NHK宮城県のニュース　仙台放送局

• 
• 

選挙公報２５０人余に送らず

今月１６日に投票が行われた衆議院選挙で、気仙沼市は、市外の「みなし仮設住宅」などに移った２５０人余りに、候補者などを掲載した「選挙公報」を送っていなかったことを明らかにしました。
市は、「発送作業が間に合わなかった。今後は送り方を見直したい」としています。
「選挙公報」は、公職選挙法に基づいて宮城県選挙管理委員会が発行するもので、小選挙区の候補者や比例代表の政党の訴えが掲載され有権者に参考にしてもらうため投票日の前に届けられることになっています。
しかし、県から選挙公報を受け取った気仙沼市の選挙管理委員会は、市外の民間アパートの「みなし仮設住宅」や、親せきの家などに移った２５２人に発送していませんでした。
原因は選挙公報の配布方法で、▼市内には行政委員が配ったほか▼隣の岩手県一関市に建設された仮設住宅には業者に委託して配布しましたが▼市外に移った人はバラバラに住んでいるため、郵便で送るしかなく、発送先の仕分けに時間がかかり、投票日までに届かないと判断したということです。
しかし、今月２１日になって、県外に移った人から「選挙公報が届かなかった」という指摘を受け、２５２人に謝罪文を送ることにしました。
市の選挙管理員会は、「今後、このようなことが起きないよう送り方を見直したい」とコメントしています。

12月29日　09時15分

•