も、大半の客はお構いなし。身動きが取れないほどの大混雑の中で、海産物を扱う商店は特に人気。ゆでたカニやカズノコ、刺し身用のマグロが大量に積まれた軒先で、客と店員が値段交渉する姿も見られた。

 毎年、アメ横を訪れるという埼玉県朝霞市の主婦小高あけみさん(47)は「大きなタコの足や、お雑煮用のカモ肉などを買いました。わが家の年の瀬の風物詩になっています」と大きな保冷バッグをいっぱいにし、笑顔で話した。

 アメ横商店街連合会では毎年、27日から31日までの5日間の来場者数を集計。例年、30日がもっとも人出があるが、この日はあいにくの空模様。客足は若干鈍ったものの、31日と合わせ2日間で約100万人と試算。合計で200万人を超える見込みで、記録がある1999年からでは史上2位となる見込みだ。

 二木忠男名誉会長は「上野駅を利用する東京スカイツリーの観光客が、アメ横で買い物して、地元に帰っているようだ」と“スカイツリー効果”を強調。一方、千葉速人広報担当部長は、民主党から自民党への政権交代の影響もあると分析。「景気が上向いてきた流れが、そのままアメ横にも来ている。肌で感じる」と話した。

 安倍新政権が景気対策として10兆円規模の大型補正予算を編成する方向であることや、日銀の追加金融緩和への期待から、日経平均株価(225種)は連日の高値水準。大納会となった28日は、1万395円18銭で取引を終え、年初来最高値を更新した。

 「お客さんの財布のひもも緩みがちのようです」と千葉部長。“安倍効果”を感じつつ、「来年はもっといい年になるように(景気対策を)しっかりやってほしい」と注文も付けた。

[ 2012年12月31日 06:00 ]

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