台湾侵略計画
台湾の人というのは日本とか、日本の物とか、日本人とかが 大好きだ。
いや、もちろん100%がそうなわけではなくて
(当たり前だ。それが出来るのは完璧な社会国家だけだ)
ボクは日本よりもアメリカ!
アメリカのラップミュージックが大好きなんだ!
と言う 若者もいれば、
戦争の話を持ち出して、鬼畜日本が何をしたか
という話を真面目にする爺ちゃんも
私は知っているのだが、
道を歩いていて
ギャーギャーチビ二人を叱りつけながら歩いている
日本人(私)に
やっぱり台湾人の人は暖かいのである。
まだまだ、「日本人金持ち」の神話が廃れない海外で
買い物するたびに、「アリガト」「サヨナラ」
なんて
言われるのは珍しくない事だが
バスの中で席を譲られて
5回に一回はと言う位の確率で
日本語を公用語としない
この海を渡ったこの場所で
「こっち、座って」
と言われ
譲られたらこっちが申し訳ないくらいのばあちゃんには
「その小さいお子さんを抱っこして上げましょう」
と言われる。
道を歩いていれば、
「ボク何歳?」
なんて聞かれるのは 日常茶飯事である。
歴史的に日本語教育を受けた時代があった
と言っても、
50年以上も前。
いまだにそれなりに日本語が受け継がれていると言うのは
やはり、日本を好きでいてくれるからに違いない。
今日もうちのお向かいの上のうちからは
日本語がチラホラ聞こえてくる。
婆ちゃんがお友達婆ちゃんを連れこんで、
お茶を飲みのみ話しているらしい その言葉は
確かに台湾語(=福建語)なのだが
聞こえてくるのはこんな感じ。
「ちょっとアンタ、######## だめだめ#######」
「違う違う ******* * ****もう少し****干し方考えて」
ちなみにこれは、適当に作ったのではないのですよ。
メルマガ作成の為、婆ちゃんコンビの話し声が
聞こえてきた所で、
私ったら、
洗濯止めて、一生懸命メモしたのですから。
以前にも紹介した事があると思うが
台湾語とは台湾独自の言葉なのではなくて
中国は福建省の言葉である。
蛇足だとわかっていながらつけたさせていただければ
普通「中国語」と言って皆さんが思い浮かべる
「ニーハオ」や「シェシェ」は
中国北部、北京当たり
で話されている中国語の一方言である。
公用語として学校で習うのもこの言葉だから
この北京語がわかれば中国のどんな地域に行っても
コミュニケーションはまあ、取れるのだが
でも、地元民同志で話すのはやっぱり地方の言葉であって、
これがまたさっぱり解らない。
有名所で言えば
香港で使われている広東語もそうだけど
この地方言葉、日本語の標準語に対しての
関西弁とか東北弁見たいなものと思ったら大間違い。
同じ「漢字」という表記でもって表す事の出来る
言語というだけで、
その差は 北京語が英語だとしたら、
他がドイツ語フランス語に
値するくらい全然違うのである。
と言うわけで台湾語(=福建語)は今もって
さっぱりわからない私だが
それでもこの言葉には愛着があるのは
やはり多くの日本語が使われているからだろうなあ。
「ドライバー」
「トラック」
「運ちゃん」
「一番」
「あそび」(機械の結合部の余裕という意味で)
これらの言葉はどう見ても日本語(もしくは和製英語)なのだが
それらは台湾語として立派に市民権を得て、
ここ台湾でも普通に使われているのである。
もちろん日本の台湾統治時代の名残であって、
福建語には存在しないこの言葉達のお陰で
台湾語はとても私達に身近に語りかけてくれるのだ。
(そのわりに全然使えないけどね)
もちろん、大人の教養から子供の教育まで
もし外国語をやりたいと思えば、
いくら日本好きの台湾でも
それはもちろん英語である。
その学校の数たるや、只者ではない。
犬も歩けば棒に当たるどころか、棒につまずく。
