第42話 −最終話−
森羅は1日中見せ続けられた姉の凄惨な姿にいたたまれず、マスターの下僕となることを承諾した
替わりに姉、麗華の優遇を約束させ、奴隷の身に堕ちることを受け入れたのだった
拷問用の貞操帯は外され、本来の意味での貞操保護と自慰禁止の為の長期装着用貞操帯に交換された
この後、長きにわたってこの貞操帯は森羅の体から一瞬たりとも外されることはなかった・・・・・
麗華は彼女のもつ女王様気質が考慮され、この地下ハーレムの女管理人に抜擢され、自身のサディズムに目覚めていく
森羅もいつしかマスターの従順な愛奴とし、24時間献身的に仕えるようになって信頼を獲得する
幼い時から過酷な運命の渦に翻弄されてきた姉弟・・・・・・・
今また、別の運命が待ちかまえているのだった
それは、麗華と森羅が優香と出会ってから・・・・大きく変化していくのだ
相原知美は会長の事故死以降、何者かに付け狙われているように思えてならなかった
知美は日々の出来事を日記に書き綴りながら、常に覗かれているような不安な夜を過ごすことが多くなっていく
そして・・・・・・
ついにあの日を迎えることに・・・・・・
優香・・・・
自分の身に迫り来る黒い影の存在を露程も知らず
水産会社の現場でゴム手袋、ゴム長、ゴムエプロン姿で黙々と今日も働いている
「お疲れさまー」
魚臭さとゴム臭に包まれた加工現場の更衣室で着替えをする
「あー!いつまでたってもお魚さんとゴムの臭いにはまいるなー」
「ほんと、ほんと!」
「お給料はいいんだけどね、どうかなりそう」
「ねー!こうして着替えると生き返るよね」
同僚たちの会話をぼんやりと聞き流し、優香はのんびりと椅子に腰掛けている
「優香、お先に〜」
同僚たちがそそくさと着替えをすませて更衣室を出て行く
「お疲れ〜、知美、又明日ね!」
優香はゴムエプロンを抱きしめると、ゴム手袋で口と鼻を覆う
「うーん」
深呼吸をすると
「みんなどうしてこの匂いがきらいなのかな?」
「いつまでも脱ぎたくないし、外したくないのに・・・・・」
暫しの時間、誰もいなくなった更衣室ですごしていたが
「あ、もう帰らないと」
ゴムエプロンを外し、ゴム長を脱ぐとゴム手袋を名残惜しそうに外す
作業着と作業用の綿のインナーを脱ぐ
その下には飴色のラバーで出来たブラジャーが姿を現す
綿のショーツも脱ぐと、やはりブラジャーと同じ飴色のラバーで出来たパンティーを履いていた
「凄い・・・・・」
「1日履いてるから、ムレムレ・・・・・」
苦笑すると、その上からタイトなジーンズを履きTシャツを着てGジャンを羽織る
「さ、帰ろー」
愛用の自転車を転がして、海辺の道をアパートへと軽快に走り去る
夕凪がキラキラと太陽の光を反射して泣きたいくらいに美しい
アパートは鉄筋コンクリート3階建ての作りである、しかし潮風を受けて外見はかなり古そうだ
事実、築40年を経過し、お世辞にもきれいとはいえないのである
そんな、古びたコンクリートの階段を駆け上がると、3階の1室の扉に鍵を差し込む
外観に似ず、中はけっこう綺麗にされている
数年前に、内装だけリフォームしたとのことだ
2LDKで、一人住まいには充分な広さである
優香は部屋に入ると、真っ先にバスルームへ飛び込み、熱いシャワーを浴びる
丹念に全身をボディーソープで洗う
お気に入りのピーチの香がバスルームに漂う
少し、香が強いが、生臭さを消すためにあえて匂が強よめで消臭効果のある物を使っている
湯上がりの素肌の上からバスローブをひっかけて、居間に戻る
作りつけのクローゼットを開くと、キャスターの付いた大きな衣装ケースを2つ取り出す
その1つのケースの蓋を開けると、優香は大きく深呼吸をする
「いい匂い!」
そこには黒革で作られた、様々な服やベルトのたぐいが入っていた
暫く、革に顔を埋めていると、今度はもう一つのケースを開けた
このケースの中には、やはり黒色の衣服らしき物が入っているが・・・・
こちらは革の匂いではなく、ゴムの匂いが充満していた
「うーん!ラバーの匂いも素敵!」
中から、ゴムで出来た服を取り出すと、抱きしめるようにして頬をすり寄せる
「気持ちいい・・・・・・」
「革もラバーも大好き!」
そう、柏木優香は極度ラバーフェチであり、革フェチでもあるのだ
二つの大きな衣装ケースにはラバーとレザー、大量の衣服とベルト類が収納されていた
「さて、今日はどれにしようかな?」
優香は嬉しそうに、ケースの中を物色する
やがて、黒いラバーでできた全身を包むキャットスーツと呼ばれる上着とスボンが一体となっている
ワンピーススーツをとりだした
