NHK高知県のニュース 高知放送局
ツキノワグマノの行動範囲調査
絶滅のおそれがあるとされる四国のツキノワグマの行動をGPSを使って詳しく調べたところ、季節によって行動範囲を変えている可能性があり、調査を行っているNPO法人は、保護対策の検討に役立てたいとしています。
四国のツキノワグマは、現在、高知県と徳島県にまたがる標高1000メートル以上の山間部に数十頭だけが生息しているとされ、環境省は、「絶滅のおそれのある地域個体群」に指定しています。高知県須崎市のNPO法人、四国自然史科学研究センターでは、平成24年9月、3頭のツキノワグマを捕獲して、GPSを使った記録装置をつけて山に放して、行動範囲などを分析しています。これまでの調査で、捕獲直後は、エサを探して広い範囲で行動していましたが、山の木々が実をつける秋は、ドングリなどをとるため狭いエリアにとどまっていることが新たに分かったとしています。四国自然史科学研究センターの山田孝樹さんは、「冬眠前の秋には、エサになるドングリなどが豊富にある森を見つけてとどまっているとみられる。今後も調査を続け、四国のツキノワグマの保護対策を検討したい」と話しています。
12月30日 10時51分
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