思想新聞 1999年10月25日号
福岡からアジア拓こう
世界平和連合福岡県連合会
600人結集、福岡大会を開催
「日韓トンネル」建設推進の機運を
大塚会長が記念講演 ![福岡大会.jpg (41144 バイト)](/contents/108/635/659.mime4)
日本とアジアを拓く先駆者たらんと誓い合った
福岡大会=10月10日、福岡ガーデンパレス
世界平和連合福岡県連合会(武藤正行議長)は結成3周年を記念して10月10日、福岡市内の福岡ガーデンパレスで大塚克己会長を迎えて「世界平和と日本の未来を拓く福岡大会」を開催、約600人が参加した。会場には立ち見も出て、入りきらない参加者は別に用意されたモニター室にも溢れるほど熱気を帯びた大会となった。
司会の脇田忠行・県連合会国際部長による開会宣言に続いて、国歌を斉唱。主催者を代表して県連合会副議長の林正徳九州大学名誉教授が「今の日本は政治・経済をはじめ、家庭倫理の欠如など深刻な状況を呈している。何よりも青年教育が急務である」と挨拶した。
来賓の自民党福岡一区支部長の西田藤二氏が「今後、日本は日米同盟体制をより強固なものとしなければならない。そのためにも、憲法問題、個別的自衛権、集団的自衛権の問題は避けて通れない」と日米を基軸とした防衛体制の強化を訴えた。
また、内田壮平県議(自民党県連総務会長)は「日本は問題が起きてから危機管理をする。戦後50余年たち、憲法を見直す時が来ているのではないか」と指摘した。このほか、来賓として三原朝彦前衆院議員の秘書、国分節雄・前福岡市議会副議長、川上晋平・同市議、橋田義雄・福岡教育大学名誉教授、副島宏・九州学院大学元教授らが紹介された。
大会には、山崎拓衆院議員、原田義昭衆院議員、吉村剛太郎参院議員、井本宗司・自民党県連政調会長、三原朝彦前衆院議員などから祝電が寄せられた。
このあと大塚会長が「世界平和と日本の使命」と題して記念講演を行った。大塚会長は「道義国家日本の建設は、正しい道徳を教える家庭教育から始めるべきだ」と、未来を担う青少年の淪落に歯止めをかける純潔教育の重要性を強調。「かりに憲法改正が可能ならば、正しい家庭的価値観の導入が不可欠」と語った。
また、「21世紀には日本はアジアに向かわなければならない。そのためには韓国との友好関係を一層深めなければならない。その際、どうしても日韓トンネル建設が必要である」と日韓トンネル建設推進の機運を巻き起こすよう促した。
さらに、天皇制容認や日米安保廃棄棚上げを打ち出している日本共産党の動向に対して「共産党を見くびってはいけない。彼らの欺まん性を暴き、共産主義の本質を明らかにしていかなければならない。共産革命で大量虐殺が行われたことを忘れてはならないし、一党独裁による共産党の官僚腐敗は西側保守政党の比ではない」と警告した。
閉会に当たり、自民党筑紫野支部相談役の草場敏武氏が「本日の大塚会長の講演を受けて、今後とも一致協力してますます頑張ろう」と述べ、参加者は地域に浸透する共産勢力の一掃や青少年健全育成法制定など一大国民運動を展開していくことで意を新たにした。最後に原竹岩海・筑紫野市議の万歳三唱で大会を締めくくった。
第2部では、各界の有識者らが大塚会長を囲んで懇親会が行われた。 |