いやいや最初のうちはつまづいていたとしても
あまりの多さに、
犬の方だって、いいかげん知恵がついて
よける方法を覚えるよ。
と言うくらい、ある。
そして、たぶん他の国では見られないだろうと思うのが、
大手のチェーン語学学校から個人の学校まで
「美日語レッスン」
(美はアメリカの事、アメリカは美国。日本の米国と一緒で
アメリカに対する漢字の当て字から取っています)
つまり英語と日本語の授業があるのをうたう所は少なくないのだ。
話に聞くところによると
やはり英語の授業を受けに来る生徒のほうが
多いらしいが、
日本語も負けてはいない。
汚い、態度が悪い、環境が悪いと言うイメージで
くくられる事の多い中国系のイメージのせいか
きれいで、清潔で、礼儀正しいという
私にとっては、すでに死語かもしれないと思われる
イメージを持ってもらえる日本は
清潔、勤勉系の台湾人の憧れなのだ。
と言うわけで、もしかしたら日本統治時代を懐かしむ
ジイちゃんバアちゃんしかいない様に
思われるかもしれない
日本語クラスも、ちゃんと繁盛しているである。
そして、繁盛していると言えば、 日本の製品。
あぁ、SONYとか、TOYOTAとかね。
なんて思われた読者の皆さん。
まあ、それもそうなんだけどね。
ここ台湾に限っちゃ、そんななまっちょろいもんじゃないのよん。
先週の終わりにも触れたSONYやTOYOTAは
ここでももちろん定着したブランドだ。
アメリカ映画でよく見る、動くんかい?!と思えるボロ臭い車が
TOYOTA だったり、
ジャッキーチェンとアクションを共にすると言えば
MITSUBISHIが当たり前なように、
日産もマツダもFUSOも当たり前に走っている。
ソニーと言えば、今や世界のPSでしょう。
もちろんVAIOもMP3もあるけれど
果たして、こちらの道は
独創的に平らじゃないせいか
居住空間がタイルとか大理石という硬さのせいか。
女性の体を思わせるようなしなやかなデザインや、
やさしい心遣いであろう、細かい機能を重視する
こだわりの人以外は
ちょっとやそっとくらい、
落しても欠けても壊れない
台湾やその他のブランドがなかなか人気なのだ。
それに反して、PSは類似品の無い独立商品ですから。
そのゲームの種類の多さと面白さとで
他のゲーム機器なぞ、ふっ飛ばしてしまうパワーを
持っていますから。
こちらもまた子供の数だけゲーム機があると言っても
過言ではなく。
テストの成績1番だの、塾の成績一番だのと言っては
今日もご報美用にラッピングされていくのだ。
洗濯機や電子レンジ、食洗機などの家電を買いたければ
SANYOもNATIONALもSHARPも当然のチョイス。
電気ポットも今では国産ブランドでかなりの機能が
期待できるが、ほんのちょっと前までは
カップラーメンのお知らせ機能がついているなんて
日本物だけで、
象印もタイガーもちゃんとおすまし顔で量販店に鎮座しているのだ。
こうして、デパート1階の資生堂、KOSEから
8階はトイレのTOTOまで、
果てにはデパートの特別売り場に
日本直送のかに…じゃなくてスペシャル矯正下着から
一個1万元(!!!)の石鹸まで
それこそピンからキリまで
ゆうに100を越える日本の会社がこの九州程度の
台湾に支社を置いて商売しているのである。
ま、軽く100社と言ったけれど、これがどう言う感じかというと。
巷には日本の製品があふれている。
一番手軽なのはやはり日系のデパート。
なんと行っても驚きなのが、そのデパートの多さ。
もちろん日系以外のデパートもあるけれど、と前置きしてから
言いたいのだが、
日系のデパートは本当に多い。
三越なんて10店舗だよ。10店舗。
その内の4店舗は、ここ台北にあるのだけれど
台北って大体香港と同じ位の大きさ。
その香港(大)の大きさに4店舗って恐ろしく多くないだろうか?
