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米 ニューズウィークが印刷版やめる
12月29日 16時45分

米 ニューズウィークが印刷版やめる
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アメリカで80年近い歴史を持つ週刊誌「ニューズウィーク」の英語版は、今週号を最後に紙への印刷をやめ、来年からはインターネットのデジタル版だけを発行することになりました。

1933年に発刊されたニューズウィークは、「タイム」と並ぶアメリカの2大ニュース週刊誌と言われてきましたが、インターネットの普及が進むなか、去年の発行部数は5年前のおよそ半分の150万部にまで減りました。
このため、ニューズウィークは、来年からはインターネットのデジタル版だけを発行することになり、今週、紙で最後となる雑誌が発行されました。この中では、1960年代に黒人による公民権運動を報道し続けたことや、クリントン元大統領の不倫スキャンダルを巡るスクープ記事などを掲載し、足跡を振り返っています。
「ニューズウィーク・グローバル」のトゥンク・バラダラジャン編集長は「デジタル化により、印刷や輸送費を大幅に削減できる一方、映像や音楽などコンテンツも充実できる。私たちはデジタル時代の先端を行くことにした」と話しています。
印刷版の廃止について、ニューズウィークの本拠地、ニューヨークの市民は「新聞も雑誌も、すでにオンラインで読んでいる。印刷の時代は終わりが近い」と話す人がいる一方、「雑誌を手に持って読めなくなるのは残念だ」と惜しむ人もいました。
アメリカでは、新聞の総発行部数も20年前より3割近く減る一方、オンラインの新聞の読者は7000万人とも言われており、長い歴史を持つ雑誌の戦略の転換が注目されています。

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