「アンカー」橋下vs青山(1)外国人参政権(付:平沼・与謝野新党)
【追記2011.10.25】
橋下徹大阪府知事が2011年11月27日投開票の大阪市長選に鞍替え出馬することが正式に決まって以降、このテキスト起こしが橋下さんのネガティブキャンペーンに使われているという趣旨のメッセージを複数の方(橋下支持派?)からいただいています。
橋下さんがこの日の番組で以下の発言をしたことは事実ですし、特に何も付記する必要はないと最初は思ったのですが、確かにちょっと得心がいかない面もあるので、いちおう私なりの考えを述べさせていただくことにしました。
外国人地方参政権付与に反対している(であろう)方々が、このことで彼を批判するのはちょっと違うんじゃないかという気がします。
というのは、今回の市長選で彼のライバルとなる現市長の平松邦夫さんは、4年前の選挙でも今回の選挙でも民主党からの支援を受けています。民主党はご存知の通り外国人地方参政権付与に積極的ですし、民主党大阪府連も民団とは付き合いが深いです。
■一例:民団ニュース2009-11-02 10:53 「民主党大阪府連 衆・参国会議員との祝賀懇親会」を盛大に開催
民団が開催した祝賀懇親会に民主党大阪府連所属の15人の衆・参国会議員と、東京から川上義博・白眞勲 両参議院議員が駆けつけたというニュースです。「地方参政権実現の機運が高まる祝賀懇親会となった」とあります。
一方で、橋下さん率いる「大阪維新の会」が外国人地方参政権付与に向けて取り組んでいるという話はとんと聞きません。てか、これは国政で決めることですから、そもそも地方の政治団体である「大阪維新の会」が取り組むことではないですよね。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
■4/7放送「アンカー」青山繁晴の“ニュースDEズバリ”(1)
特別企画ということで、大阪府の橋下知事がスタジオ生出演。青山さんとの討論です。
テーマは「大阪都構想」「空港問題」「外国人地方参政権」の3つでした。
これがまた長い!
普段の“ニュースDEズバリ”の2倍近く時間を取ってたんじゃないかと。
しかも今日は私、運悪く仕事も大量に抱えており、全部は起こすことができません。
とりあえず皆さん大変興味がおありだと思われる「外国人地方参政権」の部分のみ、今日は起こしておきます(ここの部分は他の2つのテーマより時間が短かったというのもあります(^^ゞ)。
「大阪都構想」「空港問題」については、後日起こします。ご了承下さい。
あと、コーナー前に、新党「たちあがれ日本」のニュースが伝えられ、青山さんの解説がありました。要旨のみとなりますが、この部分から先にまず紹介しておきます。
コーナー本編は間投詞(「あの」「その」など)や言い直しもできるだけ再現しました。但し、細かい相づちなどは支障のない範囲でカットしています。
画像はYouTubeで拾ったビデオからキャプチャさせていただきました。
内容紹介ここから____________________________
橋下徹大阪府知事が2011年11月27日投開票の大阪市長選に鞍替え出馬することが正式に決まって以降、このテキスト起こしが橋下さんのネガティブキャンペーンに使われているという趣旨のメッセージを複数の方(橋下支持派?)からいただいています。
橋下さんがこの日の番組で以下の発言をしたことは事実ですし、特に何も付記する必要はないと最初は思ったのですが、確かにちょっと得心がいかない面もあるので、いちおう私なりの考えを述べさせていただくことにしました。
外国人地方参政権付与に反対している(であろう)方々が、このことで彼を批判するのはちょっと違うんじゃないかという気がします。
というのは、今回の市長選で彼のライバルとなる現市長の平松邦夫さんは、4年前の選挙でも今回の選挙でも民主党からの支援を受けています。民主党はご存知の通り外国人地方参政権付与に積極的ですし、民主党大阪府連も民団とは付き合いが深いです。
■一例:民団ニュース2009-11-02 10:53 「民主党大阪府連 衆・参国会議員との祝賀懇親会」を盛大に開催
民団が開催した祝賀懇親会に民主党大阪府連所属の15人の衆・参国会議員と、東京から川上義博・白眞勲 両参議院議員が駆けつけたというニュースです。「地方参政権実現の機運が高まる祝賀懇親会となった」とあります。
一方で、橋下さん率いる「大阪維新の会」が外国人地方参政権付与に向けて取り組んでいるという話はとんと聞きません。てか、これは国政で決めることですから、そもそも地方の政治団体である「大阪維新の会」が取り組むことではないですよね。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
■4/7放送「アンカー」青山繁晴の“ニュースDEズバリ”(1)
緊急激論橋下知事VS青山繁晴・新党、空港、北朝鮮でズバリ!生で迫ります
特別企画ということで、大阪府の橋下知事がスタジオ生出演。青山さんとの討論です。
テーマは「大阪都構想」「空港問題」「外国人地方参政権」の3つでした。
これがまた長い!