もちろん、「台湾は三越が仕切っている!!!」と言うこともなく
SOGO(こちらはまだまだ健在。日本がまだ権利を持っているか
どうかは、わからないけれど)も
高島屋も
もう10年選手でここで儲けちゃっているのである。
ここまで来ると、そこまでがんばって商売しているデパート業者と言うより
それが全てにおいて潰れないよう買い物している台湾人のほうが
すごいと言うべきかもしれないが。
と言う理由で、日本人が海外に行って
(他の国の人もそうであろうとは思うが)
一番恋しいであろう食物も、
海外輸送が比較的簡単であろう缶詰瓶詰めはもちろんのこと、
のり、とろろこぶなどの乾燥物、
そして固焼きせんべいからかりんとうまで
日本を懐かしみたくなっちゃうようなアイテムが
なんの事はなく、手に入ってしまうのである。
もちろん本日の夕食は簡単に出来合いのお寿司でも…
と思えば、わざわざお高い日本のレストランに足を運ばなくても
デパ地下スーパーのお寿司が現地調達のお安い値段でかなり行けるし
(個人的には、これまた三越が一番おいしいと思う)
久しぶりに、たらこと塩辛ともずくで一杯なんで事も なんの問題もないんだなあ、これが。
ケンタッキーやマクドナルドと並んで、
モスバーガーが当たり前のように子供のチョイスの中に
入っている。
吉野家なんてわざわざ言う必要はなく、
今日も単身赴任や、出張で、日本を恋しく思っている
殿方や姫のおなかを満たしている。
世界のコンビニ、セブンイレブンは当たり前でも
セブンイレブンにDHCのコーナーがあるのは
日本と台湾 位なんじゃないだろうか?
DHCは日本だけでなく、台湾でも店頭販売、
24時間サービス
を展開しているのであります。
愛用の化粧品が帰宅してから無くなっていた事に気づくなんてことは
良くあること。
そんな男女(女性に、と言いきれないのね。今は。コンビニでも男性用
置いてるし)
にDHCはここでもやさしい(笑)
そう!そのコンビニだって、コンビニ密度世界一を誇る
ここ台湾ではセブンイレブンどころか、
ファミリーマートも
ニコマートもちゃんと、あるのである。
(そういや、そのコンビニ密度って、本当すごい。
私は台北なので、都市部在住ではある事は断らなくては行けないが
でも、全くの住宅地にもかかわらず、
夜中「あ…明日のパン無い」なんて
面倒くさい気持ち全開でも、
「…歩いて行ってくるか」と許せる距離に
セブンイレブンが3件、
ファミリーマートが2件と言う多さ)
儲けてるね〜。世界のコンビニ。
(しつこくあるのはアジアだけ??)
でも、DAISO(1個50元=150円強)に行っておわん買って、
ドラッグストアで、松たか子ちゃんが微笑んでいるところの美白グッツ
買い、
明治のチョコレートをかじりながら、
午後茶のお茶請けにミスタードーナッツに並んだからと言って
(台北に今のところ3軒ある。まだ新しいので30分は並ぶ!!)
日本の企業を制覇したと思ってもらっちゃぁ、困るのだ。
日本でも何度も放送されているらしく
(その上、宣伝か?!台湾特集の番組も増えているというじゃないか?!)
ご存知の方も多いと思うが
台湾で今年(2005年)10月をめどに開通を予定している
台湾高速鉄道は、日本の700系改造型新幹線を持ってきて
走らせる。
この新幹線によって台北高雄間で現在最速(自強号)の
4時間30分程度と言うごゆっくりさんから、
一気に90分あまりと言う早さに短縮。
自強号のあまりの遅さに、 高いお金(2倍以上)を出しても、速さが命!の
飛行機組から
この際「どうせならごゆっくり行くか」で
前日夜中から旅行気分での高速バス組まで
(とは言っても予定時間は5時間くらいなのである)
全ての民の期待の星。
次代のホープなのである。
台北高雄間。
日本で言うなら新大阪から広島くらいの距離。
台湾ホントに小さいねぇ。
で、実を言うと日本ではこの距離を700系より古い500系を使って
74分と言う速さで走っている。
それなら700系を使っても90分ってこたぁ、
日本側、中古車ならぬ、
中古新幹線の売りつけか?!
(それでも驚かないくらい、こちらには
どう見ても
中古で持ってきたなと言う感じのFUSOショベルカー
とか、
韓国の路線バスだったらしいのが公共バスで走っているけれど 笑)
と思いきや、トンでもないない。
新大阪から広島間の途中停車駅はただ一つ。
それに比べて、台北高雄間はなんと九つ。
その、9回も繰り返される、減速加速、停車時間を合わせても
90分で済ませられるのは、 ひとえに700系改造型、
つまり台湾特別改造バージョン!!の
なせる技なのである。
やっぱり、すごいね!日本!!(チャチャチャ!!!)なのだ。
なんだか説明臭いことで話は長くなってしまったが
この新幹線事業、
4500億元(1兆6000億円)をかけた
国を上げての大事業なのだ。
「新幹線走らすの?? じゃあ700系なんてドウ??
