'12/12/29
低床バス、固定ダイヤに 呉
呉市のバス事業を4月に引き継いだ広島電鉄(広島市中区)は、不規則になっていた低床バスのダイヤを固定した。譲り受けた旧市営バスを自社カラーに塗り替える作業が終わり、車両繰りがつくようになったため。車いす利用者から「どの便が低床バスが分からず不便」と改善を求める声が出ていた。
同社が市内17路線で運行する137台のうち、ノンステップかワンステップの低床車両は64台。平日1349便、土曜1132便、日祝日1032便の半数余りで運行する。
時刻表にも低床バスの出発時刻の前に白い星印を付けた。市内に約800カ所ある停留所の時刻表の時刻も四角で囲み、一目で分かるようにした。
旧呉市交通局は、低床バスを決まった便に割り当てていた。しかし同社は、青い旧市営バスの車体を順次緑に塗り替えていたため、日によって低床バスを充てる便が変わっていた。
呉市車椅子九嶺クラブの中塩美晴会長は「時刻表の表記がなくなり戸惑っていたが、外出しやすくなった」と喜んでいる。
【写真説明】JR呉駅近くのバス停に到着したノンステップバス