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蜷川さん演出劇 イスラエルで上演
12月30日 10時0分

蜷川さん演出劇 イスラエルで上演
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日本とイスラエルが外交関係を結んでことしで60年となるのを記念して、演出家の蜷川幸雄さんが平和の大切さを訴えようと演出したギリシャ悲劇が、イスラエルで上演されました。

イスラエルの中心都市、テルアビブの劇場で上演されたのは、戦争の悲惨さを描いたギリシャ悲劇「トロイアの女たち」で、日本とイスラエルが外交関係を結んで60年となるのを記念して、蜷川幸雄さんが演出したものです。
舞台では、日本の俳優とイスラエルのユダヤ系とアラブ系の俳優が共演し、それぞれが日本語とヘブライ語、アラビア語でせりふを読むユニークなかたちで演じました。
先月、日本で稽古が行われたときには、パレスチナのガザ地区でイスラエル軍とイスラム原理主義組織ハマスの大規模な戦闘が起きましたが、そうしたなかでもユダヤ系とアラブ系の俳優たちは互いを気遣いながら稽古を続けたということです。
3時間近くにわたる上演のあと、蜷川さんが俳優たちとともに舞台に上がると、観客から惜しみない拍手が送られました。
観客の女性の1人は「表現のしかたは違っても戦争による苦しみは同じで、平和を思う気持ちも同じだと感じました」と話していました。
中東和平が暗礁に乗り上げるなか、舞台を通じて平和の大切さを訴えたいとしていた蜷川さんも「共同作業で作り上げたものが支持してもらえてうれしいです」と話していました。

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