WBAの世界ライトフライ級とミニマム級の王座決定戦に挑むライトフライ級2位の井岡一翔とミニマム級2位の宮崎亮ら4選手の予備検診が28日、大阪市内であった。いずれも異常は見られず、好調ぶりをアピールした。
井岡がパワーアップを証明した。この日の計測で胸囲は88センチ。対戦相手のホセ・ロドリゲスを1センチ上回り、今年6月に八重樫東と戦ったWBA・WBC世界ミニマム級王座統一戦より2センチ大きくなっていた。
「パワーアップしたかどうかは試合で一番実感できる。今までの練習の成果を出して、試合でパワーアップした姿を見せられると確信している」。国内最速で2階級制覇を狙う日本の軽量級エースは静かに言い切った。プロモーターでトレーナーの父・一法氏(45)は「パンチ力やキレに関してはパワーがついている。必ずやってくれると思う」と期待を込めた。
アマチュア時代に主戦場だったライトフライ級に戻しただけに減量も順調そうで、「調子は非常にいい。いい試合をするためにもやらなきゃいけないことをやって31日に備えたい」と気を引き締め直した。厚みを増した肉体を武器に井岡が2階級目のベルトを巻いてみせる。
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