パンティー、グローブ、ソックス、コルセット、そして全頭を覆うマスクを床に並べる
すべて黒く艶やかな光を放つラバー製の物ばかりだ
まず、パンティーを手にすると、裏向きにひっくり返す
そこには、大小二本の突起物と細いカテーテルがついている、そう・・・
ゴムで出来た2本のディルドゥがバギナとアナルに挿入するように取り付けられているのだ
さらに表に向かって男根と睾丸を模したゴムのディルドゥが生えているのだ
優香は、その内側の2本の突起にたっぷりとローションを塗りつけると
少し、頬を上気させながら足を通す
「うん!」
まず、後方からアナルに挿入していく
「あ、あぁぁぁぁ・・・・・」
「き、きつい・・・・」
アナル用と言っても、かなりの太さをもつため、排泄時のように力んで括約筋を広げる必要がある
「い、いや・・・・・!」
「で、でそう」
ぐっと肛門が開いたかと思うと、ズルッ!とディルドゥが体内へ滑り込む
「あ、あっ!!」
思わず優香の口から喘ぎ声が漏れる
「ふー、入った・・・」
「毎回、キツいな・・・」
「ちょっと太すぎたかな?」
「でも、これくらいが気持ちいいの!」
そう、独り言を口走りながら、今度は前のほうへディルドゥを導く
アナルへの挿入行為で、女性自身はすでにたっぷりと蜜をたたえている
バキナ用のディルドゥをゆっくりと女性自身へ沈めていく
「ああぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・・・・・」
たっぷりと塗ったローションのヌルヌルした感触が体内へ進入し、思わず身震いをする
「い、いやぁぁぁ・・・」
「き、気持ち・・・気持ちいい・・・・・」
そして今度は細いカテーテルを消毒液に浸けると、尿道に差し込む
「うん!」
軽い痛みに眉をしかめる
横についている短いチューブに空気をいれた注射器をさしこみ
膀胱内部のバルーンを膨らませる
少しカテーテルを引いてみて、抜けてこないことを確認
そのカテーテルのチューブを前方に飛び出したラバーペニスの中心に差し込んでいき
チューブの先端がラバーペニスの尿道口か少し飛び出したところで止める
このカテーテルの先端にはプスチックの蓋がついている
次は2本のディルドゥをしっかりと根本まで押し込み、ラバーパンティーをキッチリと引き上げた
「す、凄い・・・」
「お腹の中が・・・・、い、いっぱい・・・・・」
3本のディルドゥ付きラバーパンティーをはいた優香の股間は巨大なペニスを持った男性のようだった
次に、ゴム専用の滑走剤であるドレッシングエイドを内側に塗ったラバーキャットスーツに脚を通すと、爪を立てないように
慎重に上に引き上げる
フロントファスナーは4つのスライダーが付いていて、好きな場所で細かく開閉できる
4つのスライダーを腰の位置まで引き上げ、1つ目を覗いて残り3つのスライダーを下げる
こうして股間のラバーペニスだけが飛び出す形にファスナーを調節すると
首もとまでファスナーを引き上げて全身をラバーで包み込む
やや小さめのキャットスーツは全身をピッチリと締め上げるように密着していく
「ああぁぁぁ・・・・・・」
「この締め付けられるゴムの感触、き、気持ちいい・・・・・・・」
うっとりとしながら、次はソックスを履き、その上から膝上まであるニーハイラバーブーツに脚を通す
ブーツをピッタリと履き終えると、ブーツの太腿の部分に付いているベルトと足首にも付いているベルトを
キユッと締め上げる
ブーツの太腿を絞めるベルトは白いラバーの二本線が入っていて、アクセントとなっている
今度はコルセットだ
厚手のラバーで作られ、ボーンが何本も入っていて、ウエストをしっかりと締め上げサポートしてくれる
後ろは紐で編み上げとなっていて自由に締め付け感を調節出来る構造
前はファスナーになっていて、自分での装着が容易にできる
さらに、ファスナーを絞めた後に何本ものラバーベルトを絞めるように作られている
アンダーバストタイプのコルセットだが、骨盤まで覆うロングタイプだ
キッチリとラバーコルセットを締め上げると、ウエストがギユッとくびれて魅惑的なプロポーションが出来上がる
更に、ラバーマスクを装着する
目と口は開いているが、鼻の部分は呼吸用の小さな穴が二カ所あいているだけである
このマスクは後頭部が編み上げ式になっていて、なかなか自分一人で装着するのはたいへんだ
かなり長い時間、三面鏡の前で後頭部の編み上げに悪戦苦闘する
やっとのことで、全頭マスクをピッタリと装着し終えるとキャットスーツとマスクの繋ぎ目である
首の部分をそれぞれに覆い重ねると、その上から幅のある厚手のラバー製首輪を嵌め
