第40話   −牢獄−

 

麗華と森羅は石造りの地下牢に入れられていた

会長の事故死、社長の入院・・・・

そのため実権を握って、我が物顔に振る舞う黒木専務・・・・

サディストの彼が財力にものを言わせて作り上げたハーレム

その地下室には何人もの女性が閉じ込められていた

麗華と森羅も会長宅から強引に連れ出され、有無を言わさず地下牢に閉じ込められてしまったのだ

姉弟は別々の牢屋に全裸で監禁されていた

石造りで湿った空気と闇が支配する恐怖の空間・・・・・・

監視人がランプをもって見回りに来る意外、人と接することもない

監視人が去ってランプの灯りが遠離ると漆黒の闇が再び訪れる

別の牢屋からだろう、啜り泣く女の声が聞こえてくる

麗華は持ち前の気丈な性格でなんとか持ちこたえていたが、普通なら発狂してしまうかもしれない

どれだけ時間が経過し・・・・今が昼なのか夜なのか・・・何日経ったのかすら解らなくなっていた

この石牢に入れられてから、何かをされるわけではなく、延々と放置されているだけなのだ

しかし・・・・

相手が居て責められていたほうがましなのかもしれない・・・・・

闇の中、孤独にさいなまれていく方がかえった辛かった・・・・・

麗華は森羅のことが気がかりだった・・・・

無事でいてくれるだろうか・・・・弟を思う姉の心は張り裂けそうだ・・・・・・

 

気の遠くなるような暗闇と静寂の中の放置が続いたある日・・・・

ただ見回りにきて無言で食事を交換していく監視人が声を掛けた

「おい!」

「マスターのお越しだ」

麗華は人の声を聞けて嬉しかった、長時間の孤独は正常な神経をむしばんでいたのだ

「は・・・はい」

これからどんなことが待っているのか心配するよりも、人の声が聞けたことのが嬉しかった

ギイィィーーー

閉じ込められてから一度も開いたことのない石牢の扉が開かれた

「出ろ!」

監視人に引き立てられて牢屋の通路に出た

そこには黒い革のコートを羽織った男性が立っていた

「酷い姿だな・・・・・・」

男はポツリと呟く

「はい、入牢してから一度も外に出していませんので」

「もちろん、顔も体も・・・洗うような水は与えていません」

管理人のおどおどした説明に、この男の支配者としての権威が感じられる

「ふふふ、美観の女王様もこれでは浮浪者以下だな」

「それに・・・・酷い臭いだ・・・」

麗華は管理人とマスターと呼ばれる男とのやりとりを見て、急に今の自分がどんな状態なのか

自身が恥ずかしくなっていた・・・・・

「ま、汚れていようがそんなことはどうでも良い」

「この女を例の部屋へ連れて行け」

「はい!かしこまりました」

管理人に引き立てられ、麗華はヨロヨロと石造りの廊下を歩かされていった

 

マスターはその後、牢屋の長い石畳の廊下を進むと奥まった一つの石牢の前で止まった

「いい子にしてたかな?」

「ぼちぼち従順に私の言うことが聞けるようになっただろう」

「私の物になれ」

そういいながら、重い石の扉を開いた

中には蹲るように全裸の少年がいた・・・・・・・

そう・・・森羅だった・・・・

「森羅君、もう私の言うことに従ってくれるよね」

森羅の髪を鷲づかみにして顔を上向きにさせた

「相変わらず、美しい顔をしている」

「たとえ長時間の監禁で薄汚れていても、その美しさは変わらないね」

「その美しい顔を見ているとたまらないのだよ」

「さあ、返事を聞かせてもらおうか」

「可愛い、森羅くん」

森羅はグイッと顔を背けると

「僕は・・・・・」

「僕がお仕えするのは、たった一人」

「今は亡き、亜里砂お嬢様だけです!」

「そうか・・・」

「可愛い顔に似合わず、かなり強情だな」

「それじゃあ、どうしても言うことを聞かなくてはならないようにしてあげよう」

ガシャン!

