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振り込め詐欺の被害額 過去最悪に12月25日 12時53分
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ことしの振り込め詐欺の被害額は、金融商品の取り引きなどを装った手口の急増で、先月までに315億円余りと、年間の被害額として初めて300億円を超え、過去最悪を更新しました。
警察庁は、深刻な事態だとして注意を呼びかけるとともに、取締りをさらに強化する方針です。
警察庁によりますと、振り込め詐欺のうち、オレオレ詐欺をはじめとする従来型の手口の被害額は、ことしに入って先月までにおよそ139億円と、去年の同じ時期より24億円近く増えました。
従来型の手口の件数は去年より減っていますが、被害者の自宅を訪れて現金を直接受け取る手口が増えたことで、1件当たりの被害額が大きくなり、結果として全体の被害額が増えているということです。
また最近は、実体がない会社の未公開株や社債などの金融商品を売りつけ、代金をだまし取る手口が目立っていますが、こうした手口の被害額は176億5000万円余りと、去年の3倍に増えました。
その結果、全体の被害額は先月までに315億5000万円余りとなり、年間の被害額として初めて300億円を超え、過去最悪だった平成16年の283億円を更新しました。
警察庁は深刻な事態だとして、高齢者を中心に一層の注意を呼びかけるとともに、取締りをさらに強化する方針です。
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