井浦新さんインタビュー

6/3(日)開催 NHK公開セミナー 大河ドラマ「平清盛」より

崇徳上皇ゆかりの香川県坂出市に、ドラマで上皇役を演じている井浦新さんがいらっしゃいました。番組開始当初から、「いつ井浦さんが訪れるのか?」とやきもきされていた方も多く、ようやくその声にお応えできました。番組の制作統括・磯智明チーフプロデューサー(CP)も駆けつけ、制作現場の裏話を紹介しました。

香川にいらっしゃったのは何回目ですか?

井浦:5回目位になると思います。さぬきうどんを食べに来たり、いろんな美術館や記念館、史跡めぐりをしたりしました。

磯:ロケでお邪魔した事はあるんですが、短い時間でしたし山の方に行った位なので、きちんとこういうふうに一つの町を訪れるのは初めてです。今日は楽しんでいきたいと思います。

磯:崇徳院は悪い事を何もしていないというか、結局いろんな政治の駆け引きの中に使われたような所がありますね。歌の才能があって、平安時代より前に生きていれば、物凄く才能豊かでいろんなことができた人なんだけど、たまたまこの時代の変わり目に生きてしまったことが悲劇というか…。 このドラマは『武士の時代の幕開け』を丁寧に描いているので、(それに対する)悲劇の象徴っていうのが崇徳という気がします。

井浦:『保元の乱』では、頼長との距離感を大事に演じていました。近すぎず離れすぎず、頼ってはいるけど頼りきれないというか。 セリフの言い方の力の強さひとつで伝わり方が変わってしまうので、そういう部分をとても意識していました。

そして流れを頼長のせいにしすぎないように意識していました。崇徳院自らの意志でもあったと思うんです。(インタビュー18回で詳しく語られています)。全てを頼長のせいにしてしまって、自分は関係なかったっていう形にはしたくなかったんです。この乱に携わった者たち全てが何らかの責任を負っていかなければいけないのではないかと思いました。

井浦さんが「自分は関係なかったっていう形にはしたくなかった・・・」という発言をされたとき、まさに崇徳上皇そのものになりきっていらっしゃるんだ…と思いました。2人のお話をうなずきながら聞いている観客も多く見られ、その熱心さが伝わってきました。 興味深いお話はまだまだあります。引き続き御紹介しますので、ぜひ次回もチェックして下さい。

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