普段の“ニュースDEズバリ”の2倍近く時間を取ってたんじゃないかと。
しかも今日は私、運悪く仕事も大量に抱えており、全部は起こすことができません。
とりあえず皆さん大変興味がおありだと思われる「外国人地方参政権」の部分のみ、今日は起こしておきます(ここの部分は他の2つのテーマより時間が短かったというのもあります(^^ゞ)。
「大阪都構想」「空港問題」については、後日起こします。ご了承下さい。
あと、コーナー前に、新党「たちあがれ日本」のニュースが伝えられ、青山さんの解説がありました。要旨のみとなりますが、この部分から先にまず紹介しておきます。
コーナー本編は間投詞(「あの」「その」など)や言い直しもできるだけ再現しました。但し、細かい相づちなどは支障のない範囲でカットしています。
画像はYouTubeで拾ったビデオからキャプチャさせていただきました。
内容紹介ここから____________________________
■与謝野元財務相、平沼元経産相らが10日旗揚げする新党の党名「たちあがれ日本」に決定(FNN4/7)
■自民・中川義雄参院議員、離党届を提出 与謝野氏らが旗揚げする新党への参加表明(FNN4/7)
…………青山さんの解説(あくまで要旨)…………
( )内は山本浩之キャスターの発言です
(「たちあがれ日本」は第三極と言っていいんでしょうか、自民党と分裂するわけではないと。そうすると今後若手・中堅との連携なども視野に入れてるのかとかいろんなことを考えてしまいますが、この動きについては?)
とりあえず新しい動き、ダイナミズムが政治に出るので歓迎したいところですが、最初に今の段階での印象を言うと、陰謀の匂いがする。僕、ふだん陰謀って言葉使わないんです。陰謀論あまり好きじゃないので。でも今回は陰謀の匂いがする、ひょっとしたら大陰謀かもしれないと思うのは、まず「たちあがれ日本」という名前が、悩んだ挙げ句今日決まったってことになっているが、10日発売予定の「文藝春秋」の今月号にすでに載ってるらしいんですよ。ゲラを見ただけですから最終的な確認はできないですが、ゲラの段階では「たちあがれ日本」って名前が入ってるわけですよ。だからずっと前にほんとは決めてたわけですね。
それとも関係してですよ、与謝野さんが自民党出るきっかけになったのが、谷垣総裁がつい先日、新体制を作るつもりはないと言ったから、呆れて決意したんだとなってますが、いや、そんなことはない、もっと前から周到に巧妙に作られていった動きだと僕は思ってます。というのは、ひとつは、関係してるメンバーが2年半前のある事に直接だぶってる、つながってる。福田内閣の例の大連立ですよ。あの時、大連立で小沢さんと福田総理をつないだ人っていうのは、与謝野さん、その人なんです。それから実は石原慎太郎さんやナベツネさんも大連立構想に関与してた。
そして当事者の一人は小沢さんですが、その小沢さんだけが今回、姿現れてないように見えるんですよ。ところが、やっぱり衣の下から鎧が見えるってやつで、ちらちら見えるんですよね。というのは、4月3日(土)に京都で鳩山総理と小沢さんが稲森さん(京セラ)をはさんで3人で、突然じっくり1時間ちょっとに渡って会談したじゃないですか。あの会談、他の話題もあったかもしれないけれども、僕がつい最近聞いた限りで言えば、あの時に小沢さんから鳩山総理に、実は与謝野さん通じて、自民党に対してある種の工作って言葉は使ってないかもしれませんが、働きかけをしてるという報告があって、で、鳩山さんは驚いたというふうに聞いてるわけですよ。
