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【サッカー】

鹿島・ジョルジーニョ監督 有終飾れず

2012年12月30日 紙面から

◇天皇杯 準決勝 G大阪1−0鹿島

 G大阪の決勝点を挙げたMF遠藤の場内インタビューをかき消すアントラーズコールがわき起こった。イレブンがあいさつをしたあと、ラストゲームを終えたジョルジーニョ監督がサポーター席に向かう。数人がフィールドに降り、胴上げし、指揮官を肩車した。「永遠のさよならではない。(クラブ首脳とは)『ドアのカギは閉じられない』との約束をした。再会を心待ちにしている」。記者会見でそう語った監督に拍手が起こった。

 1990年代に鹿島を支えた元ブラジル代表が、監督の座を1年で降りた。獲得タイトルはスルガ銀行カップとナビスコ杯。Jクラブ最多の4度の優勝を誇る天皇杯を制していれば、2季ぶりのアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)出場を獲得できた。1点差で敗れた指揮官は「愛するクラブにACL出場権を与えて、帰国したかった。目標を達成できず、残念だ」と神妙だった。

 来季の新監督に、かつて鹿島を率いたトニーニョ・セレーゾ氏の再登板が決定的となっている一方で、移籍が決定的なDF新井場、FW興梠ら2007〜09年のリーグ3連覇を支えた主力が流出する危機にある。今季リーグ11位と沈んだ名門が、再び常勝軍団の名をほしいままにする日はすぐにやって来るのか。2013年は大きな転機となる。 (関陽一郎)

 

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