良い?? じゃぁ500億ね!
(って、実際いくらか知らんが 笑)」
で話が済むわけがない。
高架橋やトンネル作り、もちろん線路だって。
日本企業が来て技術指導せにゃならん事は山とある。
と言うわけで、
三井、三菱重工、東芝、川崎、三菱商事、丸紅、住友が
系列会社を引き連れて、ここでも一大事業を展開しているのであった。
そうか!
食べ物や日用品、電化製品だけ出なく、
こんなところでも
日本の企業はがんばってるのだなと
改めて感じさせてくれる台湾新幹線。
だが、もちろん当たり前な事だが新幹線だけが
日本の自慢できる建設物ではないのだ。
昨年オープンした、台北の新名所「美麗華〜Mira Mar〜」は
言ってみれば、まあ普通のデパートなのであるが
なんで新名所なのかというと
「アジア」で「屋上式」に出来た物としては
2番目に大きいという観覧車があるからである。
それにしても、世界一なり、アジア一なりなら解りやすいのに
この条件の多い、
微妙な位置付けって、
かえって高いのか、普通なのかわからん(笑)
わかっているのは、直径70M、最高度100M。
よこはまコスモワールドの観覧車よりも低いと言う事だ。
この観覧車もまた、日本の泉陽興業が台湾まで来て
作った物なのさ。
この泉陽興業。知らないのは私だけ?
実は上海市は錦江楽園作りに参加していたり、
葛西臨海公園のこれまたでかい観覧車を作っている
アミューズメントパークのプロフェッショナルであった。
話はこれで終わらず、泉陽興業は
この2月には無事に
台湾統一企業と契約を交わし
高雄に新しく出来るショッピングセンター
「夢時代」に
これまた新しい観覧車を建設するそうだ。
これが!!
南北の横綱とも言える台北市と高雄市は、
何かにつけ
「向こうより高いビルを」とか「向こうより最先端の技術を」とか
競い合っちゃうのが好きなのだが
そんな中「夢時代」に建設される観覧車は
建設費2億、直径50Mと少々小ぶりではあるが
建設する屋上が9階であるため
最高高度は台北のそれより2、5Mほど高い!
という
なんとも両市の面子を保った物なのである。
誰が考え付いたか知らんけど
もし泉陽興業さんのアイディアであるなら
アミューズメントだけでなく、商売の上でも
プロフェッショナルだねえ!
と言う感じである。
さすが経済大国日本。またの名を「遊園地密度世界一」。
まさか、こんなところでも日本が商売しているなんて 私は想像もしなかったよ。
そういや、長い間、ここ台北市民の希望、
いや 台湾全省民の希望であるドーム球場にも
ちゃんと日本の企業は介入している。
台湾にも海外のようなドーム球場をと言う話が出ているのは
さして不思議な話ではない。
台湾もまた、野球結果がそのまま賭博になるくらい
プロ野球は盛んなのである。
まあ…盛んなのは野球でなくて賭博だろうと言うくらい
バスケットのNBAなら試合結果から誰がダンクを決めるかまで
サッカーのワールドカップなら何点差で勝つかなんてことまで
そして挙句の果てには次のローマ法王は誰か?
なんて言うのも立派に「賭け」られるのである。
まあ、こう言う大きなイベントが賭けの対象になるって
台湾に限った事じゃないけどね。
私はどうやるのか知らないが、
知る人はせっせと電話をかけては
賭けの状況から予想までを聞いて
悩みに悩んで、
そこに万単位のお金をつぎ込んでいるようである。
どこの国でも、信じる者の気持ちは大きいと感じる私。
なぜにそんな事に万単位のお金をかけられるのかがわからない。
話が思いきりそれたけど
まあ、賭博の話抜きでも、
台湾はプロ野球が十分熱いのだ。
野球場と言えば、全天候型のドーム式が当たり前ともいえる昨今、
野球好きの台湾人たちが台湾にもドームを!!