ところが、鳩山さんが驚いたっていうの、僕は本当かな、ひょっとしてそれも演技かなと思うのは、与謝野さんと自民党割った仲間の中に園田博之さん、いるでしょ。この園田さんは実は鳩山総理ととても親しい。携帯電話で直接話してる仲間です。この園田さんは実は民主党の前原さんや枝野さんとも親しいので、ということは3日に小沢さんが鳩山さんに説明した時に、鳩山さんが全然知らなかったって、おそらくないだろうと。ということは、これ単に自民党から何人か年配の方が割って出た、平均年齢が70近いというような話だけじゃなくて、非常に裏に含まれたものがあって、まだそれが全然表に出てきてないという話だと思うんですよ。
もう一つ、皮肉なことを言えばですね、昨日会ったある財界の政治担当の方が、「これって『新党たそがれ』だよね」とおっしゃったんですよ。これはその財界人がいかに頭良いか物語るネーミングですが、僕はしかし、いや、そんな単純なものではないんじゃないでしょうかと言ったんですよ。たそがれた人だけ集まってるんじゃなくて、本当はそう見せかけて、実は中堅・若手に対して揺さぶりをかけていく、それがあると。ところが、残った自民党の側で、たとえば舛添さんが全然除外されてるわけじゃないですか。舛添さんは大変計算高い人だから、単に仲間はずれになったことじゃなくて、その舛添さんがたった今、たとえば若手の世耕弘成さんと組んで、実は新しいグループを立ち上げつつあるんですよ。世耕さんはこれ東京では言明したと思うんですけどね。
それを全部合わせると、この件だけで番組やるわけにいかないから、最後に一個だけ言えば、皮肉なことが起きるかもしれない。というのは、今なんとなく旧自民党が取り残されて、そこに谷垣さん、大島幹事長がいて、悲しいねって雰囲気になってるじゃないですか。ところが5月の連休明けに、ひょっとしたら自民党の中でクーデターが起きて、谷垣さん、大島さんだけが追放されて、残ったのは中堅・若手で、いわば自民党を乗っ取ると。この動きに関係してる人がね、実は舛添さんだけは60歳超えてるけれど、たとえば安倍晋三さんはまだ55ですよ。そしてたとえば石破さんは53なんですよ。石原伸晃さんは52ですね。さっき言った世耕さんは47なんです。こういう人が古い自民党を乗っ取って、突然そっちが新しくなるってことまであり得る。
(そうすると「たちあがれ日本」は5人になりましたけど、それ以降は追随するという動きがあまり見られないっていう…)
だから中堅・若手の取り合いになっていくわけですよね。で、舛添さんはおそらくこっち側に行った方が有利だと見て、出ないわけですよ。ただこれはね、最初に言った通り、新しい動きっていうのはダイナミズムを呼ぶから、あえて申せば、幕末にあまり比べたくないけど、長年政治見てきましたが、これほどの、自民も民主もね、たとえば民主がこれだけ大きな勢力持ってるのに、その中にもこう実は分かれていて、ごちゃごちゃになりつつあるのは、悪い面ばかりとは思いません。
(幕末で思い出したが、鳩山邦夫さんはどうなる?)
鳩山さんは前に「アンカー」で申した通り、秘密の会合には出てますが、肝心要のところは知らなかったんじゃないかなと。お兄さんからも知らされてなかったんじゃないかなと。ただ、邦夫さんはおそらくどっちかにはつくと思いますよ。今むしろ自由な立場にいるわけですからね。
…………以下、“ニュースDEズバリ”橋下知事と討論
「外国人地方参政権」の部分のみ全文起こし…………
山本浩之
「じゃあ最後のテーマです」
青山繁晴
「はい。あの、これはどうしても聞きたいんですけど、外国人地方参政権についてですね、どうお考えなのかズバリ…」
橋下徹
「いや、僕はあの、やっぱりこれはもう国が決めるべきことだと思ってます。で、ただ、大阪の場合には、在日韓国人、在日朝鮮人が多いという特殊事情もありますので、そこに対しては一定の考えは必要でしょうけども、ただ僕は、これやっぱりもうほんと国のね、もう根幹に関わることなので、そんな簡単に結論が出る問題じゃないんで、今の民主党さんのこのスピードで結論を出すのは、これは絶対猛反対。絶対反対」
青山繁晴