石の床に銀色に輝くベルトのような物が放り出された

「森羅君、これがなんだか解るよね」

「そう、貞操帯だ」

「以前、君が忠誠を誓った女主に着けさせられていた貞操帯だ」

「だが・・・・これはそんな優しいものではではない」

「お前の人格を破壊するほど苦しく辛いものものだ」

「これから、この貞操帯をお前の体に装着してやる」

「そして、1日に一度だけ返事を聞きに来る、その気になったら私に跪付いて哀願するんだね」

「君の態度が私に納得できるものだったら、もう少し楽な物に代えてあげる」

「そして、私の僕となって生涯、従順に尽くしてもらおう」

そう言い終えると、ズシリと思い銀色に輝く貞操帯が森羅の体に装着された

 

「グハアァァ!!!」

思わず森羅は呻き声をあげた

腰のベルトは幅広く、極端に細く、ギユーっと引絞られたまま止められた

股間を褌のように縦にまわるベルトにはアナルに挿入される巨大なディルドゥが取り付けられている

周囲に取り付けられている無数イボイボがおぞましい姿で恐怖を煽る

「ふふふ、これをアナルに入れると、気が狂ってしまうよ」

ベルトが縦にまわされ、森羅の男性自身が小さなペニスチューブの中に無理矢理押し込まれる

そのペニスチューブり内部にも、アナルディルドゥと同じイボイボが付いていて、挿入された男性自身に食い込んでくる

さらに、ペニスチューブとは別に睾丸を締め込むリングが付いていて、カチンと接合されると竿と睾丸の根本が強力に締め上げられる

更にそれだけではなかった・・・・・・

ペニスチューブの内部には湾曲したステンレスカテーテルが装着されていて、尿道の内部を遠慮無く突き進んで膀胱内部まで達する

「ぐううぅぅぅぅぅ・・・・・・・」

森羅は苦悶の表情をうかべる

しかしマスターは無言のまま、手際よく恐怖の貞操帯を装着し続ける

リヤベルトがお尻の割れ目に食い込む、それと同時に恐ろしげなアナルディルドゥが直腸内部に侵入してきる

「う・・・うわあぁぁぁぁぁぁぁ」

森羅はそのおぞましさに叫び声をあげた

ズズズズ・・・・・・

根本までしっかり差し込まれるとリヤベルトと共にガッチリとウエスト後部で施錠されてしまった

太く長いこのディルドゥは先端がカーブしていて、前立腺を常に圧迫するように出来ている

そして、無数のイボイボが鳥肌の立つような不気味な感覚で粘膜を刺激してくる

その上から分厚いステンレスで出来たフロントシールドが股間全体を覆ってしまう

これを着けられると分厚い金属カバーが股間を全て覆ってしまい、全体にツルンとした股間ができあがるのだ

鍵が無ければ絶対に自分自身に触ることはできない

そして、おぞましいアナルディルドゥを自力で抜くことも出来なくなってしまった

極端に細いペニスチューブは常に握りしめられているような拘束感を与え続け、わずかな勃起すら内部のイボイボが食い込んで苦痛を与える

そうなると尿道内部からも圧倒的な支配力でステンレスカテーテルが責めてくる・・・・・・

しかも、アナルディルドゥが常に前立腺を刺激しペニスを勃起させようとする

不条理のジレンマに森羅は正常な思考力を失いかけていた

 

「ふふふ、いつまで頑張れるかな?」

「返事は1日一回だ、一度NOと言えば24時間苦しみは続く」

「よく理解しておくことだな」

「それに、君が強情を張れば張るほど・・・・」

「お姉さんが、辛い目にあうのだよ」

「姉さん!!」

「姉さんに何をしたんだ!!」

「その質問はノーコメントだ、それでは明日また会おう」

重い石の扉が閉められ、森羅は絶望的な貞操帯を装着されたまま石牢に取り残された

一瞬の休息もない激しい責めに、森羅は硬い貞操帯のシールドを両手で押さえながら蹲ってしまった・・・・・

 

続く

 

 

 

 

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