［地方］覚醒剤３キロを密輸　中国籍船員２人に懲役刑　岡山地裁判決（2012.12.28 02:08）

　覚醒剤約３キロを密輸したとして、関税法違反と覚せい剤取締法違反の罪に問われたいずれも中国籍の船員、于涛（ユ・タオ）（３２）、毛東傑（マオ・ドンジェ）（３５）両被告に対する裁判員裁判の判決公判が２７日、岡山地裁であり、田尻克已裁判長は于被告に懲役１０年、罰金５００万円。毛被告に懲役９年、罰金５００万円（いずれも求刑懲役１３年、罰金７００万円）を言い渡した。

　両被告は無罪を主張していたが、田尻裁判長は判決理由で「遅くとも報酬額を知った時点で荷物が違法薬物である可能性を認識していた」と指摘。「輸入された覚醒剤は多量で、流通すれば社会に多大な害悪を及ぼしたであろう」とし、共犯者と直接連絡を取っていた于被告の責任をより重く判断した。