「ただ、まあこれは国が決めることと言いながら、実は地方の参政権の問題だから、当然、自治体の首長の発言は非常に重いと思うんですよ。それで今の橋下さんの発言で、僕は一番違うと思うのはね、在日朝鮮人の方々、在日韓国人の方々の問題よりも、問題ではなくて、むしろ、在日中国人の方々の問題なんですよ」
橋下徹
「あっ」
青山繁晴
「ご存知の通り、中国人の方がもうはるかに増えていて、それから歴史的にもね、移民政策によって中国は、たとえばチベットやウイグルを自分のものにしてきたわけですから」
橋下徹
「そういう人たちに参政権を与えるのは、それは反対ですよ。僕はだから特殊事情で、在日韓国人…」
青山繁晴
「じゃあ特別永住者だという…」
橋下徹
「特別永住者だけです。特別永住者だけです。そこに対する配慮は必要だと、僕の今、大阪の長としてではですね。それ以外の外国人はそれは絶対反対ですよ、それは」
青山繁晴
「ああ、これはでも初めて今、おっしゃいましたね。ということは、少なくとも民主党が用意してる法案とは違うってことですよね」
橋下徹
「あれ、民主党、特別永住者に限ってないんですか…」
青山繁晴
「限ってません」
橋下徹
「それはもう、それは反対です。それは反対」
青山繁晴
「なるほど」
橋下徹
「それはもうやっぱりね、民主党さんはね、日本国、日本国民というのを忘れ去ってます。あの、子ども手当にしてもね、外国の方にもう、外国の子どもに渡すとか、こんなのやっぱり日本国、日本国家ってものは絶対大切」
青山繁晴
「はい」
山本浩之
「はい。もう一回コマーシャル。はい」
____________________________内容紹介ここまで
青山さんGJ!!(≧∇≦)
ご自身のブログで事前に「橋下さんは、外国人地方参政権についてまだ公式にはあまり発言されていないとのことですが、これも聞いてみたい」と書かれていたんですが、残り時間がほとんどない中、よく聞いてくれました。
特別永住者に「配慮」するというのは、大阪府知事という立ち位置ではある程度は仕方ないのかもしれませんが、ただ、橋下さん、民主党案の中身を知らなかったみたいですね。あまりこの問題に興味ないのかな?
あと、気になる新党「たちあがれ日本」ですが、もし青山さんの言う通りだとしたら、何かこの先、どえらいことが起こりそう!?
いずれにしても、参院選もだんだん近づいてきてることですし、争点をはっきりさせるためにも、国民に分かりやすい形でやっていってほしいです。
※拙ブログ関連エントリー
・【一覧】「アンカー」青山さんコーナーテキスト起こし
※参考リンク
・ON THE ROAD 青山繁晴の道すがらエッセイ
青山さんのブログです。ご本人に直接コメントが送れます。
・誰にも手渡してはならない自由意志
拙ブログで紹介しきれなかった青山さんの発言を起こして下さっています。
★このブログが面白かったらクリックして下さい→
★ご面倒でなければこちらも→
「島根県の竹島英文ページを検索に引っ掛かり易くする作戦」もよろしく。
takeshima dokdo dokto tokdo tokto
________________________________________________
★トラックバックを下さる方へ
お手数ですがこちらに一度目を通されてから宜しくお願いします。
★この記事へのコメントは現在受け付けておりません。
読者様向け掲示板にて宜しくお願い致します。
■自民・中川義雄参院議員、離党届を提出 与謝野氏らが旗揚げする新党への参加表明(FNN4/7)
…………青山さんの解説(あくまで要旨)…………
( )内は山本浩之キャスターの発言です
(「たちあがれ日本」は第三極と言っていいんでしょうか、自民党と分裂するわけではないと。そうすると今後若手・中堅との連携なども視野に入れてるのかとかいろんなことを考えてしまいますが、この動きについては?)
