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【サッカー】実践学園が2回戦へ AKB流!恋愛は禁止2012年12月31日 紙面から
◇高校サッカー<第1日>第91回全国高校サッカー選手権が30日、東京・国立競技場で開幕し、実践学園(東京B)が2−1で東海大五(福岡)を破り、2回戦に進んだ。実践学園は後半7分にDF鴻田のPKで先制すると、直後にMF原が単独突破から決勝点を奪った。心の教育の一環で「AKB48」流の恋愛禁止ルールが徹底され、ひたむきにサッカーに打ち込む“実践方式”で高校サッカー界の「センター」を狙う。 開幕戦に先だって開催された開会式では、48代表(東京は2校)が入場行進した。きょう31日は、1回戦の残り15試合が首都圏各地で行われる。 ゴールネットが揺れると、実践学園イレブンは歓喜に沸く青のスタンドへ一直線に走った。先頭は赤いスパイクのMF原だ。自らのゴールで開幕戦を制し、「この大会で1勝できて、歴史を塗り替えることができた」と喜びを爆発させた。 後半7分にPKで先制し、興奮冷めやらないわずか1分後だった。原は前線からのハイプレスでボールを奪うと、ドリブルでペナルティーエリア内に進入。角度のないボックス左から左足で「狙っていた」というまた抜きシュートを決めた。 前半はシュート数4本の実践学園に対し東海大五は11本だった。だが警戒していたFW小林(J2岡山内定)に仕事をさせず「チームは落ち着いていた」と原。この平常心に加え、「心で勝負」というサッカー部のモットーが、東海大五の猛攻を耐えしのぐ要因となった。 技術や戦術よりも気持ちの入ったプレーを心がけるようにと、元セパタクロー日本代表の深町監督の指導理念がそのまま合言葉になった。文武両道も掲げ、テスト期間の1週間前から練習は禁止。廊下から選手の授業態度をのぞき見たりすることもあった。 さらには、恋愛禁止という鉄のおきてもある。今を時めくAKB48を思わせるような厳しいルールだ。AKBでは、週刊誌に交際報道された「さしこ」「さっしー」こと指原莉乃がHKT48への移籍を命じられ、DA PUMPのISSAとのお泊まり交際を報じられた「ゆったん」「ゆっぱい」こと増田有華は脱退となった。実践サッカー部ではもし破ると、さすがに退部とはならないものの、強制的に丸刈りになるという徹底ぶりだ。 鍛え上げられた精神力で第一関門を突破。次戦に向け、深町監督は「もう一度心を整えて臨みたい」と意気込んだ。サッカー選手としてだけではなく、人としての成長も促す監督に導かれ、再び夢の国立への帰還を目指す。実践学園の熱い冬は始まったばかりだ。 (岩谷純一) PR情報
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