あすか120%


「戦う美少女、百花繚乱。」

概要

開発・フィルインカフェ、発売・ファミリーソフトの対戦格闘ゲーム
(『ファイナル』のみ開発はサクセス)。
富士通のマルチメディアパソコン「FM TOWNS」と、シャープのパーソナルワークステーション「X68000」にて発売された。

PC発の対戦格闘ゲームは、割と女性オンリーの対戦格闘ゲームが多く発売されており、これもそんなタイトルの一つである。
ただ、他が「アダルト」を売りにしていたのに対し、これは純粋に「対戦格闘」として発売された。

見た目の可愛さとは裏腹に、対戦格闘の基本がしっかり押さえられかつ、他にはない新システムの導入により、
大々的ではないがそれなりの知名度を持つほどとなった。
(なお、それら新システムの実質的なテストケースとして制作されたのが同社のロボットアクションゲーム『マッドストーカー』であった。
重厚なロボット同士のぶつかり合うまるで毛色の違う作品だが、特徴的な相殺システムなどが両者の関係を物語っている)。

その後数々のコンシューマ機に移植され、対戦格闘ゲームのタイトルの一本として独立したネームバリューを獲得するにまで至った。

実は『大江戸ファイト』等でお馴染みの金子製作所から、
スーパーカネコノヴァシステムのタイトルとして『あすか120%』のアーケード版のリリースが発表されたのだが、
それのベースとなるサターン版「あすか120%リミテッド」の売り上げが芳しくなかった為、お蔵入りとなった。

余談だが、このゲームのプログラムやシステム設計をした二人のプログラマのうち、
1人はトレジャーへと移籍、後にメガドライブの『幽遊白書~魔強統一戦~』のプログラムを担当しており、
『あすか120%』から培われたアイディアが活かされている。

『あーっとダウンだー!』

「「「がんばれーっ!!!」」」

システム

基本は1レバー+2ボタン。
また「 相殺システム 」に代表される意欲的な新システムの導入が特徴であり、今なおこのシステムが影響を及ぼしたものも見受けられる。
  • 技の相殺-通常技や必殺技の攻撃に、同じく攻撃を重ねる事により互いに相殺し合い、ダメージの回避が出来る。
  • ガードからのカウンター
  • ダッシュ技への連携
  • 叩きつけ攻撃-相手との間合いを広げる、言うなれば吹っ飛ばし攻撃に近い。
  • 受身-ダウンを回避し、素早く立ち直り、反撃体勢がとれるようになる。
  • スーパーラッシュ-オリジナルコンボのように、あらゆる技がキャンセル可能になる。

キャラクター

  • 一作目から使用可能なキャラクター
  • マキシマで追加された使用可能キャラクター
  • スペシャルで追加された使用可能キャラクター
  • リミテッドで追加されたキャラクター
扇ヶ谷鉄子新堂源一郎(学院長)
  • ファイナルで追加されたキャラクター

作品一覧


  • あすか120% BURNING Fest.(FM TOWNS)- 1994年3月11日
  • あすか120% BURNING Fest.(X68000)- 1994年4月22日、TOWNS版とは内容が違う
  • あすか120%エクセレント BURNING Fest.(FM TOWNS)- 1994年12月22日、キャラクターを大型化
  • あすか120%マキシマ BURNING Fest.(PCエンジンCD-ROM2/NECアベニュー)- 1995年7月28日
  • あすか120%スペシャル BURNING Fest.(PS)- 1996年3月29日 発売後にバランス再調整版が再発売されている。見分け方は、パッケージ表面右下に黒丸があるかどうか。黒丸があるほうが再発売版。
  • あすか120%エクセレント BURNING Fest.(PS)- 1997年5月9日
  • あすか120%リミテッド BURNING Fest.(SS/アスク講談社)- 1997年10月9日
  • あすか120%ファイナル BURNING Fest.(PS)- 1999年5月27日
  • あすか120%リターン BURNING Fest.(Windows)- 1999年9月24日
  • あすか120%ファイナル BURNING Fest.(PS/SuperLite 1500シリーズ)- 2002年9月26日
  • あすか120%LimitOver BURNING Fest.(SS)- 元フィルイン開発者が作成した、リミテッドの改造版

MUGENでの扱い

マイナーな作品なためにキャラ作者が少なく、
アレンジキャラに定評のあるCerenas氏によってあすかキャラが全て作成されたようだが、現在は全て公開停止している。

Cerenas氏のキャラのうち250%プロジェクトのキャラは、Yokurei氏が原作ボイスやエフェクト等を追加したものが公開されている。
こちらもこちらでYokurei氏の引退に伴い公開停止していたが、2011/11/4に再公開された。
なお、小和田奈々はCerenas氏の250%プロジェクトにいなかったので、Yokurei氏の改変版も存在しない。
+  余談項:240%? 250%?

しかし2012年にD4に描き直された本田飛鳥が突如作成される。
仕様上相性差が激しいものの、公開されて間もなく様々な大会に顔を出すようになった。