とりあえず新しい動き、ダイナミズムが政治に出るので歓迎したいところですが、最初に今の段階での印象を言うと、陰謀の匂いがする。僕、ふだん陰謀って言葉使わないんです。陰謀論あまり好きじゃないので。でも今回は陰謀の匂いがする、ひょっとしたら大陰謀かもしれないと思うのは、まず「たちあがれ日本」という名前が、悩んだ挙げ句今日決まったってことになっているが、10日発売予定の「文藝春秋」の今月号にすでに載ってるらしいんですよ。ゲラを見ただけですから最終的な確認はできないですが、ゲラの段階では「たちあがれ日本」って名前が入ってるわけですよ。だからずっと前にほんとは決めてたわけですね。
それとも関係してですよ、与謝野さんが自民党出るきっかけになったのが、谷垣総裁がつい先日、新体制を作るつもりはないと言ったから、呆れて決意したんだとなってますが、いや、そんなことはない、もっと前から周到に巧妙に作られていった動きだと僕は思ってます。というのは、ひとつは、関係してるメンバーが2年半前のある事に直接だぶってる、つながってる。福田内閣の例の大連立ですよ。あの時、大連立で小沢さんと福田総理をつないだ人っていうのは、与謝野さん、その人なんです。それから実は石原慎太郎さんやナベツネさんも大連立構想に関与してた。
そして当事者の一人は小沢さんですが、その小沢さんだけが今回、姿現れてないように見えるんですよ。ところが、やっぱり衣の下から鎧が見えるってやつで、ちらちら見えるんですよね。というのは、4月3日(土)に京都で鳩山総理と小沢さんが稲森さん(京セラ)をはさんで3人で、突然じっくり1時間ちょっとに渡って会談したじゃないですか。あの会談、他の話題もあったかもしれないけれども、僕がつい最近聞いた限りで言えば、あの時に小沢さんから鳩山総理に、実は与謝野さん通じて、自民党に対してある種の工作って言葉は使ってないかもしれませんが、働きかけをしてるという報告があって、で、鳩山さんは驚いたというふうに聞いてるわけですよ。
ところが、鳩山さんが驚いたっていうの、僕は本当かな、ひょっとしてそれも演技かなと思うのは、与謝野さんと自民党割った仲間の中に園田博之さん、いるでしょ。この園田さんは実は鳩山総理ととても親しい。携帯電話で直接話してる仲間です。この園田さんは実は民主党の前原さんや枝野さんとも親しいので、ということは3日に小沢さんが鳩山さんに説明した時に、鳩山さんが全然知らなかったって、おそらくないだろうと。ということは、これ単に自民党から何人か年配の方が割って出た、平均年齢が70近いというような話だけじゃなくて、非常に裏に含まれたものがあって、まだそれが全然表に出てきてないという話だと思うんですよ。
もう一つ、皮肉なことを言えばですね、昨日会ったある財界の政治担当の方が、「これって『新党たそがれ』だよね」とおっしゃったんですよ。これはその財界人がいかに頭良いか物語るネーミングですが、僕はしかし、いや、そんな単純なものではないんじゃないでしょうかと言ったんですよ。たそがれた人だけ集まってるんじゃなくて、本当はそう見せかけて、実は中堅・若手に対して揺さぶりをかけていく、それがあると。ところが、残った自民党の側で、たとえば舛添さんが全然除外されてるわけじゃないですか。舛添さんは大変計算高い人だから、単に仲間はずれになったことじゃなくて、その舛添さんがたった今、たとえば若手の世耕弘成さんと組んで、実は新しいグループを立ち上げつつあるんですよ。世耕さんはこれ東京では言明したと思うんですけどね。
それを全部合わせると、この件だけで番組やるわけにいかないから、最後に一個だけ言えば、皮肉なことが起きるかもしれない。というのは、今なんとなく旧自民党が取り残されて、そこに谷垣さん、大島幹事長がいて、悲しいねって雰囲気になってるじゃないですか。ところが5月の連休明けに、ひょっとしたら自民党の中でクーデターが起きて、谷垣さん、大島さんだけが追放されて、残ったのは中堅・若手で、いわば自民党を乗っ取ると。この動きに関係してる人がね、実は舛添さんだけは60歳超えてるけれど、たとえば安倍晋三さんはまだ55ですよ。そしてたとえば石破さんは53なんですよ。石原伸晃さんは52ですね。さっき言った世耕さんは47なんです。こういう人が古い自民党を乗っ取って、突然そっちが新しくなるってことまであり得る。
(そうすると「たちあがれ日本」は5人になりましたけど、それ以降は追随するという動きがあまり見られないっていう…)
だから中堅・若手の取り合いになっていくわけですよね。で、舛添さんはおそらくこっち側に行った方が有利だと見て、出ないわけですよ。ただこれはね、最初に言った通り、新しい動きっていうのはダイナミズムを呼ぶから、あえて申せば、幕末にあまり比べたくないけど、長年政治見てきましたが、これほどの、自民も民主もね、たとえば民主がこれだけ大きな勢力持ってるのに、その中にもこう実は分かれていて、ごちゃごちゃになりつつあるのは、悪い面ばかりとは思いません。
(幕末で思い出したが、鳩山邦夫さんはどうなる?)