と叫ぶのは何らおかしい事ではないのである。
と言うわけで、
なんと設計は札幌ドームなども手がけた
東京大学名誉教授の 原広司氏、
そして施工は竹中工務店と言う事で
これまた日本尽くしのドーム建設が予定されて
…いた。
そう、残念ながらこの案は、双方の意見が合わずと言う事で
建設にまではいたっていないのだ。
実を言うと台北ドーム球場と言うのはもう足掛け10年に
なろうかという案。
ただでさえ狭い台湾狭い台北。
それなりに交通の便も良い立地にドーム球場なんて
でかい物を立てるのは難しい上に
色々政治的事情も絡んできて、未だに土地誘致さえ
ままならないのであります。
建設予定地には台北は松山タバコ工場跡地と言われてもう久しい。
行政院もやっとその土地で建設案を批准したと言うし
土地獲得問題や、隣接する空港との問題などをうまくクリアして
せっかく原広司さんに設計してもらった
東京ドームより福岡ドームより大きいという
立派なドーム球場を是非とも実現させて欲しい物である。
こうしてこの話を書き進めている間にも、
たこ焼き「銀だこ」限定販売が出現し、
とんかつ「新宿サボテン」が
…ちょうど良く「食事時」に食べようと思ったら
一体、何時に並んだら良いんだろうと言うくら混んでいて
カツサンド「浪漫亭横浜」に至っては、
最後尾の人は一体何時
カツサンドが手に入るのか?
と言う位行列している。
ちなみに上記の三つで私が知っていたのはサボテンだけ。
銀だこに至っては、ボケるつもりはなかったのだけれど
「行ったけど買えなかったわ〜」と言う人に
「なにそれ?刺身の特売??」と言ってしまい大爆笑された。
大爆笑されようと、流行っているのよ!おいしいのよ!と
言われても
知らん物は知らん。
と言う事で、そんな世間知らずの私は思うのだ。
「従日本来的」(日本から来た)モノだったら
ゴミでも売れそうな勢いだぜ…とね。
台湾が親日といわれてもう久しい。
親日の理由は鄭成功(母親が日本人。幼名 田川福松)が
オランダから台湾を開放したからでもなく、
日本統治時代の治安がとても良く、
今も残るようなしっかりした建物や、
交通網を残したからでもない。
その頃を知る人は、
おはぎを分けてくれた近所の日本人女性はやさしかったが、
軍の人間は死ぬほど怖かったと言っている。
いきなりやってきて、従わない物は容赦なく叩き、
わかりもしない日本語を強制した日本人は
やっぱり憎い対象だったのだ。
それがなぜに親日に変わったか。
そんなの簡単。
その後に来た国民党軍(中国)が恐ろしいほど
悪かったからである。
ちなみにその様子を、こっちの人はこう言う。
「犬が去って、豚が来た」
犬(日本)支配もやだけど、豚(中国)支配なってみて、 犬の方がましだとわかった。
単に比較の問題で日本が良い方に格上げになっただけなのに、
今の親日を考えると、経済効果も大きいだろうし、
いやあ、棚からぼた餅だよね。
だって同じ事をしていた筈なのに
今の中国や韓国の日本に対する激しさってすごいでしょ。
そう言う意味じゃ、事台湾に関しては、
中国国民党
台湾荒らしてくれてありがとう、と言う感じである。
ふと、統治時代の日本のことを考えてみる。
あの頃の日本は、この土地も日本にしたかったんだよね。
でもって、ここに住んでいる人達に日本式に名前をつけて、
日本式の教育を受けさせて、日本人にしたかった。
詰まるところ、海岸を埋め立てる事をせずに
日本の領土を広げて、
ついでに「生めよ増やせよ」キャンペーンをせずに
人口を増やし
更なる経済成長を遂げたかったわけだ。
とはいえ、日本敗戦国。
そうな壮大な構想も、偏に風の前の塵に同じ〜、ってか。
平家だけでなく、日本もまた
おごれる人も久しからず、唯春の夜の夢の如し。
の筈なんだけど、本当にそうかなあ。
台湾はご存知の通り、現在国としは認められていない。
独立した経済体制を持つひとつの地域とでも言おうか。
独立国と言う「器」が欲しくなかったわけでは決して無いだろう。
それがかなわなかった分、器より中身と思ってがんばってきた
成果が今の台湾だ。
中身が大事と言う、骨のある台湾人は今だって少なくない。
そして、ふと気がつけば。
この間、ゴミ捨てに行ったら、隣り合わせたおじさん二人が
日本語で話していた。
難しい単語もよく知っているようだったが、
話し方の感じからして
100歩譲っても日本人ではない。
かといって、日本統治時代を知る人と言うほど、年配でもないので、
どう見ても、趣味でやっている日本語学習。
スクール友達とは
すっかり日本語会話と言う所だろうか?
