Updated: Tokyo  2012/12/30 10:29  |  New York  2012/12/29 20:29  |  London  2012/12/30 01:29
 

財務相:日銀総裁人事は「組織運営・語学力」など鍵-学識者に否定的

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  12月28日(ブルームバーグ):麻生太郎財務相は28日午後、ブルームバーグ・ニュースなどのインタビューで、来年4月に任期を迎える日本銀行の白川方明総裁の後任人事に関して、「組織運営、語学、健康の3つを兼ねている人が望ましい」との認識を示した。その上で、学識経験者については組織運営の経験がないとして慎重な姿勢を示した。

財務相は「国際会議で1人だけ英語が全くできないからとポツンと立っている日本の代表は総裁としてはふさわしくない。そこのところに自信を持って組織が動かせる人が望ましい」と言明。また、海外出張が増えることから健康面も重視されるべきだとの見解を示した。

経済財政運営については、政府による財政出動と日銀による金融政策を抱き合わせで進める必要性を強調。その上で、日銀が金融緩和を実施して資金を供給しても、民間の実需がなければ効果がないとし、「個人消費と設備投資を促す政府支出が必要だ」と述べた。

そうした民間需要を確実に創出する緊急経済対策を、1月21、22の両日開かれる日銀の金融政策決定会合までに策定すると表明。政府・日銀の連携によって財政面と金融面から景気を下支えすべきだとの考えを明確にした。政府は来月11日にも対策を取りまとめる方針だ。

また、日本郵政が衆院選期間中の19日の臨時取締役会で斎藤次郎社長が退任し、坂篤郎副社長が昇格する人事を決めたことに対しては、「政権交代中にすべきではない。能力があっても必要以上に悪く言われる」と述べ、否定的見方を示した。

記事に関する記者への問い合わせ先:東京 下土井京子 kshimodoi@bloomberg.net;東京 氏兼敬子 kujikane@bloomberg.net

記事についてのエディターへの問い合わせ先:Paul Panckhurst ppanckhurst@bloomberg.net;大久保義人 yokubo1@bloomberg.net

更新日時: 2012/12/28 18:18 JST

 
 
 
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