鳩山さんは前に「アンカー」で申した通り、秘密の会合には出てますが、肝心要のところは知らなかったんじゃないかなと。お兄さんからも知らされてなかったんじゃないかなと。ただ、邦夫さんはおそらくどっちかにはつくと思いますよ。今むしろ自由な立場にいるわけですからね。
…………以下、“ニュースDEズバリ”橋下知事と討論
「外国人地方参政権」の部分のみ全文起こし…………
山本浩之
「じゃあ最後のテーマです」
青山繁晴
「はい。あの、これはどうしても聞きたいんですけど、外国人地方参政権についてですね、どうお考えなのかズバリ…」
橋下徹
「いや、僕はあの、やっぱりこれはもう国が決めるべきことだと思ってます。で、ただ、大阪の場合には、在日韓国人、在日朝鮮人が多いという特殊事情もありますので、そこに対しては一定の考えは必要でしょうけども、ただ僕は、これやっぱりもうほんと国のね、もう根幹に関わることなので、そんな簡単に結論が出る問題じゃないんで、今の民主党さんのこのスピードで結論を出すのは、これは絶対猛反対。絶対反対」
青山繁晴
「ただ、まあこれは国が決めることと言いながら、実は地方の参政権の問題だから、当然、自治体の首長の発言は非常に重いと思うんですよ。それで今の橋下さんの発言で、僕は一番違うと思うのはね、在日朝鮮人の方々、在日韓国人の方々の問題よりも、問題ではなくて、むしろ、在日中国人の方々の問題なんですよ」
橋下徹
「あっ」
青山繁晴
「ご存知の通り、中国人の方がもうはるかに増えていて、それから歴史的にもね、移民政策によって中国は、たとえばチベットやウイグルを自分のものにしてきたわけですから」
橋下徹
「そういう人たちに参政権を与えるのは、それは反対ですよ。僕はだから特殊事情で、在日韓国人…」
青山繁晴
「じゃあ特別永住者だという…」
橋下徹
「特別永住者だけです。特別永住者だけです。そこに対する配慮は必要だと、僕の今、大阪の長としてではですね。それ以外の外国人はそれは絶対反対ですよ、それは」
青山繁晴
「ああ、これはでも初めて今、おっしゃいましたね。ということは、少なくとも民主党が用意してる法案とは違うってことですよね」
橋下徹
「あれ、民主党、特別永住者に限ってないんですか…」
青山繁晴
「限ってません」
橋下徹
「それはもう、それは反対です。それは反対」
青山繁晴
「なるほど」
橋下徹
「それはもうやっぱりね、民主党さんはね、日本国、日本国民というのを忘れ去ってます。あの、子ども手当にしてもね、外国の方にもう、外国の子どもに渡すとか、こんなのやっぱり日本国、日本国家ってものは絶対大切」
青山繁晴
「はい」
山本浩之
「はい。もう一回コマーシャル。はい」
____________________________内容紹介ここまで
青山さんGJ!!(≧∇≦)
ご自身のブログで事前に「橋下さんは、外国人地方参政権についてまだ公式にはあまり発言されていないとのことですが、これも聞いてみたい」と書かれていたんですが、残り時間がほとんどない中、よく聞いてくれました。
特別永住者に「配慮」するというのは、大阪府知事という立ち位置ではある程度は仕方ないのかもしれませんが、ただ、橋下さん、民主党案の中身を知らなかったみたいですね。あまりこの問題に興味ないのかな?
あと、気になる新党「たちあがれ日本」ですが、もし青山さんの言う通りだとしたら、何かこの先、どえらいことが起こりそう!?
いずれにしても、参院選もだんだん近づいてきてることですし、争点をはっきりさせるためにも、国民に分かりやすい形でやっていってほしいです。
※拙ブログ関連エントリー
・【一覧】「アンカー」青山さんコーナーテキスト起こし
※参考リンク
・ON THE ROAD 青山繁晴の道すがらエッセイ
青山さんのブログです。ご本人に直接コメントが送れます。
・誰にも手渡してはならない自由意志
拙ブログで紹介しきれなかった青山さんの発言を起こして下さっています。
★このブログが面白かったらクリックして下さい→
★ご面倒でなければこちらも→
「島根県の竹島英文ページを検索に引っ掛かり易くする作戦」もよろしく。
takeshima dokdo dokto tokdo tokto
________________________________________________
★トラックバックを下さる方へ
お手数ですがこちらに一度目を通されてから宜しくお願いします。
★この記事へのコメントは現在受け付けておりません。
読者様向け掲示板にて宜しくお願い致します。
- | trackbacks (0) | Edit