同じ国の人間が、母国語を使わずに、外国語で会話する。
日本人には出来なさそうだが、以外にこちらの人は恥かしく
無いらしい。
日本に留学経験のある陳さんは「英語名」は「みどり」である。
それは、英語名ではなくて、日本名だろう?と思うのだけれど
その辺りは、どうやら
難しい発音の中国語名に替わるもの=英語名
のような
定義があるので、こだわらないようにしたい。
ちなみに私には同じように「なみ」さんとか「りえ」さん
という知り合いもいる。
もちろんこういう覚えやすい名前を言われると、
私には彼女達の中国名がさっぱり覚えられず、
携帯に入っている、彼女達の電話番号もこれで登録だ。
日本に短期留学をすると言うお嬢さんが
さわりだけで良いから日本語を教えてくれと我が家にやってくる。
そんな彼女のリクエストは彼女に「日本語名」をつけれくれ
と言う事だった。
ちなみに彼女にはアンという英語名があるので、
アン、もしくは本名で良かろうと言ってみたけれど
それじゃあ、本人いわく「変だから」と聞かない。
いや、日本名なぞあるほうが変なのだと言ってみても通じない。
彼女の本名は日本語読みするのには無理があったので
アン、安、杏、と考えて、杏子じゃドウだと聞いたら
○子なんて、そんな古臭い名前は嫌だと言われた。
良くご存知で(笑)
ちゅうか、悪かったね。○子世代だよ。わたしゃ。
全くそんな事まで良くわかっているなあ、と呆れもしたが
こんな若い子がそんな事までわかる程、
日本に詳しいのか と、うれしくもあった。
日本の物を愛し、日本の言葉に興味を持ち、
老いも若きも台湾の人は日本に好感を持っていてくれる。
そして、実を言うと、
台湾と商売をして(対台湾貿易で)もっとも儲けている国は
日本なのだ。
最近の統計でわかった事だが、これは半数以上の台湾人でさえ
認識していない。
なんと70%近くの人が、アメリカだと
思っているのだ。
それほどに、日本は、台湾にとって、「普通にある」存在なのである。
そして、今日も盛況、東京ディズニーランドであるが、
ここに訪れるガイコク人も一番多いのは台湾人。
これは、実際すごい事であると思う。
現実に今、日本は、軍隊を連れてくる事をせず、
強制する事をせず、
確実に台湾を日本化している。
考えすぎると、日本は潜在意識に働きかけて台湾を事実上侵略すべく
台湾に輸出する物全てにサブリミナル効果をつけて販売しているのか?
と思いたくなるくらいだ。
いひひ。そりゃ、よろしいですな。
どんどんやって、ついでに「特別商業都市」
(中国怖いから、「友好」には、しない 笑)
なんてどうですか?
いっぱい買う替わりに、関税割引いて、日本原価販売です。
運賃だって、別にたいした事じゃないって。
沖縄からなんて、東京より、台湾の方が近いんだし。
沖縄のちょっと先まで荷物運ぶだけじゃ〜ん。
と言う事で、器は「台湾」、中身は「日本」
台湾侵略計画発動中。
そのネジのひとつとして組み込まれている一主婦たくみの
究極の目的は、
なぜに今もって輸入されない?
カルビーはこっちにも携帯企業があるのに。
カルビーは「じゃがりこ」の台湾販売♪
そして、日本人アーティストのCD
「アジア地域限定発売」
(現地印刷と言う事で、同じものが日本より安い)
よろしく、日本書籍の 「台湾地域限定発売」♪
で、ある。