NHK広島県のニュース　広島放送局

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消防局長ら公選法違反の疑い

今月１６日に行われた衆議院選挙で、広島５区で当選した自民党の寺田稔氏の支持者カードを部下に配り、後援会に入るように勧誘したとして、警察は２８日、公職選挙法違反の疑いで、呉市消防局の消防局長ら３人を書類送検しました。
書類送検されたのは、呉市消防局の５９歳の消防局長と、呉市内の消防署の５９歳の署長、それに、消防局の５６歳の課長の合わせて３人です。
消防局長ら３人は、今月１６日に行われた衆議院選挙公示前の１０月下旬から１１月上旬にかけ、広島５区で当選した自民党の寺田稔氏の支持者カードを部下に配って後援会に入るように勧誘したとして、公務員の地位を利用して選挙運動をすることを禁じた公職選挙法違反の疑いが持たれています。警察は消防局長らから事情を聞くなどして捜査を進めてきましたが、３人が支持者カードを部下に配ったことを認めたことなどから２８日午前、広島地方検察庁に書類を送りました。
今後、検察庁が調べを進め３人の最終的な処分を決めることにしています。
書類送検されたことについて消防局長はＮＨＫの取材に対し「今後も職務を全うしたいと考えている。辞職することなどは考えていない。それ以外のことについては今の段階ではコメントできない」などと話しました。
一方、呉市の小村和年市長は、書類送検されたことについて「中立である公務員がこのような事態を招いたことは遺憾で残念で、大変申し訳なく思います。今回の事案を一つの教訓として、再発防止に徹底していきたい。具体的な容疑の内容については捜査中なので、申し上げることができない」としたうえで「消防局長本人は『このようなことになってしまい申し訳ない』と話している」などと述べました。

12月28日　12時51分

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