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ことしの死刑執行7件 死刑囚は過去最多に12月30日 12時5分
ことしの死刑の執行は、3年前と同じ7件となった一方、全国の拘置所にいる死刑囚の数は133人と最も多くなりました。
裁判員裁判で言い渡された死刑判決が確定するケースもあり、死刑制度に対する議論をどのように進めていくかが課題となっています。
法務省によりますと、去年は19年ぶりに死刑の執行がありませんでしたが、ことしは3月に3人に執行されたあと、8月と9月に2人ずつ執行され、1年間の死刑執行の件数は3年前と同じ7件となりました。
また、ことし死刑が確定したのは、山口県光市で主婦と幼い子どもを殺害した罪に問われた当時18歳の元少年など9人で、全国の拘置所にいる死刑囚は、これまでで最も多い133人に上っています。
死刑制度については、国民的議論を喚起したいと、おととし法務省に勉強会が設置されましたが、「存続や廃止についての意見は出尽くした」として、勉強会はことし廃止されました。
一方で、裁判員裁判では制度が始まってからこれまでに15件で死刑が言い渡され、このうち3件はすでに確定しています。
今後も一般の市民が死刑の判断に関わることが予想されるだけに、死刑制度に対する議論や執行などに関する情報公開をどのように進めていくかが課題となっています。
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