ＣＤ・ＤＶＤ製造のオプトロムは３日、発光ダイオード（ＬＥＤ）照明の販売を手掛けるアマークホールディングス（東京・中央、天野正一社長）と業務提携に向けた協議を始めたと発表した。ＬＥＤ照明の受託生産や、オプトロムが製造する省エネルギー型蛍光灯の販売委託などを検討する。ＣＤ・ＤＶＤ事業は市場が縮小しており、照明関連事業を拡大する。

　アマークが販売する街灯向け大型ＬＥＤ照明の生産をオプトロムが受託する方向で調整している。仙台市にあるオプトロムの本社工場でＬＥＤ照明を組み立てる。オプトロムは試作品製造や性能検査など新製品開発にも協力する考えだ。

　両社の商品の相互販売も検討する。オプトロムの省エネ蛍光灯をアマークの販路に乗せるほか、オプトロムの販売代理店でアマークのＬＥＤ照明を取り扱う方向だ。

　ＣＤ・ＤＶＤの販売不振でオプトロムの11年３月期の連結売上高は５年前に比べ約３割減った。昨年１月に産業活力再生特別措置法の適用を受け、ＣＤ・ＤＶＤ事業を縮小し、照明事業を強化する計画を進めている。