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【スポーツ】

深谷が初戦突破 山沢 逆転トライアシスト

2012年12月31日 紙面から

日川の集中タックルをかわして突進する深谷SO山沢=花園ラグビー場で

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◇全国高校ラグビー<第3日>

 2回戦16試合が行われ、4連覇を目指す東福岡(福岡)は遠軽(北北海道)を102−0と圧倒し、偉業へ向け好スタートを切った。日本代表候補のSO山沢拓也を擁し、初めてシード校となった深谷(埼玉)は14−10で日川(山梨)に逆転勝ち。選抜準優勝の石見智翠館(島根)は長崎南山(長崎)と26−26で引き分けたが、抽選で3回戦進出。シード校13校はすべて、新春1日に行われる3回戦に進んだ。

 日川のタックラーが2人がかり、3人がかりで襲ってくる中を、ブルーの背番号10は、ひたすら突き進んだ。今夏、高校生としては41年ぶりに日本代表強化合宿に参加し大会ナンバーワン注目選手となった山沢は、ステップ、ハンドオフ、さらにはジャンプも交えて、タックラーの森を突き抜けた。

 冷たい雨と滑るボールに苦しみ抜いた戦いだった。前半は7−3とリードしたが、後半は防戦一方。15分には7−10と逆転される。だが追い詰められたことで、山沢の本能が解放された。エースの縦突進に、相手のタックラーは3人、4人と引きつけられる。そして残り3分だ。相手ゴール前でパスを受けた山沢は、目の前に3人のタックラーが並んでいるのを見抜くと、ノーマークのCTB三笠にパス。エキサイティングな逆転トライをアシストすると、ゴールも成功。チームを14−10の快勝に導いた。

 「リードされてから少し焦って、ガムシャラに行きすぎて、ミスも多かった。今日の出来は50点」。山沢は神妙に話したが、横田典之監督(44)は「厳しくマークされる中で、よく判断してくれた。今年は山沢が捕まったときの攻め方を1年間取り組んできた。よく我慢してくれた」と称賛した。

 3回戦では、高校ラグビー界もうひとりの注目選手、FB松田力也のいる伏見工との対決。次代を担う才能同士が、新春の花園で決着をつける。 (大友信彦)

 

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