覚醒剤密輸:中国籍2人に懲役13年を求刑−−裁判員裁判 /岡山
毎日新聞 2012年12月21日 地方版
覚醒剤を密輸しようとしたとして、覚せい剤取締法違反罪に問われた中国籍のユ・タオ被告(31)とマオ・ドンジェ被告(35)に対する裁判員裁判の論告求刑公判が20日、岡山地裁(田尻克已裁判長)であった。検察側は「密輸の実行役を担った責任は重大」として、それぞれ懲役13年、罰金700万円を求刑した。弁護側は無罪を主張した。
検察側は「密輸量は約3キロで9万6600回分と多量。密売により利益を得る目的だったことは明らかだ。重い刑を科し、今後の事件を防ぐ必要がある」と述べた。弁護側は「覚醒剤はお茶の袋に入っていた。荷物の持ち込みを依頼されただけで、中身は知らされていなかった」と主張した。【五十嵐朋子】