しっかりと首に密着させ、バックルで絞めると、そこにある施錠用の突起を穴に通し、南京錠を掛けてしまう
それが済むと、コルセットの上から幅広のラバーベルトで出来た胴枷を着ける
これも首輪と同じ構造になっていて、南京錠で施錠出来る
もう一つ、ブーツ足首にも同じラバーの足枷を装着し、南京錠で施錠してしまう
勝手にブーツも脱げなくなってしまうのだ
ここまできて、やっとグローブの登場だ
全ての作業を終えると、ラバーグローブを嵌める
最後は、そのグローブの手首に首輪等と同じラバーの手枷を嵌めて、南京錠で施錠してしまう
「ふー」
優香は大きく溜息をつくと
「明日はお休み、今夜から明日の夜までラバーの拘束から解放されないのね」
優香は首輪・胴枷・足枷・手枷のそれぞれを施錠した南京錠の鍵を金庫に入れておいたのだ
小型だがしっかりした作りの頑丈な金庫で、タイマーで開閉ができる
予め、タイマーをセットし、明日の夜11時にならないと金庫の鍵は開けられないようにしてある
つまり、優香は明日の夜11時まで、全身を包むラバーから逃げられないと言う訳なのだ
もちろん、ラバーの衣服だ、引きちぎればそれまでだが・・・・
これは、大切な物を破壊しないと脱ぐことが出来ないと言う精神的な面での抑止力となるのだ
どれだけの時間が過ぎたのだろう、咽の渇きを覚え
冷蔵庫から冷たいビールを取り出し咽に送り込む
フル装備のラバー装着で、スーツの中の素肌は汗まみれになっている
そんな火照った体に冷たいビールはとても心地よかった
冷たいビールを飲み終え
ゆったりと食事を取ると、机の引き出しから日記帳を取り出す
よく使い込まれた黒い革の表紙
そこには特異な性癖をもつフェシスト優香の溢れるばかりの情熱が記されている
ここ数日、日記を書いていなかったことを思い出し、今日の出来事を書き記そうと黒革の表紙を開いた
そして日記帳に目を落とすと・・・・・
「こ、これって!!」
「わ・・・私のじゃない!!!!!」
「知美・・・・の・・・・日記・・・・・」
「ど、どうしよう!」
「い、いつ・・・・どうしたの?!!!」
優香は焦っていた
今、自分の手元にある日記帳は友人、知美のものだったのだ
そして、自分の日記帳はそこには無い
「ど、どうしたの」
「お・・・落ち着け、落ち着け・・・・」
「思い出さなきゃ!!」
優香の心臓は飛び出しそうなほどに激しく鼓動をくりかえしている
「あ!あの時か!」
それは昨日の帰りがけのことだった
日記帳を部屋から持ち出すことは滅多にないのだが、その日はバッグに入れて職場にもっていったのだった
そして、帰り際の更衣室で知美とぶつかってしまい、互いにバックを床に落とし中身を散乱させてしまった
その時、知美のバッグにも同じ日記帳が入っていたのだ
もともと黒革表紙の日記帳は、知美と二人で買いに行った物なのだ
ふたりして気に入って同じ物を購入したのだ
それを・・・・・・
互いに間違えてバッグにしまい込んでしまったようだ・・・・・・
「昨日の帰りに間違えたのだ・・・」
「でも・・・知美は今日なにも日記について聞いてこなかった」
「と、いうことは・・・・」
「まだ日記帳の中を見ていないということか?」
優香はラバーマスクの中に冷や汗をかいていた
「はやく、早く・・・知美の持っている私の日記帳と交換しないと」
「で、でも・・・・」
「明日の夜まで、ラバースーツを脱ぐことはできないし・・・・」
「こ、困ったな・・・」
「下手に電話すると、知美が日記を読んでしまうことになりかねない」
「こ、こんなフェチな変態な内容ばかりの日記だもの」
「ど、どうしよう・・・・・」
自分の秘密を知られてしまったら・・・・
生きた心地のしない時間が流れていく
ラバーに閉じこめられて、気持ちの良い休日を過ごすはずがとんでもないことなってしまった
各所に掛けられた南京錠が恨めしかった
「待つしかない・・・・」
「きっと、知美は日記帳を見ていないんだ」
「月曜日に交換すれば何事もおきない」
「今、連絡を取る方が悪い結果を招くことになるわ」
「待つの、じっと我慢して・・・」
「それが、一番だわ」
それが優香の不幸の始まりだった
以下、黒革のDiaryへと物語は戻る・・・・・・・・
黒革のDiary 第2章 終話
と言うわけで、第一話の最初に話はもどります
執筆にちょっと時間がかかりすぎてしまい、1年も連載期間が続いちゃいました
(^.^)ご(-.-)め(__)ん(-。-)ね(^.^)
次回、新作・・・・
ほんとうか!(苦笑)
執筆開始まで暫し休憩を
愛読頂いた読者の皆様に感謝!(m_m)