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事件
森口氏の共著者 停職2カ月処分 東京医科歯科大
2012.12.29 09:08
東京医科歯科大学は28日、iPS細胞(人工多能性幹細胞)の世界初の臨床応用をしたとの虚偽発表をした森口尚史(ひさし)氏(48)の共同研究者で同大の佐藤千史(ちふみ)教授(63)について、不適切な共著論文が20本あったとの調査結果をまとめ、重大な過失があったとして停職2カ月の懲戒処分にしたと発表した。処分は26日付。
同大によると、佐藤教授は、森口氏とのiPS細胞などに関する共著論文計20本について、全く研究に関わっていなかったり、専門知識がなかったりしたにもかかわらず、十分な検証を行わずに共著者になっていた。森口氏に論文掲載料などの名目で支出した経費計約130万円についても、不適切だったとして佐藤教授に返還を求めた。
同大は、学外の森口氏については責任を追及しない方針。森田育男理事は「このようなことになり大変、遺憾。教員には共著者としての責任について指導していく」と話した。
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