東京での記者会見で、田中法相は、およそ30年前に暴力団関係者と会ったことを認め、大臣の言葉によれば、暴力団員の父に頼まれて、団員の結婚式の仲人をしたと説明した。田中法相はその際、暴力団のボスが催した結婚式でスピーチしたと伝えたが「暴力団と関係があるとは知らなかった。もう彼らとはコンタクトはない」と弁明している。
なお藤村官房長官は同じく12日東京での記者会見で、今回の出来事が、内閣の閣僚中、最年長の74歳である田中法相が職を辞すべき理由になるとは見ていない、と述べた。
こうした閣僚をめぐるスキャンダルは、野田政権にとって決して初めてのものではない。以前も、軍事問題に関する知識が不足しているとの理由で、防衛大臣がやり玉に挙げられたことがある。
イタル・タス