5月20日(日)財団法人真田山陸軍墓地維持会のご好意により、日本最古の陸軍墓地である真田山旧陸軍墓地に献花をさせていただきました。
(この写真は、墓地の隣にあった真田幸村公を祭った神社にあった銅像です。抜け穴もありました。)
明治4年に創設され、西南戦争、日清戦争、日露戦争、第1次世界大戦、第2次世界大戦に至る約5300基以上の墓碑や約4万3千余の遺骨を安置している納骨堂があります。また、将校や兵士だけでなく、軍属や捕虜になった方々の墓碑もあります。
真田山陸軍墓地は、先の大戦の敗戦による新憲法の発布、そして国家のために散華された御霊をお慰めすることや遺徳を顕彰することに対する国民意識の低下等の結果、墓地は荒廃した状況に陥りました。そこで四天王寺住職田村徳海師他5名の発起人により「大阪靖国霊場顕彰会(現:真田山陸軍墓地維持会)」が設立されました。現在では、数多くのボランティアの協力によって維持・管理をされています。
風化の危機にさらされている墓地の現状を目のあたりにし、国家のために戦って亡くなった方に対し、国家・国民はどうするべきなのか?多くの国民は、日本のために命を懸けて戦った人たちに対し、その人たちがいたことも知らず、何の思いもなく、只々、平和を享受していて本当にいいのか?元自衛官として、いろいろな思いがこみ上げてきました。
国家の命により、若くして戦場で散華された方には、結婚もせず、子も持たず、したがってもはや身寄りのない方がたくさんおられます。今、私たちが享受している幸せな生活、豊かな生活は、国家のために殉じられた方々の尊い犠牲を礎としてあります。戦争の善悪とは別にして、私たち日本人ひとりひとりが国家のために戦い散華された方々の遺児として、御霊をお慰めし、その遺徳を顕彰することが求められています。