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原発事故避難区域で年末年始の一時帰宅
12月29日 12時48分

原発事故避難区域で年末年始の一時帰宅
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福島県の原発事故の避難区域のうち南相馬市など4つの市と村で、年末年始に限った宿泊が29日から認められ、早速、住民が一時帰宅しました。

年末年始の宿泊が認められるのは、南相馬市と田村市、飯舘村、川内村の4つの市と村で、放射線量が比較的低い一部の地域です。29日から来月3日までの6日間、事前に申請をした住民が自宅に滞在することができます。
このうち南相馬市では、年末年始をふるさとのわが家で過ごそうと、早速、避難先からの戻る住民の姿が見られました。
小澤英治さん(64)と陽子さん(62)夫婦は、29日朝、避難先の相馬市から車での自宅に戻りました。部屋の掃除をしたり、仏壇に線香をあげたりしたあと、お茶を飲みながらくつろいでいました。
陽子さんは「今まで一時帰宅するたびに泊まれたらいいなと思っていたのでうれしいです。子や孫にも会えるし、夢みたいな正月です。早く避難生活から解放されたいです」と話していました。英治さんは「自宅は放射線量が低く、家の修理やライフラインの整備が間に合ったので、帰ることができよかったです。狭い避難先では孫たちが泊まれないので、一緒に寝泊りできるのがいちばんうれしいです」と話していました。
国によりますと、年末年始の宿泊には、4つの市と村で156世帯525人が申し込んでいるということです。

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